最近ステーキングというものをまた始めてみました。
黙ってコインを預けておくだけでお金がもらえるという、聞くだけでは凄まじく怪しい仕組み。
でも、この方法はれっきとした暗号通貨の承認方法の一つで、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)とも呼ばれているものです。
最近流行り始めて一般層に認知されつつありますが、もう10年以上前からすでにあるシステムでもあります。
XEMガチ勢であればステーキングも聞きなれない言葉ではないかと。
最近PoW銘柄禁止条項なるものがEU議会で取り上げられていて、ビットコイン(BTC)や現状のイーサリアム(ETH)のマイニングに追い風が吹いていますね。
そんな中で仮想通貨を持っているだけでマイニングと同等の利益を上げることができるこのステーキングが注目されています。
この方式は、誰でも参加できるため、気軽にできる副業・投資の一つのジャンルになりつつあるようです。
今回は最近何かと話題に上がっているイーサリアム2.0のステーキングのやり方をわかりやすく解説してみます。
目次
イーサリアムのステーキングは難しい?
ステーキングの仕組みとしては、対象のコインを持っている割合(Stake)で、ブロックの承認の割合を決めるという構造になっています。
プルーフ・オブ・ステークとは?
本格的な説明をしようとすると割と勉強が必要になりますので省略。
要するにたくさんコインを持っていれば、その分取引承認での報酬が増えていく仕組みとして覚えてもらえればいいかと。
この方法は、ビットコインのマイニングのように大規模なコンピュータシステムは必要ないし、スマホからでも気軽に参加できます。
保持していればそれでいい訳です。
これに参加することを俗にステーキングと呼んでます。
ただし、もちろん取引所やウォレットに置いておけば増えるわけではありません。
では、具体的にどうすればいいかというと、そのコインをステーキングできるネットワークに移動させる必要があります。
ただ実際に今からこれをやろうとすると、バリデータの仕組みの理解やプールへの参加などを検討することにもなります。
これは結論から言うと非常に非現実的です。
もちろん初心者には難しいです。はい。
通常の方法では、とても気軽には参加できません。
しかしやり方を変えれば別です。
イーサリアムステーキングの日本国内でのやり方
現時点では国内でイーサリアムのステーキングをやろうとすると、以下の方法が挙げられます。
このうち、①と②は技術的な部分と資金的な面であまり現実的ではなく、おすすめできません。
と言うのも、本来イーサリアム2.0のステーキングではバリデータというものにまず認定される必要があります。
そのためには最低でも32ETH、日本円で約1240万円をデポジットする必要があります。
とても手が届きませんね。
少なくともボクは無理です。
それで最後に残った③の方法。
バイナンスなどの取引所の無料サービスを利用したステーキング
こちらが一番楽で、現実的な方法となります。
国内取引所ではまだイーサリアム2.0のステーキングをサービスとして展開している企業はないのですが、バイナンスやクラーケンではすでにステーキングのサービスを始めています。
ちなみにボクは、実際にバイナンスでステーキングをしてみたので、そのやり方を後述しています。
バイナンスアプリを使ったイーサリアムの少額ステーキングのやり方
では実際にバイナンス(Binance)でイーサリアムのステーキングに参加してみます。
必要なものは以下の通りです。
・バイナンスアカウント
・国内取引所のアカウント
・イーサリアム(ETH)適量
なお、上記をすでに持っている人は約3分程度でETH2.0をステーキングできます。
バイナンスに登録していない人は登録するところから始めてください。
バイナンスに登録
登録後はETHを入金なり、別の通貨を入金してETHに交換するなりしてイーサリアムを準備します。
ちなみに日本円は直接バイナンスに入金できないので、まずコインチェックなどの国内取引所に日本円を入金して目的の仮想通貨に交換する必要があります。
コインチェックに登録
以上で準備完了。
ではステーキングの手順を説明します。
今回はスマホでの操作方法で解説していきたいと思います。
ホーム画面上にあるメニュー項目から「稼ぐ」の項目を選択します。
バイナンスアーンのページが表示されますので、下の方にある「ETH2.0ステーキング」項目を選択します。
バイナンスステーキングのページに移動します。
下の方にある「今すぐステーク」ボタンをクリックします。
ステーキングする金額を選択します。
実際にステーキングして得られるコインはBETHとして配布されます。
また、金額制限は1日の上限として100ETHと決まっているようですね。
金額を入力後に一番下の「確認」ボタンをクリックすると「2回目の確認」画面が出てきます。
画面一番下の「確認」ボタンをクリックでステーキング申請完了です。
慣れればここまでの作業を3分程度でできるかと思います。
非常にお手軽ですね。
バイナンスETH2.0のステーキング履歴の確認
今までどれだけのイーサリアムをステーキングに使ったかを確認するにはバイナンスアーン > ETH2.0ステーキングページに入った画面右上のアイコンから確認できます。
バイナンスETH2.0のステーキングの期間
金額を入力する時に説明文が出てくるかと思います。
ステーキングは、即日反映というわけではなく、約1日程度のブランクがあります。
また最終的な返還期間は明確に決まっておらず、最大で24ヶ月、約2年かかると記載があります。
BETHとは?
ステークしたETHをトークン化したもので、イーサリアム2.0のステーキング利息の金額証明になります。
またこのトークンはバイナンス内の取引所で普通のETHと交換することができます。
交換レートはほぼ1:1となっているようです。
バイナンスのイーサリアムのステーキングの最低額
バイナンスで取り扱っているいーサリアム2.0のステーキングの最低金額は0.0001ETH。
すなわち日本円で約40円程度から始めることができます。
しかも、難しい手順もなく、3分程度でできるため非常にお手軽です。
バイナンスに登録
ちなみになぜ少額でできるかというと、大人数のグループでバリデートに参加しているからです(これをステーキングプールと呼びます)。
通常は32EHT必要ですが、こういったサービスを活用することで庶民でも手軽に参加できるわけですね。
イーサリアム2.0のステーキングのメリットとデメリット
まず、デメリット。
ステーキングにはロックアップという期間があります。
この期間中はずっとETHを預けっぱなしにしないといけないのですが、イーサリアム2.0の場合はこのロック期間がいつまでかが明確に決まっていません。
長期になればなるほど、仮想通貨自体の価格変動の影響を受けるため、リスクは大きくなりがち。
このロック期間に関しては、最大で2年程度かかるとアナウンスされているため、投資では注意が必要です。
次にメリット。
利回りが現状の定期預金などと比べると圧倒的に違い、大きな利益が得られます。
メガバンクの定期預金金利は0.002%に対して、イーサリアム2.0ステーキングの利回りは約5%。
倍率で言うと100倍以上の利益です。
仮に100万円預けた場合は市場の状態にもよりますが、年利5万が何もしなくても入ってくるわけです。
コイン自体の価格変動が激しい分、預けた分のリターンは大きいことがわかります。
イーサリアムのステーキングの利率・利回り
イーサリアムステーキングの年利は約5%程度です。
その時の状況によって多少利回りの変動がありますが、現在はだいたいこの価格で推移しています。
参考:ステーキング一覧【リアルタイム】 | CoinPartner(コインパートナー)
イーサリアムのステーキングロックアップ期間はいつまで?
イーサリアム2.0はネットワークのアップグレードに関して、フェーズが移行途中の状態です。
そのため、それが終了するまでロックアップ期間が続きます。
具体的には1~2年程度かかると言われています。
長いですね。
ただ、個人的には2022年、つまり今年完全移行するかと思っているので、もう少し早いのではと、予測しています。
【墨汁速報】イーサリアムマイニング終了のThe Merge実装がほぼ完了
実際今年中に目処が立つという話は結構出てきています。
今年に入ってイーサリアム2.0のステーキングの話が盛り上がってきたのはこれが理由かもしれないですね。