今回は仮想通貨の交換所「Changelly」(チェンジリー)の内容と使い方を解説していきます。
今までこういった交換所の存在を知らなかったんですが、いざ使ってみると、日本の取引所が馬鹿みたいに思えるほど使い勝手がいいことに気づいてしまいました。何がすごいかってわざわざ事前に入金作業をする必要がないっていうところです。
目次
Changelly(チェンジリー)とは
公式サイト:changelly.com
設立:2013年
本部:チェコ プラハ
このサービスには、Minergate(マイナーゲート)というマイニングソフトの開発者が関わっており、crypto coin newsや世界有数の経済誌であるForbesなどで紹介されています。
また、パートナーとしてNEMやCoinMarketCap.comの大手が加わっています。
国内ではまだ認知度が低いですが、海外ではだいぶ前から知られているようですね。
この仮想通貨の交換所というのは、その言葉通り、「取引」ではなく「交換」によって通貨を得ることができるプラットフォームです。
見方によっては「販売」とも取れますが、従来のそれとはいくらか違う点があります。
Changellyの仕組み
ChangellyではPoloniexやBittrexなどを参考にして、ロボットによるミリ秒の間隔での入札審議がされているそうです。
確かに無茶苦茶なレートにはならないですし、スプレッドもかなり良心的です。
ただ正直な話、この辺には今の分散型取引所(DEX)の管理方法と、アトミックスワップ(Atomic cross-chain trading)の採用を検討して欲しいと願っています。
通貨を預けないスタイル
従来の取引所や販売所では必ず事前入金が必要です。
取引所にお金を預けてから、交換なり売買なりするのが普通ですが、この交換所は一回一回の交換に対して、入金と同時に通貨変換と変換後の通貨の送信までを一気にやってしまう方法を取っています。
つまり、アドレスを使ってその場で通貨交換をする方法を取っているため、同交換所に顧客の資産を保存しない作りになっているということです。
具体的には一度こちらの通貨は交換所に送られるんですが、混んでいなければだいたい3分程度で交換後の通貨がこちらに入金(送信)されます。
登録がシンプル
ほぼ登録なしと言っていいくらいシンプルです。
というのも、初回交換の時にアドレス登録をするだけであとはそれを使ってログインして交換します。
そもそも顧客の資産を持たないので、わざわざ個人情報を登録せずともハッキングリスクなどが少ないものと思われます。
ちなみにアドレスの登録自体の理由は、取引履歴やパスワードの設定をしたい人向けの補助的なサービスだそうです。
確かに履歴が残らないのはいろいろ不安ですしね。
取引手数料がシンプル
取引手数料は無料ですが、もちろんスプレッドで徴収されています。
徴収率はだいたい0.5%程度。公式でもこの数値で取ると書かれています。
実際に調べてみても、通常時はだいたいそんなところを維持しています。
ただ、これはその時の状況によって変わってくると思います。
今の現物取引所では手数料無料のところもあるため、場合によってはそちらのほうがいいですが、登録までの手間や通貨のペアを考えるとこちらの方がはるかにメリットがあります。
また、通常の販売所と比べると、もはやメリットしかありません。計算するとわかるんですが、実際通常の販売所では1~5%程度手数料を支払うことになります。
取引ペアが固定ではない
通常の取引所ではBTC/JPYなど、通貨ペアが固定されています。
一方で、この交換所ではこっちで好きなペアを組み合わせて交換できるので、通常ではありえない草コイン/草コインのペアでも組むことが可能です。
取り扱い通貨は全部で40種類以上で、ripple、XEM、Dashなどの基本的な主要通貨はもちろん、かなりマイナーな通貨まで揃っており、組み合わせを考えると、とてつもない数のペアができます。
Changelly(チェンジリー)の基本操作
前提条件として、こちらでは交換後の通貨を入れるウォレットが必要になります。
このウォレットについては、取引所のウォレットアドレスに直接送る方法でもいいんですが、個人的にはすぐに反応する公式のデスクトップウォレットなどがおすすめです。
一例として、NEOの公式ウォレット”NEON”と、bitcoinのウォレット”Bitpay(Copay)”の立ち上げ方を載せておきます。
どちらも簡単に作成できるので、手間はかからないはずです。
NEONウォレットの導入
Bitpayの導入方法
画面は非常にシンプルです。左上には言語設定があり、日本語にも対応します。
使用する前に、まずはHOME右上の登録(sign up)からメールを登録します。
ちなみにgoogle、Facebook、Twitterアカウントでも登録できます。
登録後にパスワードが書かれたメールがくるので、あとはそのパスとメールアドレスを使ってログイン(login)します。
交換方法
交換手順は以下の通り。
①交換前と交換後の通貨の選択
②受信アドレスの入力
③指定アドレスへ送金(送信)
これで受信アドレスに入金されます。
なお、この操作において、サイト上では基本送金用アドレスを生成するだけなので、間違えたりしてもホームに戻ってやり直せばOKです。
実際の交換は、赤枠の部分に項目を入れることで開始します。
まずは通貨を選択します。右が交換前、左が交換後の通貨です。
ちなみに送信側は法定通貨を選択することができます。
その際はカードによる入金になるようです。
選択したら「交換」をクリック、確認画面が出ます。
手数料も表示されており、この数値を差し引いた金額が交換後の数量になります。
次の画面では受け取り用のアドレスを入力します。
例えば、受け取りをBTCウォレットに設定していたら、そのウォレットアドレスを入れてください。
次の画面は最終確認画面です。良ければそのまま次に。
交換前の通貨を表示されたアドレスに指定数量送ればあとは勝手にさっき受け取りに設定したウォレットに送信されます。
アカウント設定
マイアカウントからHistory、Profileで自身の情報を管理します。
これらは、パスワードの設定、2段階保護設定、メールSNS設定、取引履歴の確認ができます。
ちゃんと取引履歴のデータはダウンロード可能です。
Changelly(チェンジリー)のデメリット
顧客資産を保管しないと言っても、交換環境によっては送信した通貨が危険にさらされる可能性はあると思っています。
普段はだいたい3分ほどで交換が完了するんですが、報告によると何時間もかかるケースがあるそうで、その時にハッキングされると盗まれる可能性はあるでしょう。
あとは強いて言えば、専用のウォレットを都度用意しないといけないということくらいです。
ちなみにこれは他の取引所を利用してもでもいいみたいですね。