ビットコイン用のウォレットはたくさんありますが、今回は最も平均的で使い易いデスクトップウォレットの「Bitpay」(ビットペイ)の作り方と基本的な使い方を紹介します。
目次
デスクトップウォレット「Bitpay」とは
ウォレットのシステム自体をダウンロードして、自分で秘密鍵を保存しておくタイプのウォレットです。
一般的なWebウォレットでは、ウォレット会社のサーバーが管理するウォレットのシステムを借りる形で使って、秘密鍵も管理してもらいます。
Webウォレットは仮想通貨取引所に預けることとほぼ同義なので、ハッキングや運営会社の状況によってリスクが勝手に増えたりします。
このデスクトップウォレットではいわゆるタンス貯金と同じ意味合いになるので、こちらの管理がしっかりしていれば余計なリスクに巻き込まれることはありません。
※Webウォレットより安全だというわけではありません。
デスクトップウォレットの方が管理する権限が多いという意味で、リスク管理がしやすいということです。
「Bitpay」と「Copey」の違いと比較
よく一緒に紹介される場合が多いですが、現時点では両方ともほぼ一緒の機能を持っています。
設定画面などもほぼ一緒です。
大きな違いといえば、「Bitpay」はBitPayカードというVisaカードと連携ができるところくらいです。
それで実際にどっちを使うべきかと言う問題に直面しますが、どちらかと言うと個人的には「Bitpay」をお勧めします。
理由としては今後機能面でアップデートがされる場合はこの「Bitpay」が優先されるだろうと予想されるからです。
(ただし理屈では、現状の信頼性はこれより2年前に開発されている「Copey」(コペイ)の方が有利にはなります)
translate.google
まあでもどっちにしろ後から好きに移動できるので、ここまで考える必要はないでしょう。
「Bitpay」ウォレットの作り方
ここでやることは以下の通りです。
パスワードの作成
メール受信設定
パスフレーズの確認
規約の同意
複雑そうに見えますが、実際やってることは普通のアカウント設定みたいなものと同じです。
ウォレットダウンロード
このウォレットはPCのほか、App Store、Google Playなどでもほぼ同じ使い方で導入できます。
github.com
ここではMac環境で、PCを使ったウォレットの作り方を解説していきます。
基本的な導入方法は全部一緒です。
環境に合わせてダウンロードします。
アプリケーションをドラッグしてダウンロード。
メール受信設定
立ち上げると下の画面になるので「Get started」で開始します。
ここから2ページくらいは英文での説明の画面になりますので、中央の文字(Got it、Makes sense)をどんどん押していきます。
最後に出てくる「Create bitcoin wallet」の部分をクリックすると、ログインのためのパスワード作成画面が出てきます。
パスを作って「OK」、確認の為にもう一回入力して「OK」をクリック。
次の画面ではemailでの通知設定をします。
料金の送出金の確認はメールなどで受け取った方が安全だと思うので、入れた方がいいでしょう。一方ですぐ下のチェックは最新情報などを受け取るかどうかの欄なので、ここはどっちでもいいかと。
再度確認されるのでよければそのまま「Comfirm」をクリック。
メール受信設定
次にバックアップの暗号をメモします。
書かれている英文の意味は、「完全にローカルなので、自動バックアップとかないですよ。」ってことです。
もちろん、「Backup wallet」をクリックして自分でバックアップをとります。
何度も警告画面が出ますが、この画面が何が言いたいかっていうと、「みんなで設定するなよ、写真撮ったりスクショするなよ」ってことを言っています。どんどん進めてください。
最後の画面で、復旧用のパスワードが出ます。
「Bitpay」に限らず、デスクトップウォレットではこういう復旧用のパスフレーズが必ず用意されています。
この12単語のフレーズで簡単にウォレットが復旧できますが、その分他人に盗まれると全部の情報が取られます。もちろん情報はメモ(オフライン保存)が推奨です。
メモしたら一番下をクリックして進めます。
メモしたフレーズを確認する画面が出るので、順番を間違えないように当てはめていって確認、これでバックアップは完了です。
規約の同意
次の画面は利用規約です。
デスクトップウォレットで盗まれても一切の保証はありませんということを言っています。
これもよければチェック(3つ)を入れて確定。とりあえずこれで導入は完了です。
基本設定
基本的には通常の仮想通貨取引所と同じような使い方になってます。
Receive(受取):受け取り用のアドレスとバーコードが表示されます。
Scan(スキャン):アドレスのバーコードを読み込むカメラが起動します。
Send(送信):送信用の画面
Settings(設定):アドレス設定、手数料、履歴確認など。
まずは日本語設定をしましょう。
Settings(設定)の「language」から日本語を選択すると、全部その言語に設定されます。
受信
Receive(受取)から確認。
ビットコイン専用のため、基本Bitcoinしか受け取れません。
(設定によって別口でBitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)のウォレットを作成可能)
受取の画面にあるアドレスを使って外部から送金します。
なお、この受取アドレスは何度も再作成可能です。
送金
Send(送信)から確認。
通常は画面のようにアドレス入力欄と、バーコード読み取りマークが出ます。
次の画面では通貨の指定と数量を選択します。
※未確認ですが、ある程度の資金を入れておかないと、アドレス入力欄が出てこないことがあります。資金が入っているなら一度入りなおしてみてください。
また、「設定」「アドレス欄」から、取引所のアドレスを登録すると、ここに選択画面が出てきます。
設定
細かい設定はここからできます。
秘密鍵のある場所はウォレット名を選択。
次の画面の下にある「その他のオプション」の先にある「ウォレット詳細」の下の方にあります。
また、手数料の設定もここで出来ます。
設定に関しては直感的に変更可能。通常はそのままで問題ないです。
Bitcoin Cashウォレット追加
このウォレットには追加でBitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)専用のウォレットを追加できます。

実際の送金出金などではビットコインとキャッシュを切り替えて行うことになります。
受信時は下の選択画面からウォレットを選択。
送金は「連絡先」から選ぶことでスムーズに送金できます。
アドレスを入力して送金する場合は画面上に送金先アドレスを入力。
通貨単位をちゃんと合わせてください。
間違えてもそのまま送金はされないですが、エラーが出ます。
BitPay宛にBitcoin Cashが送金できない時
※これは2018年2月2日時点での対処法です。
BitPayのアドレスに送金できない場合やそもそもアドレスを受け付けてくれない時は、アドレスを変換する必要があります。
次にサイトで送金しようとしているアドレスを入力して、変換してください。
僕が通常の取引所から送った時は「Legacy」に変換して送金しました。
Cash Address Converter
(Google Chrome推奨)
従来のビットコインキャッシュのアドレスが本家と似たようなものになるから、それを防ぐための変更だそうですね。