日本最大規模の電子商取引企業である楽天は、ブロックチェーン技術と今の「楽天スーパーポイント」のロイヤルティプログラムを融合させた新しい暗号通貨「楽天コイン」の発行するための構想を立ち上げています。
cointelegraph.com
楽天の会長兼社長・創立者である三木谷浩史氏は2月27日、バルセロナで開催中のモバイル・ワールド・コングレスの講演でこの構想を発表しています。
同氏はこれは「Borderless currency」=「国境なき通貨」としてアマゾン、アリババ、eBayなどと差別化を図っていくものと思われます。
同技術の恩恵は大きく2つあり、
一つ目は仮想通貨の導入にあたって、為替手数料やその他の手間一切を排除できること。
銀行を経由することなく、直接送金できるため、実質国による制限はなくなります。
二つ目は「仮想通貨」自体の名前の知名度による恩恵。
今では多くの人がこのワードに興味を持っており、無関係な業種のものでも導入することで収益率が激変します。
今の楽天ポイント制度、ロイヤリティプログラムに導入することで新たな客層を獲得でき、今まで興味がなかった人でも参加する可能性が高まります。
現在の楽天には、約44,000の企業が商品を販売しています。
同氏が掲げているコンセプトとして、「小売業者と商人のネットワークを再構築」というものがあります。
楽天は、単なる一つのサービスではなく、これらの膨大な企業や販売者がつながる大きなネットワークとして、今後その立ち位置を改めて構築していくものと思われます。
なお、この「楽天コイン」は現在はまだ構想段階としており、実際の提供時期などに関する詳細な情報はまだ発表されていません。
[ad]