近年は仮想通貨取引所が多数乱立する中で、それを狙うサイバー犯罪も爆発的に伸びています。
今回は取引所の脅威になるそれらのハッキングを個人でできる限り防ぐ方法を考えてみました。
目次
実際の被害状況
警察庁の広報資料「平成29年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(参照)では仮想通貨アカウントへの不正アクセスによる被害は2017年1~7月までで23件(認知されているもの)。
被害額約5,920万円相当に登ります。
そして被害が発生している取引所では、いずれも二段階認証を導入していたそうですが、不正送金被害者23人のうち20人(87.0%)が二段階認証を利用していなかったとのこと。
主な被害内容は
インターネットで見つけた仮想通貨事業に参加したが、怪しかったので返金を求めたが回答が返ってこない。
知人から1日1%の配当が付くと言われて1000万円を仮想通貨投資サイトへ預けたが、そのまま閉鎖してしまった。
知人の紹介のきっかけにネット通販業者へ電話して数十万円送金後、業者へ解約返金を求めたが返金の期日を教えてくれない。
SNSで投資話を持ちかけられたが、100万円入金後に音信不通に。
大手の仮想通貨取引業者で通貨の売却をしたが反映されない。
仮想通貨の口座に不正アクセスがあって、280万円盗まれた。取引所は保証してくれない。
その他取引所の送金などに関するトラブルが多数。
仮想通貨に関するトラブルより
また、こちらは毎日新聞より
「ビットコイン」「リップル」などインターネット上の仮想通貨の個人口座が何者かに不正アクセスされ、別の口座に送金される事件が今年1~7月に33件あり、約7650万円の被害が出ていたとのこと。
※警察庁の公式と数量が若干異なりますが、時間差によるものかと。
ビットコイン以外にも主要アルトコインの被害も出ている模様。
ただ、いずれもほとんどのケースで二段階認証を怠っていたようです。
ネット上で流れている被害状況
イケハヤさん情報で名指しに通貨名が出ています。
僕もこれらの通貨に関しては同意見です。
100%そうでなくともそういう話が出ている通貨をわざわざ買うのは「愚か」としか言いようがありません。
もっともリスクを理解している上で買う人もいますが(超攻めタイプの投機家とか)。
対策方法
それでは各種対策方法を紹介します。
2段階認証は必ず行う
これはもう、金融庁の件でも答えが出ていますね。
認証すれば100%大丈夫とは言わないですが、今の所報告に上がっている中ではほぼ突破されていないようです。
めんどくさいですが、大金を入れているなら設定しましょう。
パスワードを統一しない
その辺のゲームアプリとはわけが違います。
銀行口座のパスワードを設定するつもりでしっかりと。
入るものは英数字記号全部入れておきます。
仮想通貨に仲介はない
仮想通貨で仲介はないと思ってください。
知人であってもお金を手渡しで渡すなんてありえません。
人から買わない
ここのサイトで何度も言ってますが、仮想通貨の取引所から買うのが普通です。
取引所に慣れていない人はここでも取引所の基本を紹介しているので、そこから買いましょう。
なお、詐欺も含めてリスクが理解できるまでは日本の取引所を使うのが一番です。
僕だって今でも国内の取引所は普通に使ってます。
取引所は知名度があるところを選ぶ
僕も一個一個安全な取引所を開拓していってますので、参考にしてください。
とりあえず一年前後使ってみて問題ないと判断したところしか紹介してません。
ただし、海外も国内も100%の安全は保障できませんが、少なくとも今の所僕は全く被害にあってません。
怪しい仮想通貨のメールは開かない
変なタイミングで来たメールはそのままゴミに捨てましょう。
とはいえ、ログイン確認などをメールで受け取っている人もいるでしょうからその場合はメールアドレスを確認します。
僕の場合、未確認のアドレスを迷惑メールに区分しています。
HYIP(ハイプ)案件には手を出さない
実際に儲かっている人もいるそうですが、非常にリスクが高いです。
(FXにフルレバで参加する僕が言うんですから間違いなく危険)
まあ、あとは本人次第ですが。
僕はイケハヤさん同様オススメしないです。
オススメの仮想通貨の購入方法
仮想通貨の購入方法は僕が知っている限りでは
仮想通貨取引所
ICO案件
この二つです。
仮想通貨取引所に関しては上記に貼ってある記事を参考にしてください。
ICOはここでも紹介しています。
なお、ICOに関しては僕はこれもオススメしません。
目利きに自信があるなら少額で参加してみてもいいかもしれません。
(ちなみこの記事を書いた後に上記の損失分は仮想通貨の値上がりのおかげである程度取り戻しています、たまたまですが)