暗号資産保管用のウォレットといえば、まず初めに思いつくのはメタマスク(MetaMask)だと思います。
今流行りのスワップも簡単にできるし、セットアップも簡単。
しかし、実際はメタマスク以外にも有能なホットウォレットは他にもあります。
それが「Coinbase Wallet」です。
こちらのウォレットは、知名度の高いアメリカサンフランシスコの超大手取引所「Coinbase Global, Inc.」から提供されている無料のホットウォレット。
メタマスクと同等の機能を持っており、ユニスワップやパンケーキスワップなどにも対応しています。
googleChromeの拡張機能としてのウォレットと、スマホなどで使えるアプリウォレットが存在しているのでメタマスクのようにどこにいても気軽に使用できます。
目次
Coinbase Walletアプリのダウンロード
まず初めに言っておかないといけないことがあります。
こちらのウォレット、アプリの場合は通常日本でのインストールができません。
検索した場合、一覧には「Coinbase」は出てきますが、walletと名の付くものはヒットしません。
公式からダウンロードするにも、以下のようにエラーが表示されてインストールできません。
そのため、ちょっとした小技を利用してダウンロードする必要があります。
やり方はシンプルです。
「App Store」の設定で自分の国を海外に変更するだけ。
外国住所やクレジットカードのダミー情報を入手する方法! 一時的な偽の番号を作成して海外サイトのアカウント登録で使おう
上記の手順に従って海外住所に変更してみましょう。
このときに住所を入力する必要がありますが、以下のツールを使って仮想住所を登録すればちゃんと認識します。
切り替えた後は通常通りに「Coinbase Wallet」で検索して表示された公式アプリをダウンロードするだけ。
これでアプリでも普通に使用できます。
一方で、PCではgoogleChrome拡張機能を使います。
拡張機能は公式サイトからダウンロードできます。
以下の公式サイトから導入できるのでPCで使いたい方はすぐ使えますね。
こちらは特に国に制限なく普通に使えるようですね(謎ですね・・・)。
Coinbase Walletの初期設定方法
それでは実際にダウンロードして使ってみます。
今回はアプリ版での設定ですが、拡張機能もほぼ同じ設定です。
先ほど解説した方法でアプリをインストールした状態から始めます。
①まずはウォレット作成ですが、今回は既存のウォレットをインポートしてみましょう。
「I already have a wallet」を選択。
②「Restore Wallet」でリカバリーフレーズの入力ページにそのまま進み、次に表示される以下のページで12フレーズのリカバリーフレーズを入力。
③確認画面後にパスコードの作成。
③最後にパスコードを作成して完了です。
Coinbase Walletの対応コイン
意外に知られていないですが、Coinbase Walletに対応しているコインはかなりあります。
具体的には以下のネットワークに対応しています。
・Arbitrum(イーサリアムレイヤー2)
・Avalanche(C-Chain)
・Binnace Smart Chain
・Fantom Opera
・Optimism(イーサリアムレイヤー2)
・Polygon
・xDai
種類だけで言えば、メタマスクよりあります。
すごいですね。
ネットワーク自体は聞いたことがないものが多いですが、少なくともイーサリアム系のERC-20トークンとバイナンス系のトークンには対応しているのがわかります。
ということはメタマスクと同様にいろんな草コインに対応しているということ。
ネットワークの切り替えは上にある歯車マークを押して、「Default network」からおこないます。
このように勘違いしがちですが、しっかりとマイナーなアルトコインもちゃんとウォレットに保管できます。
ちなみに草コインを送信した際は、自動的に入金コインがその枚数とともに表示されます。
Coinbase Walletの使い方
入金は「Show wallet address」、出金は「Send Crypto and NFT」から行えます。
スワップもできるみたいですが、ボクの方では「Something went wrong」と表示されてうまく動作しなかったです。
スワップに関しては外部のDEXを利用するのが無難ですね。
そのほかの機能は大体はメタマクスと同じような感じですね。
ちなみに一番右の歯車にある「Dapp Connections」からユニスワップやパンケーキスワップの接続を手動で解除できるようです。
Coinbase Walletのメリットとデメリット
メリットはなんと言っても使用できるネットワークの多さです。
この辺りは知識がないと難しいですが、理解できればあらゆる送金方法を選択できます。
それに今流行りのNFTにも対応していることが嬉しいですね。
一方でデメリット。
それは情報がメタマスクと比べて情報が極端に少ないということです。
おそらく、国内で普通の方法でアプリがインストールできない部分が大きいのかと思います。
せっかく機能性は高いのに、流通の点で不遇な立場にあるためこのような立ち位置になっているのかと思っています。
ハッキングが不安な人はコールドウォレットを使用しよう
ここで紹介したメタマスクもコインベースのウォレットもホットウォレットの分類になります。
ホットウォレットはハッキングに対して一定の脆弱性があるため、完璧な対策をするためにはコールドウォレットが必須です。
上記のレジャーナノは保管している通貨に関しては理論上100%ハッキングを防ぐことが可能です。
長期保管が目的の場合は絶対に手元に置いておくことをおすすめします。