今回はNEOの専用ウォレットであるNEONについて、実際にウォレット内に通貨を入れておいたらどのくらいGASが配当されるのか調べてみました。
NEOとは
NEOは中国版のイーサリアムと呼ばれており、スマートコントラクトを搭載している上にイーサリアムとは違った機能も備わっています。
特に言われるのが以下の点(詳しくは上記事参照)
・開発プログラミングがプログラマーに優しく、敷居が低い
・各ノード間において、DBFTと呼ばれるビザンチン・フォールトトレラント性を備えたアルゴリズムを採用
・XRPと同レベルの処理能力
NEOとGASの違い
このNEOは同プラットフォーム内で二種類のトークンを扱っています。
一つはNEOで、これはブロック承認のための一種の決定票(DBFTでの利用)の役割を果たし、もう一つのGAS(正式名称NeoGas)はその中で使われる様々な手数料の役割を果たします。
従来のアルトコインのほとんどは、この後者である手数料での使用にメイントークンを使用してきました。
最近はこのような形で二種類のトークンを使っているプロジェクトが多い気がしますね。
ちなみにこのNEOは小数点以下の取り扱いはできないようになっていて、公式ウォレットにも端数は保存できない仕組みになっています。
(取引所では普通に扱えます。)
GASの配当の仕組み
NEOは初期からすべての数量である1億枚が発行され、開発者やNEO協議会へ3500枚分配されます。
その後に、ブロックの生成に伴って約22年かけて約1億枚のGASを生成します。
今現在(2018年3月4日時点)は約1000枚程度発行されています。
これは排出曲線に伴って、初年にGASの総量の16%が発行され、その後は4年間で52%、12年間で80%と作られていきます。
発行されたGASは公式アドレス「NEON」に記録されたNEO保有率に従って比例配分されます。
これによってNEON保持者は定期的に中央に表示されるGASの配当ボタンをクリックするだけで、配当を得ることができます。
ここ一ヶ月のGAS配当数量
ここ一回月のガス配当具合を調べてみました。
このウォレットの作成方法は過去記事で解説しています。
他のウォレットと同様、基本操作では特に特別な操作は入りません。
作成後は、中央にある「Claim~ GAS」をクリックすると数分で勝手にGASを受信します。
上記に表示されている数字「0.4568」が実際に一ヶ月に溜まったGASの量になります。
僕の場合は現在60NEO入れているので、現時点で75万円程度。
今の状況を見ると、GASの金額は月1800円程度となるので、年利3%くらいの配当となってますね。
これからのGASの値段に左右されますが、例えばGASが半額になったとしても1%以上を維持できるので、普通の貯金よりはよほど効率的です。
公式ウォレットを使用するメリット
今ではハードウェアタイプのものが流行りだしていますが、PoSの委託タイプのバリデーターなど、このように持っているだけで勝手にトークンが入ってくるタイプのものがあるため、特にPCのセキュリティー面に不安がない限りは公式ウォレットを採用した方が金銭面では有利です。
今はコインチェックの件などで、オンライン上に保管することを避ける傾向にありますが、個人でデクストップタイプのウォレットを所持する場合のハッキング被害はまだ報告されていません。
もっとも、仮に世界的に仮想通貨が広がり、かつデスクトップウォレットが流行りだすと、個人をターゲットにしたハッキングが将来的に横行する可能性はありますが。
正直現時点ではそこまで危惧しなくても大丈夫です。
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