最近、別のブログの件で忙しく、本件のアルトコインの解説をサボっていたので、久々に勉強してみます。
ビットコイン市場はすっかり落ち着いていますね。
価格もいい意味でも悪い意味でも安定し始めている気がします。
さて、
最近ではブロックチェーン同士をつなぐ技術が流行っているようで、今回紹介するAionもそのプロジェクトの一つです。
目次
仮想通貨(暗号通貨)Aionの基本情報
最大供給量:465,934,587 AION
システム(アルゴリズム):イーサリアム、ERC20
公開日:2017年10月19日
設立:Nuco CEOのマシュー スポーク (Matthew Spoke)
公式サイト:aion.network
ホワイトペーパー:aion.network.pdf
Aion Networkは、スケーラビリティ、プライバシー、および相互運用性に対応するために設計されたマルチティアブロックチェーンシステムです。
現時点の仮想通貨ランキング46位。
価格は1AION = 277円程度です。
これは、いわゆるブロックチェーン3.0の分類に入る仮想通貨だと思います。
このプロジェクトに関して、初期運営ではイーサリアムとそのERC20トークンを主体に捉えて、イーアリアムブロックチェーンにこのAion準拠のブロックチェーンをつなげてデータの転送を実現するそうです。
イーサリアムとそのERC20トークンの情報をそのままAionのブロックチェーン上で使えるということでいいのだと思います(その逆もあり)。
開発陣のNucoは2016年に設立されたトロントに本拠を置く会社です。
CEOはマシュー スポーク氏が勤めています。
マルチティアブロックチェーンネットワーク(NTBN)
このプロジェクトの中心核の技術です。
従来のサイドチェーンのように、異なるブロックチェーン同士をつなぎ合わせて、一つの大きなネットワークのようなものを築きます。
考え方は前回紹介したCosmosに非常に似ています。
こちらも同様に異なる通貨同士をつなぐためのプロジェクトです。
同じように専用プラットフォームを発端にして、そこからネットワークのようにブロックチェーンの網のような形をとります。
Aion-1
上のマルチティアブロックチェーンネットワークの構造理論で設計された最初のAionのブロックチェーンであり、この仕組みを利用したアプリケーションを開発するために必要なインフラを提供します。
将来的には、外部のサービス(オラクルやデータベース等)とも接続して、分散型ネットワークを築いていくそうです。
基本的には今流行りのBFTプロトコル(簡単に言うと多数決)にしたがってコンセスサスを実行します。
Aion-1の主要構成要素は3つあります。
ブリッジコンセンサス:
ブリッジ上でコンセンサスに迅速に到達するためのもの。
接続ネットワークコンセンサス:
ネットワーク全体のコンセンサス。
Aion仮想マシン(AVM):
Aion-1の上でアプリケーションを実行するためのもの。
通常の本体のアルゴリズムコンセンサスのほか、通貨間を橋渡しするための合意方法も別にちゃんとあります。
inter-chain transactions(チェーン間取引)
チェーン間の情報交換はクロスチェーン技術であるブリッジによる仕組みを使っています。
ブリッジバリデーター(ブリッジ管理者)は、チェーン間取引手数料と実質ブロック報酬の一部をもらって報酬を受けます。
ブリッジは方向性があります。
内部のチェーンにも役割があるようです。
ソースブロックチェーン:トランザクションが発行されるチェーン
ターゲットブロックチェーン:トランザクションが転送されるチェーン
このインターチェーントランザクションは、最初にソースブロックチェーン上に作成され、その後、最終的にターゲットブロックチェーンに到達する前に、ブリッジとネットワークによって処理され、転送されます。
情報(トランザクション)を作ってコンセンサス、外のブロックチェーンに流す時にコンセンサス、という流れです。
AIONトークン
新しいブロックチェーンの作成、チェーン間ブリッジの収益化、ネットワーク全体の保護に使用される手数料になります。
このネットワークでは、ブリッジのための管理者へのインセンティブもあるので、その分の支払いにも適応します。
転送自体の仕組みは、今あるパケット通信料金のような形態をとっています。
Aionの将来性
現在のブロックチェーン3.0では、仮想通貨でできることすべてをオンチェーン(チェーン上)で実行する方向へ流れています。
せっかく高いブロックチェーンセキュリティー技術を使っていても、途中で手作業による仲介業務や、今のようなガバガバセキュリティー取引所などが入ると、意味をなさなくなります。
最近の騒動のせいで、世間では、ブロックチェーンのセキュリティーと、これら業者のく○セキュリティーが混同されている風潮もあります。
このAionはすでに数多くのプロジェクトと連携しているようです。
SingularityNET
エニグマ
SONM
Bancor
など
また、Wanchain、Iconとは共通の問題を解決するために「Blockchain Interoperability Alliance」と言う同盟を作っています。
blog.aion.network
ただAion自体は、Cosmosのように事前に独立したブロックチェーンをAion準拠のブロックチェーンに合わせる必要があります。
これはもちろん専門技術が必要であり、普通の企業(または個人)が容易にできることではないでしょう。
クロスチェーン、サイドチェーンなど、もうすでにチェーン間の情報交換は実現しているので、あとは使いやすさの問題です。
Aionはまだ、技術を実現化できていないようですが、複数の同業者と同盟を組んでいるため、全体の規模と知名度は高いようです。
Aionの購入方法
取引所では
Binance
kucoin
Liqui.io
などが扱っています。
[ad]