アルトコインのリップル(Ripple)のコミュニティー内で、今あるリップル社のマークとは別に新しく別のシンボルマークを作る動きが活発になっています。
このシンボルとは各仮想通貨に最初から設定されている通貨のマークみたいなものです。
数量単位でも専用の単位としてこれが使われることもあります。
各通貨のシンボルは大抵の場合は開発者が作ったものに設定されていますが、リップルコインに関しては現在リップル社のアイコンがそのまま使われています。
現状のリップルコインは、どちらかと言うと法人向けのイメージが定着していて、分散型のビットコインとは対象的にリップル社で運営しているリップルコインというイメージがあります。
リップルコミュニティーでは、このイメージをどうにか変えるために今の会社とかぶっているリップルのシンボルとは別に、オープンソースとしてのRippleのシンボルの制作に着手しています。
目的としては、”Ripple社”と”XRP”との差別化を図るというところにあるみたいです。
現在、ツイッター上で新しいシンボルに関する案を募集しているようですが、結構気軽に参加できるようなので、興味のある人は下のツイッター上から参加してみてください。
For those of you wondering how to submit a new idea, send an email to: suggestion@xrpsymbol.com with “New XRP Symbol Suggestion” in the subject line, and this will be added to the repository.
— XRP Symbol (@xrpsymbol) 2018年5月12日
宛先はsuggestion@xrpsymbol.comに設定されているようです。
なお、期限は6月1日までに設定されているようです。
リップルはブロックチェーンじゃない説
このリップルに関しては他のアルトコインとはまた違ったシステムを持っています。
中でもアルゴリズムとして採用しているPoS(プルーフオブコンセンサス)と呼ばれるシステム上では、参加者が社内で選考した人間しかいないため、一部の意見としてこの通貨はブロックチェーンとは呼べないと言ったことも言われているようです。
リップル自体も公式でのRippleウォレットの提供を停止していたり、金融会社をメインターゲットに絞ってプロジェクトを進めているために、どうしても個人で使うイメージが持てないのが現状です。
ただ、実際には今のbitcoinよりも遥かに早い送金スピードを持っていて、ネットワーク手数料もほぼタダに近いくらい安いため、正直な話、今のbitcoinやイーサリアム以上のポテンシャルを持っています。
リップルコインはちゃんと通貨として機能します。
問題なのは、個人がこのリップルに触れる機会が圧倒的に少ないところ。
まず公式でウォレットがない時点ですでに個人参入者を切り捨てている感が否めません。
なんとか有志の方々によって旧式のRippleウォレットを利用したクライアントタイプのウォレットは存在しますが、それすら一般庶民では知り得ない場所でしか配布されていません。
銀行がこの送金システムを採用し始めた今でも、まだ国内の取引所ではほとんどこのコインを扱っておらず、一部のレバレッジ取引所を利用するか、海外の取引所を使って手に入れる他ありません。
Ripple社としては、他の通貨と差別化を図るためにあえて、そういう方向でプロジェクトを進めているのかもしれませんけど。
支払いに特化した仮想通貨なんて今では数多く存在しますしね。
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