最近知ったのですが、マイイーサウォレットのアプリ版が出たようですね。
このウォレットはイーサリアム系のコイン、いわゆるERC20のアルトコインを保管できる古株のウォレットです。
略称はMEWなのでMEWウォレットと言えばいいのでしょうか。
元々デスクトップウォレットとして有名でしたが、最近の流れを受けてアプリの方にも力を入れているようですね。
このマイイーサウォレット(MyEtherWallet)に関しての情報は過去記事にて紹介しています。
イーサリアム専用ウォレットMy Ether Wallet(マイイーサウォレット)の作り方と基本操作
今回はせっかくなのでこのマイイーサウォレットのアプリ版の使い方を解説していきます。
目次
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリの入り方
ウォレットの作成自体はかなり簡単です。
確認作業が多いだけで実際の手順は以下の作業だけ。
・バックアップをメモ
作成時間はおよそ3分。
慣れれば作成だけで約30秒といったところでしょうか?
まずは公式サイトにアクセスして、アプリをインストールしましょう。
MEWアプリをインストール
インストールしたら、立ち上げます。
画面トップの「Create a free wallet」をクリック。
次の画面一番下の「Create a wallet」をクリック。
画面上記に丁寧に手順が書かれていますが、全部英語なのが残念。
PINコードを作成します。
これはパスワード的なものですね。もちろん大事なものなのでメモ必須。
上記と同じPINコードをもう一度入力。
かっこいい文章が流れていき、最後に「Finish」ボタンが出現するのでクリック。
これでウォレットの作成は完了です。
この後、ウォレットのバックアップ画面が出てくるので、そのままバックアップまで進めましょう。
バックアップはマストです。やらない選択肢は絶対にありません。
ポップアップの「Backup now」をクリック。
「Back up now」をクリック。
「Start」をクリック。
次に出てくる画面がバックアップ用のパスフレーズになります。
こちらは24文字からなるパスワードです。
スクショなり、メモなりして保管します。
「next」で次に進んで「Done」で完了です。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリのログイン方法
一度ウォレットを作成すると、次からはピンコードでのログインになります。
このピンコードは忘れたり、無くしたりするとバックアップがない限りは基本復旧不可能です。
最悪の事態を防ぐためにも必ず作成時にパスフレーズは控えておきましょう。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリの秘密鍵の確認方法
結論から言うと、MEWアプリでの秘密鍵の確認は不可能です。
またプライベートキーというものも存在はしていても個人で取得はできません。
このことは公式でもアナウンスされています。
これは、そもそもアプリ上で秘密鍵を見る必要性があまりないのと、見られるリスクがあるためかと思います。
MEWウォレットアプリは秘密鍵をどのように処理しますか?
ただし、秘密鍵を「見る」ことはできませんが、PCへの移行やメタマスクとの連携は可能です。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリの削除・初期化・リセット方法
初期化すると全ての情報がリセットされます。
もちろん、パスフレーズを控えていないと二度と復元できないので注意。
初期化する方法は2つあります。
・設定で初期化する
アプリを削除する方法が直感的でわかりやすいですが、再インストールする手間があります。
そのため、個人的には設定から初期化する方法をおすすめします。
設定からの初期化方法は、画面TOPの一番下にある「Advanced settings」から行います。
ここをクリックすると「Reset wallet」という項目があるのでそのまま押し進んでいくとリセット完了です。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリ本体の移行方法
アプリ自体の秘密鍵は確認することができませんが、移行や復元用のリカバリーフレーズを取得することはできます。
具体的には画面TOPのすぐ下にある「Back up now」から確認します。
実際に別のiPhoneやスマホなどに機種変更する際に、このパスフレーズさえあれば元の状態に復元可能です。
なお、復元する前にはアプリは完全に初期化した上で、インポートすることが前提になっています。
不要なウォレットが入っていたら、前述した初期化方法で一度リセットしましょう。
ウォレットが初期状態だと以下のようにウォレット作成ボタンの下に「Restore」という項目が表示されます。
ここをクリックしてインポート作業を進めることができます。
確認ボタンを押し進めると、リカバリーフレーズを入力する画面が表示されます。
事前に控えていた24フレーズをこちらに入力すると復旧できます。
ウォレット作成時にバックアップを取り損ねた場合でも上記の方法で24ワードのパスフレーズを確認できます。
また、パスワードを忘れた場合でも、このリカバリーフレーズで復元することが可能です。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリは日本語化できない?
言語設定は「setting and support」ボタンから設定ができます。
ただし残念ながら、日本語は非対応です。
PC版も同じく日本語不可能ですが、昔は対応していました。
一方で、基軸通貨はなぜかJPY表示(yen)に切り替えることができます。
この辺りは大人の事情が絡んでいるのかもしれませんね。
ちなみにどうしても日本語表記にしたい場合は、GoogleChromeの右上にある「ページ翻訳ツール」で和訳は可能です。
マイイーサウォレット(MyEtherWallet)アプリとメタマスクの同期・連携方法
MEWアプリとの直接の連携は現在できないようです。
いずれ出来るでしょうから我慢。
基本的には、マイイーサウォレットのアプリは同じアプリ同士でしか引き継ぎができません。
そのため別の種類のウォレットとの同期や連携も出来ないようです。
なので現状はデスクトップタイプのMEWを利用して連携を行います。
ちなみにこの連携という表現は具体的にはちょっと違う気がしますね。
正確には別のウォレットの操作、または同期という表現が正しいのかも知れません。
マイイーサウォレットにメタマスクウォレットを同期
MEWの旧式タイプ、いわゆるV5と呼ばれるウォレットを使うと、比較的簡単に同期できます。
MyEtherWalletV5
topページにある「Access My Wallet」をクリック。
次のページの「MEW CX」をクリック。
「Access via MetaMask」というポップアップが出てくるので規約にチェックを入れて「Access My Wallet」をクリック。
これでメタマスクと同期して、現在表示しているメタマスクウォレット内の情報がMEWに表示されます。
ちなみに同期を解除する時は右上のアイコンをクリックして「Log Out」を選択。
これで同期が解除されます。
メタマスクにマイイーサウォレットをウォレットを同期
Keystore Fileを利用してMEWウォレットを作成していれば、そのキーストアファイルをそのまま使用できるようです。
具体的にはメタマスクの右上にあるアイコンから「アカウントをインポート」を選択します。
インポート方法を「JSONファイル」に変更して、パスワードを入力。
これでMEWで使っていたアカウントがインポートされると思います。