メタマスクとは、PCとスマホ両方で使えるwebウォレットのことで、国内で最も人気のあるホットウォレットの一つです。
このウォレットを持っていれば、コインチェックのNFTに参加できたり、取引所にあるコインを自分の手元に移動して保管できたりします。
いろんな取引所に置いてある草コインをこのウォレット一箇所にまとめて置いておくことも可能。
目次
- 1 メタマスクのダウンロード
- 2 メタマスクのスマホ版とPC版の使い方とログイン方法
- 3 メタマスクからコインチェックに送金する方法
- 4 メタマスクのシークレットリカバリーフレーズの表示方法
- 5 メタマスクにBNBやポリゴン(polygon)などのネットワークを追加する方法
- 6 メタマスクのネットワーク切り替え方法
- 7 メタマスクのトークン追加方法
- 8 メタマスクの秘密鍵の表示方法
- 9 メタマスクのパスワード変更方法
- 10 メタマスクの再インストールと復元方法
- 11 メタマスクのシードフレーズでインポートする方法
- 12 メタマスクの秘密鍵でインポートする方法
- 13 メタマスク復元の時に消えたトークンを確認する方法
- 14 メタマスクでスマホからPCに同期する方法
- 15 メタマスクでスワップできない
- 16 メタマスク(MetaMask)のNFT表示方法
メタマスクのダウンロード
メタマスクのダウンロードは以下ページからできます。
スマホ版はisoとアンドロイド版のアプリとして使用でき、PCだとGoogle Chromeの拡張機能として使用できます。
MetaMask公式ダウンロード
PC版はこちらからもインストールできます。
MetaMask拡張機能
メタマスクのスマホ版とPC版の使い方とログイン方法
画面は多少違いますが、基本的にはPC版もスマホ版も同じ操作手順になります。
ダウンロードしたメタマスクを起動。
「MetaMaskにようこそ」の画面が出てくるのでそのまま「開始」ボタンをクリック。
「ウォレットのセットアップ」画面に移動します。
ここでは、既存ウォレットをインポートする方法と、新しくウォレットを作成する2つの方法があります。
今回は「新しいウォレットの作成」で進めていきますので、そちらをクリック。
※インポートする方法は後ほど解説します。
次の画面ではそのまま「同意します」をクリック。
パスワードの作成画面に移動します。
パスワードは8文字以上の英数字で作成します。
作成後に「〜理解しています」にチェックを入れて「パスワードの作成」をクリック。
「ウォレットの保護」画面に移動します。
ここではバックアップ用のシークレットリカバリーフレーズを控える作業を進めます。
ちなみにこの工程は後からでもできますが、めんどくさいので先にやってしまった方がいいでしょう。
「開始ボタン」をクリックし、パスワード入力ページまでボタンを押していきます。
次のページで先ほど作ったパスワードを求められるので、入力して「確認」ボタンをクリック。
パスワード確認後、シークレットリカバリーフレーズを表示します。
「表示」をクリックすると、12フレーズの英単語が表示されますので、単語と順番をそのままメモしておきましょう。
ちなみにこれはシードフレーズとも呼ばれている有名な復元用パスワードです。
控えたら「続行」をクリック。
次の画面で控えたフレーズを入力して合っているかの確認をします。
めんどくさいですが、これを紛失すると二度と復元ができないため、100%完璧に補完できる形にしましょう。
入力後に次の画面で完了画面が出れば終わりです。
以上でウォレット作成完了です。
これで、次回からはパスワードだけを入力してログインすることができます。
メタマスクからコインチェックに送金する方法
今回は一例として、ETHをコインチェックに送信する手順を解説してみます。
ちなみにコインチェックはこちらから登録できます。
コインチェックに登録
コインチェックのアプリの場合は「ウォレット」画面に移動。
イーサリアムを選択して、「受取」をクリック。
Ethereum入金用アドレスの下に「アドレス:0x〜」という英数字が並んでいます。
こちらがETHのアドレスなので、これをコピー。
続いてメタマスクに移動。
ETHを選択し、「送信」をクリック。
送信先画面に移動。
「to:」の右側フォームに先ほどコピーしたアドレスを貼り付けます。
次の画面で送信金額を設定します。
最後に「確認」画面。
こちらでは手数料込みでの金額が「Totle」に表示されます。
問題がなければこのまま「送信」をクリック。
ちなみに「Estimated gas fee」の横にあるリンクから送信スピードをある程度操作できます。
送信スピードが遅い順に「Low」「Medium」「High」と設定ができ、早ければ早いほど手数料が大きくなります。
この設定部分は余程の事情がなければ「Medium」、つまり初期状態で問題ありません。
無理にケチって「Low」にすると、数日かかるケースもあり、お勧めしません。
逆に「High」を乱用すると無駄な手数料がかかります。
送信後「トランザクションが送信されました」と画面下に表示されれば、問題なく処理が進んでいます。
メタマスクのシークレットリカバリーフレーズの表示方法
MetaMask(メタマスク)では完全に個人のウォレットとして機能するため、本人確認というものは存在しません。
その代わりにいわゆるシードフレーズと呼ばれるシークレットリカバリーフレーズが全てのウォレットに設定されています。
スマホ版ではTOP画面左上のハンバーガーメニューから「設定」を選択。
「セキュリティーとプライバシー」項目を選択。
一覧にある「シークレットリカバリーフレーズを公開する」ボタンからフレーズを表示して確認ができます。
この時に出てくる「Keep your SRP safe」画面では「Hold to reveal SRP」ボタンを長押しして先に進みます。
PC版ではTOP画面右上の丸いアイコンをクリックして、一番下の「設定」選択。
一覧に「セキュリティーとプライバシー」項目があるので、あとはスマホ版と同じ要領で確認可能です。
メタマスクにBNBやポリゴン(polygon)などのネットワークを追加する方法
仮想通貨でいうネットワークとは入金と出金で使用される送受信規格のようなものです。
パソコンのwifiに種類があるように、仮想通貨にもその通貨を利用できるネットワークとできないネットワークがあります。
メタマスクで主に使用されるネットワークは次のようなものです。
メタマスク起動時は自動的にERC-20のネットワークになっています。
・バイナンス(BNB)のBEP20
次に、メタマスクでバイナンス(BNB)のネットワークを追加する方法を解説します。
スマホの場合、TOP左上のハンバーガーボタンから設定を選択。
PCの場合は右上の丸アイコンから設定をを選択。
設定画面で「ネットワーク」を選択し、「ネットサークの追加」をクリックします。
「新しいRPCネットワーク」画面に移動。
以下情報をそのまま入力して「追加」をクリック。
新しいRPC URL https://bsc-dataseed.binance.org/
チェーンID 56
シンボル BNB
ブロックエクスプローラーURL https://bscscan.com
メタマスクのバイナンススマートチェーンへの接続方法
これでBNBネットワークが追加され、BNB系のコインを受け入れることが可能になります。
また、メタマスクでは上記と同じ手順でポリゴン(polygon)のネットワークを追加することができます。
これはMATICネットワークとも呼ばれていますね。
今はNFTなんかでよく聞くかと思います。
新しいRPC URL:https://polygon-rpc.com
チェーンID:137
通貨記号:MATIC
ブロックエクスプローラのURL:https://polygonscan.com/
メタマスクのネットワーク切り替え方法
ネットワークの切り替え方法ですが、スマホの場合はTOP画面一番上の「ウォレット」をクリックすると、ネットワーク一覧が表示されます。
その一覧から切り替えたいネットワークを選択すればOK。
また、PCの場合でも同じ位置にネットワーク切り替えボタンがあります。
ちなみに初期状態では「Ethereum Main Network」が選択されてるはずです。
メタマスクのトークン追加方法
スマホもPCも、TOP画面一番下の「トークンのインポート」から表示されていないコインを表示させることができます。
「資産の追加」画面では「検索」と「カスタムトークン」の2種類があります。
通常の仮想通貨はトークンの検索から通貨名を探すと出てくるかと思います。
追加したいトークンの選択後に一番下にある「トークンの追加」をクリックすると、一覧に追加されます。
検索しても出てこないコインの場合は「カスタムトークン」から追加する必要があります。
その場合にトークンの情報が必要になります。
・トークンアドレス
・トークンシンボル
・トークン桁数
このトークンアドレスなどのトークン情報の調べ方は主に二つあります。
・イーサースキャン(etherscan)で調べる
・コインマーケットキャップで調べる
トークン情報の調べ方に関しての詳しい内容は下の記事で解説しています。
まずイーサースキャン(etherscan)で検索する方法。
TOP画面右上で名前をトークン名で検索。
この際アイコンデザインなどで間違いがないか確認します。
検索結果で表示されたページにある「Profile Summary」画面でトークンの3つの情報が表示されます。
入力する項目は下のように対応しています。
※おそらくトークンアドレスを入力した時点で下2つは自動的に埋まるはずです。
トークンシンボル = コインの単位(ETHなど)
トークン桁数 = Decimals
次にコインマーケットキャップでの検索方法。
右上の検索窓からコイン名を入れて検索。
表示された仮想通貨のページのすぐ下にある「コントラクト一覧」にある記号がトークンアドレスです。
これらの情報を「カスタムトークン」内に入力しますが、大体のものはトークンアドレスを入力後に自動入力されます。
メタマスクの秘密鍵の表示方法
スマホ版ではTOP画面左上のハンバーガーメニューから「設定」を選択。
「セキュリティーとプライバシー」項目を選択。
項目内のすぐ下の方、「秘密鍵の表示」から秘密鍵の確認が可能。
一方でPC版では若干表示方法が違います。
TOP画面右上の縦三点リーダーのボタンをクリック。
「アカウントの詳細」をクリック。
「秘密鍵のエクスポート」をクリックするとパスワードを求められるので、入力。
入力後に「秘密鍵」が表示されます。
メタマスクのパスワード変更方法
スマホ版ではTOP画面左上のハンバーガーメニューから「設定」を選択。
「セキュリティーとプライバシー」項目を選択。
「パスワードの変更」という項目があるのでそこから変更できます。
なお、パスワードを忘れてしまった場合は初期化を行い、復元する必要があります。
秘密鍵かシークレットリカバリーフレーズさえあればいくらでも復元はできるため、パスワード自体にそこまで重要性はありません。
しかし、復元自体は割と面倒でもあるため、ログイン時のパスワードはしっかりと管理しましょう。
メタマスクの再インストールと復元方法
シードフレーズでの復元方法は「メタマスクのシードフレーズでインポートする方法」で復元できます。
復元であれば、上記が正規の方法となります。
また、上記以外のもうひとつの方法として、「メタマスクの秘密鍵でインポートする方法」でも一応は復元が可能です。
その場合は追加アカウントとして設定されますが、特にデメリットはありません。
ただし、ここで注意してほしい部分。
どちらの方法もインポート後は以下内容が初期化された状態になります。
・追加トークン
・追加ネットワーク
・追加アカウント
そのため、面倒ですがこれらは再度手動で追加する必要が出てきます。
手動追加で何のトークンを入れたか忘れた場合は「メタマスク復元の時に消えたトークンを確認する方法」を参考にしてください。
メタマスクのシードフレーズでインポートする方法
シードフレーズの確認方法は「メタマスクのシークレットリカバリーフレーズの表示方法」項目を参照してください。
まず、シードフレーズを使ったインポートを行うには事前にメタマスクを初期状態にリセットする必要があります。
スマホの場合はアプリの削除後、再インストールで初期化できます。
一方でPCでは拡張機能を削除、再インストール必要があります。
起動後に「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする」を選択。
次の画面では「同意します」を選択。
「シードからインポート」画面に移動します。
ここで控えているシードフレーズ(シークレットリカバリーフレーズ)を入力し、パスワードを作成します。
フレーズは12文字で半角で区切って入力します。
再インストールが必要で、少し面倒な設計になっていますね。
シードフレーズでインポートはあくまでウォレットの紛失・移動や緊急時の対応を想定しているため、このような設定になっているのだと思います。
スマホの機種変更などでウォレットを復元する際などにはこの方法が便利ですが、普通のインポートは秘密鍵を利用する方が手っ取り早いかと思います。
メタマスクの秘密鍵でインポートする方法
この方法では事前に秘密鍵を控えておく必要があります。
またこちらの場合は初期化の必要はありません。
スマホの場合はTOP中央の丸アイコンをクリックして「アカウントのインポート」を選択。
PCの場合は右上の丸アイコンから選択できます。
選択後に「アカウントのインポート」画面が出てきます。
ここに控えている秘密鍵を貼り付けることでインポートができます。
メタマスク復元の時に消えたトークンを確認する方法
メタマスクを復元したはいいものの、追加したたくさんのトークンをまた一から手動で追加する必要があります。
この時に、しっかりと暗号資産が管理できていればいいですが、手当たり次第に購入していた場合は大変。
自分が何のトークンを持っていたかわからない状態に・・・。
しかし、どのトークンを持っていたか忘れてしまった場合でも大丈夫です。
現在自分が持っているトークンを確認できるサイトがあります。
それが下のサイト「etherscan」と「bscscan」です。
etherscanを開く
bscscanを開く
「etherscan」は手持ちERC-20の一覧、「bscscan」は手持ちBEP20の一覧を確認できます。
使い方は非常にシンプル。
自分のウォレットのウォレットアドレスを検索窓にコピペして、検索(間違って秘密鍵をコピペしないように)。
表示された画面にある「Overview」の中の「Token」の項目。
この項目のプルダウンメニュー内のコイン一覧が自分の手持ちのものです。
なお、全く見覚えのない無価値のコインはイタズラや宣伝用、悪意のあるものなので無視でOK。
メタマスクでスマホからPCに同期する方法
すでにPCの方でメタマスクの拡張機能を入れてある場合。
その場合は「メタマスクの秘密鍵でインポートする方法」を参考にして、スマホの秘密鍵をPCにインポートすることで同期できます。
ただし、追加トークンなどの後から設定した内容は表示反映されないのでご注意を。
ちなみにもちろんこれは、あくまで表示が反映されていないだけで、しっかりと全てのトークンは保管されています。
基本的には全ての設定を同期させることはできないようで、トークン、ネットワークなどの表示部分に関してはこちらで後から再設定する必要があるようです。
メタマスクでスワップできない
メタマスクでは標準でDEXと連携できる仕組みがあります。
これを活用するとユニスワップや、パンケーキスワップのようなコインの交換をウォレットで行うことができます。
ただ、ネットの状況やタイミングによってはうまくスワップできないことがたまにあります。
メタマスクウォレットでスワップすると出る「見積もりを取得できません」の原因と対処方法
ほとんどの場合は上記のようにスリッページが原因で起こることが多いです。
メタマスク(MetaMask)のNFT表示方法
メタマスクでNFTを表示させるには少し特殊な方法を使う必要があります。
手順は大きく分けて2つ
・MATICネットワークを追加
・トークンを追加
NFTはERC721という規格を持っていて、イーサリアムとは別のネットワークを使っています。
とりあえず最初に、メタマスクに新たにネットワークを追加する必要があります。
「メタマスクのトークン追加方法」を参考に以下の情報をネットワークに設定追加します。
ネットワーク名:Matic mainnet
新しいRPC URL:https://polygon-rpc.com
チェーンID:137
通貨記号:MATIC
ブロックエクスプローラのURL:https://polygonscan.com/
追加後にMATICで通貨単位が表示されれば成功。
続いて、トークンの追加。
今回はOpenSeaを例に挙げてNFTを表示させてみましょう。
OpenSeaでは以下のようにアイテムのURLに直接アドレスとIDが表記されています。
https://opensea.io/assets/matic/コントラクトアドレス/ID
必要な情報はこのコントラクトアドレスです。
メタマスクを起動して、「トークンをインポート」をクリック。
「トークンコントラクトアドレス」内にURLにあったコントラクトアドレスを入力します。
トークンシンボルは自動で表記されるはずですが、表示されない場合は「polygonscan」で検索して「TokenTracker」の通貨記号を貼り付けてください。
「polygonscan」に関しては過去記事で解説しています。
「トークンの小数桁数」は0にします。
これで追加をクリック。
PCもスマホの場合もこの方法で表示させることができます。