暗号資産保管用のウォレットといえば、まず初めに思いつくのはメタマスク(MetaMask)だと思います。
今流行りのスワップも簡単にできるし、セットアップも簡単。
しかし、このウォレット。
なんだかんだ言ってホットウォレットの部類になることをみなさんは知っているでしょうか?
確かにウォレットアプリの中では群を抜いてセキュリティーが高く、知名度もあります。
しかし、ネット上にある以上ハッキングの可能性がゼロにはなりません。
また、直接的ではないとはいえ、メタマスクを利用されたハッキング被害は年々増加傾向にあります。
【暗号資産ウォレット】メタマスクでハッキングが起きて情報が流失する可能性と、迷惑メールなどの原因
そこで再度、分かってほしいこと。
それは、セキュリティーが高くても、メタマスクで100%ハッキングを防ぐのは無理だということ。
ホットウォレットは、ネットに繋がっているため、ハッキングの被害に遭う可能性があります。
だからこそ、仮想通貨の長期保管はコールドウォレット一択になるわけです。
目次
最強のハードウェアウォレット、レジャーナノの購入方法
コールドウォレットの中でもおすすめしたいのは、ハードウェアウォレットと呼ばれる、USBタイプに近いタイプのwallet。
代表的なものが、フランスのLedger社が開発したLedger Nano(レジャー・ナノ)です。
難しいことは後から解説するとして、結果だけお伝えします。
このコールドウォレットはウォレット内に暗号資産コインを保管している間は、理論上100%の確率でハッキングを防ぐことが可能です。
100%です。
メタマスク以外で長期にわたる使用を考えているのであれば、このハードウェアウォレット以外は有り得ないかと思います。
英語表記が苦手な方は、上記の日本の正規代理店「ハードウェアウォレットジャパン」からの購入をおすすめします。
こちらは日本語で解説がされているため迷うことがないかと。
また、国内代理店の中では価格差1000円以内と、比較的価格が安く設定されており、知名度もあります。
逆に正規代理店でない販売店や公式サイト以外からの購入は絶対におすすめしません。
必ず、公式サイトか上記のような正規代理店から購入しましょう。
ハードウェアウォレットジャパンの評判と正規代理店の証拠
この会社は信頼できます。
なぜなら、この会社が公式サイトにパートナーとして登録されているから。
公式が承認しているため、偽物の会社でもない限りほぼ間違いなく信頼できます。
ちなみに、この正規代理店かどうかは公式サイトの「reseller」ページから確認できます。
Ledger Nanoの正規代理店
ここに登録されていれば正規代理店として認識して良いと思います。
ちなみに今現在登録されている国内の正規代理店は見る限り、4店舗あるようです。
大手の電気店「Bic Camera」や「ヨドバシ」なども入っていますね。
逆にここに登録されていない状態で正規代理店を名乗っている場合は正規ではないということになります。
また現時点で、このようなコールドウォレットをAmazonや楽天などで購入することはおすすめできません。
購入時は必ず販売元が信頼できるところかどうかを確認しましょう。
レジャーナノを正規代理店や公式サイトでしか買ってはいけない理由
公式サイトや正規代理店を推奨する理由は大きく3つあります。
・偽物を買わないため
・ハッキングに遭わないため
まず初めに。
よく勘違いされがちですが、公式サイトは以下のサイトになります。
よく公式だと言って、日本語で表記されたサイトに誘導しているものが見られますが、それらは誤った情報です。
Ledger Nano公式サイト
2022年現時点では上記のサイト以外に公式と呼ばれるものは存在していないので、ご注意ください。
※正規代理店と公式サイトは別のものです。
メルカリや、転売された商品は論外です。
高値で売られているので損するという可能性もありますが、一番の理由は何が仕込まれているかわからないという点。
オフィスで働いている人は昔よく聞いたかと思いますが、USBはウイルスを仕込むことが可能です。
一時は開封していない商品を見極めれば、被害に遭わないとも言われたこともありました。
しかし開封していないかどうかの判断を、普通の人ができるわけありません(というか不可能です)。
また、ウイルスが無いにしても、値段が異常のほど高額な商品も存在します。
価格比較のためにも、公式サイトがどれになるかをしっかりと把握しておく必要があります。
LedgerNanoのxとsの違い
レジャーナノSとの大きな違いは以下の通りです。
・対応スマートフォンとしてiOSの9以降が追加
・Bluetooth機能が追加
・スタンバイモードで8時間のバッテリー機能追加
・接続タイプがUSBのType-C
・価格がSの約二倍
あとは見た目が違うとか。
結局、単純にXはSの強化版です。
とはいえ、単に保管するだけで良いのであれば、取り扱い通貨の種類は一緒なので安い方でも問題なさそうです。
Xの大きな特徴としては、スマホとBluetooth接続をしてペアリングができる点。
外出先で「Ledger Live」という機能を使って暗号資産を管理できます。
レジャーナノSとXの対応通貨
対応通貨の確認は、公式や正規販売店で見ることができます。
レジャーナノSもXも、同じ通貨に対応しており、通貨の種類による違いはありません。
ネットワークが限られるメタマスクとは違い、ビットコインやリップルコイン、Polkadotにイーサリアムなどの様々な種類のコインに対応しているため、ハードウェアウォレットはこれ一つでほぼ完結できるかと思います。
コールドウォレットの仕組み
コールドウォレットとは、物理的に仮想通貨を切り離して管理するウォレットのことです。
常にネット上にあるホットウォレットと対照的な存在でもあります。
コールドウォレットの仕組みを話す前にウォレットとは何かを理解してもらう必要があります。
とは言っても、ウォレットの仕組みは非常にシンプルです。
おそらく仮想通貨の初心者がほぼ99%勘違いしていること。
まず、ウォレットにコインは入ってません。
正確言えば、ウォレットに入っているのは、あなたが現時点でどれだけのコインを取得しているかの暗号です。
この暗号は口座番号に例えられることもあります。
その場合は、ブロックチェーンが銀行となり、この暗号を使って財産を操作するということになります。
またこれは、いわゆる秘密鍵とかプライベートキーとも呼ばれます。
全てのウォレットは、この秘密鍵に関する情報をそのまま保管している形になっていると思ってもらっていいかと。
そしてウォレット内で確認できる全てのコインは秘密鍵に紐づいているため、これ一つでウォレットとして機能します。
もちろんコールドウォレットにも、この秘密鍵に関する情報がそのまま入っていることになります。
この秘密鍵に関する情報があれば、いつでも誰でもウォレットからコインを送信することができるため、いかにしてこの情報を外部に漏洩させないかが重要になってくるわけです。
ホットウォレットとコールドウォレットの違い
ホットウォレットはネットワークに繋がっており、どこからでも接続と操作が可能です。
一方でコールドウォレットは一般的にはネットに直接繋がっていない状態で存在しており、情報漏洩はPCやスマホへの接続時以外で起きることがありません。
コールドウォレットの特徴
・ネットと物理的に切り離せる
・紙やUSBタイプのものがある
ホットウォレットの特徴
・常にネット上に置いてある
・どこからでも接続できる
一般的にスマホやPCに入っているウォレットはホットウォレットであり、コールドウォレットではありません。
ホットウォレットで代表的にものはメタマスクですね。
メタマスクは、アプリとしてインストールもできるし、PCでもGoogleChromeの拡張機能として利用できます。
ちなみに僕も5年以上このウォレットを短期取引用として使っています。
一方で、コールドウォレットで有名なものはペーパーウォレットです。
これは紙に直接暗号を書き写した物理的なウォレットで、ネット上ではなく現実世界に保管するタイプのウォレットです。
おそらくボクが知る限り世界で一番安全なウォレットだと思います。
ただ、実際現実的に使いやすいものはUSBタイプのウォレットでしょう。
こちらはレジャーナノが有名ですね。
ペーパーウォレットのように物理的にネットから切り離せる上に、複数のコインを保管できます。
コールドウォレットのメリット
ホットウォレットは接続のしやすさがそのままデメリットになります。
それは秘密鍵やパスワードさえ分かれば、誰でもネットから接続ができてしまうため。
そのため脆弱性を突かれて、ハッキングの被害に晒されやすい特徴があります。
その一方で、コールドウォレットのメリットはなんと言ってもそのセキュリティーの高さ。
物理的に切り離して管理している間は、どんな手を使おうともネットからのハッキングは100%不可能です。
タンス貯金と同じようなイメージですかね。
コールドウォレットのデメリット
コールドウォレットはそのメリットがそのままデメリットにもなります。
理由としては、物理的に切り離しているため。
ネットとは違って接続するときに、時間と手間がかかります。
ホットウォレットのメリットは接続のしやすさです。
ネット上から接続できるため、簡単に速く資産を動かすことができます。
また、紙やUSBタイプのものは物理的な劣化があり、故障や紛失のリスク生まれることに注意してください。