仮想通貨を長年扱っているものならこの取引所の名前は一度は耳に開いたことがあると思います。
海外の取引所は数あれど、ここまでマイナーな通貨を扱っている取引所は僕が知っている限りではこの「EtherDelta(イーサーデルタ)」ぐらいです。
で、最近の仮想通貨ICOがらみでどうしてもこの取引所を利用しないといけない状況になったので、巷で理解が難しいと言われるこの「EtherDelta」について今回は徹底的に勉強して扱えるようにしたいと思います。
目次
EtherDeltaとは?
イーサリアムベースの分散型取引所として有名です。
分散型っていうことで、やっぱり普通の取引所とは違って一部の設定関係が面倒です。
メリット
特にICO関連はほぼ90%以上(個人的な感覚ですが)がここの取引所に出てくるんじゃないかっていうくらいゆるいです。
僕が参加したICOもほとんどここの取引所に上場?してます。
なので、ICOに参加している人にとっては絶対に避けては通れない取引所だと思います。
デメリット
サービスが充実してません。
というかサービスという概念がないのかもしれません。
取引は価格設定から購入数まで基本全部自分で数字を入れて決定するので、ミスをすれば取り返しがつかないことにもなります。
もちろん、無くなった時の保証なんてないです。
まさに完全自己責任。
EtherDelta(イーサーデルタ)の開設方法
まず、基本的な情報として、
「EtherDelta 単体では使えない?」という話らしいです。
ただこれ、具体的には使えないわけではありません。
とりあえず今回は、他の様々なサイトで紹介されているポピュラーな方法「Metamask(メタマスク)」との連携を使って使用する方法でやってみます。
この連携させる方法は他のサイトでも紹介されているので、こっちも参考にしてみてください。
【未来の取引所】分散型取引所のEtherDelta(イーサデルタ)の使い方について
仮想通貨 EtherDelta(イーサデルタ)の基本的な使い方
他の取引所にある「ログイン」という概念は存在せず、
New account(アカウントを作る)
Import account(アカウントを連動させる)
などで自分のアカウントを作ってそれを使う方法で使用できます。
ここではとりあえず、このメタマスクを利用した方法でアカウントを作成することにします。
簡単な手順は
②EtherDeltaにMetamaskのアカウントを連動させる
一応これだけです。
巷では難しい難しいと言われていますが、
正直慣れれば簡単です笑
Google Chromeをダウンロード
EtherDelta、Metamaskの使用環境の都合上、PCのプラウザはGoogle Chromeを推奨します。
※すでに使っている人はここの項目は無視で。
というのも、
僕がSafariのプラウザで実際にアカウントを作ろうとした段階で、この二つとも画面が真っ黒になったり、処理が重かったり、そもそもどうやって使い始めるのかすらわからないなど、様々な問題が発生したことが原因。
いろいろ調べた結果、使用環境はこの「Google Chrome」が良いとの説明があったので、素直にそれをダウンロード。
Google Chrome のダウンロードとインストール
やり方は説明するまでもないかと。
普通にダウンロードして起動
Googleにログイン
するだけです。
Metamaskを追加する
実際の使い方は、ここで全部説明するとかなり長〜い文章になるので、下のサイトを参考にしてください。
イーサリアムの便利ウォレットMetamask(メタマスク)の使い方について
登録自体は
Seed情報をメモする
これでOK。これも簡単です。
EtherDeltaと連携させる
chrome.googleでEtherDeltaを開きます。
それで画面右上のプルダウンメニューから「Import account」を選択。
小さい画面が開くので、メタマスクの
アドレス
プライベートキー
を入力します。
詳しく話すと、
プライベートキーは「Export Private key」
をそれぞれメタマスクの「・・・」からコピーして入力します。
画面の文字が緑色になっていれば連携されている証拠です。
ちなみにメタマスクにログインしていない状態になると、ここが赤色になります。
使用する際はまず、メタマスクに入る必要があるということですね。
EtherDeltaの取引方法
次は実際に取引をしてみます。
まず、基本情報として、
メタマスクと連動した状態では、メタマスクに入っているトークンがそのままEtherDeltaに表示されます。
ただし、そのままではその資金、EtherDeltaで使うことができません。
ここがめんどくさいポイントの一つなんですが、取引する際は一度EtherDeltaあてにメタマスクから資金を送信しないといけません。
連動したんじゃないのかよ・・・
EtherDeltaにトークンを送信・受信する
右上の「BALANCE」から
①「Deposit」を選択
②「Amount」に送金額を入力
③「Deposit」ボタンをクリック
④メタマスクの送金画面が出てくるので、特に手数料とか気にしなければ、そのまま「SUBNIT」ボタンをクリック
下のような画面が出てくれば成功です。
数分後に反映されました。
※追記:
手数料はイーサリアムで支払うようです。なので、ウォレットにイーサリアムがある程度入っている状態でないと取引できません。
逆にEtherDeltaからMetamaskに資金を送る(戻す)際は、「BALANCE」にある「Withdraw」から同じ操作で資金を移動できます。
ちなみにこの操作は、イーサリアム以外のトークン(ERC20)でも同じように送信受信が可能です。
それにメタマスクに入っているトークンがEtherDeltaで扱っているものであれば、同じように表示が出ます。
トークンもこんな感じで勝手に連動します。
もちろん取引の際は移動させないといけないですが。
トークンを取引する
EtherDeltaに資金(トークン)を送信できたらやっと取引ができます。
とはいえ取引も取引でなかなかめんどくさい仕様になってます。
トークンを探す
まずは、取引したいトークンを手動で探します。
取り扱いしているトークンは画面下の「VOLUME」から。
そうです。
EtherDeltaは特に検索フォームとか序列変更とかがないので、上から順番に探す必要があります。
それで頑張って見つけたらそこをクリック。
トークンを売買する
あとは「NEW ORDER」から
Price:トークン売買金額
Expires:注文(保持)期間
を入れて「Buy」「Sell」ボタンを押せば取引できます。
※Expires:注文(保持)期間は100000000に設定することで期間を実質無限にすることができます。
特にデメリットもないようなので、「待つ」タイプの取引をするのであれば、数値をこの辺に合わせておくといいかと。
この時に、手動で数値を入れることはお勧めしません。
理由はめんどくさいし、間違える可能性が高いからです。
他の取引所でもそうなんですが、普通は「ORDER BOOK」画面から状況を見て、最も自分が望んでいる売買額に近しい数値をクリックしてそのままその数値を反映させます。
というかほとんどそういう風に板をクリックすることで勝手に数字が入るようにできています。
わざわざ数字を入れなくてもクリックだけである程度操作できるわけです。
まずは「ORDER BOOK」を見る。
ややこしいですが、
僕の場合は
売りは安値
買いは高値
という風に覚えておいて、「Sell」なら中央値よりも安い額から、「Buy」なら中央値よりも高い額から選んで数字をクリックします。当たり前といえば当たり前ですが笑。
クリックすると、専用画面が出てくるので、あとはトークン数量を自分で設定し直して、売買決定ボタンを押します。
手数料はどのくらい?
EtherDeltaの手数料(Fee)は何か行動するたびに取られます。
デフォルトのガス価格は4 gweiです。
これは画面右上からドロップダウンして「gas price」項目から数字を変更できます。
Deposit ETH:~0.0003 ETH
Withdraw ETH:~0.0001 ETH
Deposit token:~0.0001 ETH
Withdraw token:~0.0002 ETH
Trade:~0.0003 ETH
Cancel order:~0.0002 ETH
取引所間でトークンを移動させる
他の取引所(bitFlyerとか)にあるトークンをEtherDeltaに移動させるには、連動しているメタマスクのアドレスあてに送金して、そこから例のごとくEtherDelta画面上で資金を移動させる方法が一番簡単です。
というか、連動しているのならその方法しかないと思います。
EtherDeltaの使い方のまとめ
いろいろ長ったらしく書いてますが、つまり簡単に言えば、
Metamaskで資金移動
EtherDeltaで取引
これだけです。
めんどくさいのはMetamask・EtherDelta間の資金移動だけで、その他の使用方法は実際のところ他の取引所と大差ありません。
ちなみにEtherDeltaは、所持している通貨(ウォレット内)をすべて一覧する方法が見当たらなかったので別記事にてそれを解決する小技を紹介しています。
本体にも是非実装していただきたいですね。