メタマスクウォレットでスワップすると出る「見積もりを取得できません」の原因と対処方法

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メタマスクは、ウォレット本体から直接スワップできる機能があります。

スマホからも手軽にスワップができて大変便利なので、ボクもよく利用するのですが、メジャーでない通貨のスワップの時にはだいたい以下のエラーが表示されます。
「見積もりを取得できません」

metamask_err

これが意外に厄介。
特に初心者の方にとって、こういった具体性に欠けるエラー文章は難解かと思います。

なお、メタマスクの基本設定などに関しては、こちらで詳しく解説しています。

【完全版】メタマスク(MetaMask)のスマホ・PCブラウザの使い方とNFT表示方法
メタマスクとは、PCとスマホ両方で使えるwebウォレットのことで、国内で最も人気のあるホットウォレットの一つです。 このウォレットを持って...

操作に関して分からない部分がある場合は上記ページを見てみてください。

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スワップできない時の原因

あまり慣れていない人がこれを見ると、アドレスが間違っているとか、はたまたメタマスク本体のバグとか色々考えると思いますが、これの直接の原因はほぼ間違いなく、スリッページの問題です。

スリッページとは簡単にいうと実際の取引で生じる価格の誤差。

以前別の記事でもちょっと解説していますが、仮想通貨の取引ではこの誤差が非常に大きい通貨が結構あったりします。
特に最近有名になったばかりの草コインや、変動がとても激しいアルトコインなどはこのスリッページの問題で弾かれる現象がよく起きます。

【パンケーキスワップの各種エラー対応】ウォレットが接続できないとか取引ができないとか

ユニスワップなどのDEXやメタマスクを実際に使っていて、これが原因で起こるエラーが非常に多いです。

スリッページの原因

このスリッページは、時間経過による価格の急激な変化や、流動性の状態によって引き起こされます。

そしてこれは、仮想通貨特有のものではなく、為替や株式にも当てはまることでもあります。
そのため原因や回避方法はある程度確立されています。

主な原因としては以下が挙げられます。
・市場の取引量が極端に少ない
・市場の流動性が激しい
・こちらの購入量が大きい

通常取引量が大きい通貨はレートが安定していますが、極端に取引量が少ない通貨はちょっとした大きめの注文で価格が大きく変動したりします。
また、何か重大な出来事があったり、トレンドの草コインなどは短期間でレートが急変するためこれらも急な価格変動につながります。

スリッページとは?発生する理由や7つの対策方法、3つの注意点を解説!

スリッページエラーの対処法

対処方法は主に二つ。
・スリッページの設定を上げる
・取引の時間帯をずらす

まず、スリッページの設定を上げるに関して。
メタマスクの場合でも他のDEXと同様に、スワップの時にこのスリッページの調整をすれば、このエラーを無くすことができます。

具体的にはスワップ時に一番下にあるSlippage(スリッページ)の部分を任意の数字に変更すればOK。
なおスマホでは、切替方式で1~5%まで1ずつの変更が可能ですが、5%以上の設定ができないようになっています。
metamask_slipcon

一方でPCでは、15%の数値まで設定が可能になっていますが、あまりにも大きいと以下のように警告が発生してスワップできないようになっています。
metamask-slip-err

こちらはよほどのマイナーなコインでもない限り、大体10%程度で該当エラーが解消されて、正常にスワップができることを確認しています。
ただもし、スマホアプリ版メタマスクで5%で設定しても同じ「見積もりを取得できません」が出た場合は、PCに切り替えるか、もしくはDEXでさらにスリッページを上げてみるといいと思います。

次に取引の時間帯をずらす。
時間帯によってはスリッページの幅が大きく変化することがあります。
なので、そのときには「見積もりを取得できません」エラーが出ても、別の時間では正常に取引できることもあるので、スリッページを広げたくない人はこちらの方法を試してみることをお勧めします。

スリッページが大きいと損をする?

端的にいえば大きければ大きいほど損する可能性が高くなります。

元々。スリッページは誤差の範囲を制限するための機能です。
そのため大きくすればするほど制限の意味がなくなります。

例えば100円で購入したい表品のスリッページが50%であれば、最小50円、最大で150円まで変動する価格で買うことになり、非常に非効率です。

ボクが最近経験した大きなスリッページでは、ETH Fan Token Ecosystem (EFT)をパンケーキスワップで交換した時。
この時20%まで上げないとスワップができませんでした・・・。

それでも手に入れる理由はリターンの可能性がそれ以上期待できそうだからということ。
特に草コイン。
最近でも平気で10倍、100倍に跳ね上がる銘柄が割とあるようなので、原価を2~3割削ってでもその草コインたちを手に入れたいという人は、少なからずいると思います。

スリッページが大きすぎてメタマスクでスワップできない時

あまりにもスリッページが大きい場合、メタマスクではそのコインは交換ができないので、直接DEXを利用するしかありません。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)では最大で50%未満のスリッページの設定ができるので、ほぼこの問題で引っかかることはないはずです。
ユニスワップ(uniswap)でも50%までのスリッページ設定が可能です。

ボクの経験上、マイナーな草コインで大体10~20%のスリッページ設定で取引ができるものが多い印象なので、15%程度までしか設定できないメタマスクではうまくスワップできないことが度々あります。

普通はここまで高く設定する機会はないとは思いますが、メタマスクも30%程度まで設定ができるとありがたいですね。

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