無断で他人の漫画や雑誌を載せたインターネット上の海賊版サイトが横行していることに関して、菅義偉官房長官は19日の記者会見で、「被害が深刻化していると認識している。サイトブロッキングを含めてあらゆる方策の可能性を検討している」との旨を述べています。
headlines.yahoo
この件で、以前から大きな波紋を読んでいるのは、海賊版サイト「漫画村」の無断転載の問題です。
同サイトでは法律上禁止されている著作権違反を他の法律によってうまく保護しています。
本来であればどんなものでも、著者が自分の作品をユーザーへ提供する代わりに、利用料金をそのユーザーからとる形でビジネスを成り立たせています。
ただし、この辺のルールは完璧に施行されていないのが現状で、実際自分が買ったものを写真でネット上に掲載しても、ピンポイントで指摘されない限りは違法のところまで進みません。
「漫画村」などの場合は、規模が大きいため、世間的に問題に上がってはいるものの、その掲載している作品に関してはネット上に拡散されている個人が撮影したと思われる画像を使っているとされており、その元ネタもはっきりと証拠が残らないようになっています。
また、同運営元が海外にあるために国内の法律が作用しないという考え方もあるようです。
「漫画村」を見てもウイルスには感染しない
噂では、同サイトを見ることでウイルスに感染するという話が広がっていますが、全くそのようなことはなく、実際はリンク先の関係のないページから、何かしらのわけのわからないツールやソフトをダウンロードすることによって初めて感染する可能性が出てきます。
もっとも、「サイトを見る」だけでウイルスに感染するかどうかという話は、今時小学生の男子でも「ハッタリ」だと判断できるでしょう。
極めて幼稚な噂です。
ただし、今後も100%ないかというとそれももちろん違います。
少なくとも現時点では、ダウンロード等をしない限りは問題ありません。
完全に規制するのが正義なのか?
結局のところ、ここで問題になっているのは「お金」の問題です。
お金を取って売っている商品を、隣でただで配られたらそりゃ誰だって困ります。
だからと言って、ネットへの二次転載の一切を禁止すると、漫画市場は崩壊すると思っています。
ただし、これは不可能ですが。
漫画の魅力を文章で伝えるとなると、かなりの文章力が必要になります。
完全規制のもとでは、完全に作者とその取り巻き(広報とか)での宣伝になります。
いわゆるネット上のバズなどは期待できないでしょう。
また、見る側からすれば、全部無料がいいに決まっています。
ある記事では、「海賊版サイトは潰すのではなく競争して勝つべき」と題した内容の記事をあげています。
huffingtonpost.jp
どうやらこの内容では、「海賊サイトを潰しても利益は上がらない」ということを述べているようです。
ちなみに、僕は漫画が好きですが、最近は本がかさばるため、漫画本自体は買いません。
漫画の内容には興味がありますが、本自体にはなんの思い入れもないため、飽きたものは早いとこ売ってしまおうと思っています。
最近ではWebサイトの「ワンパンマン」にはまっています。
ところで、今でも漫画が好きで漫画本が部屋中にある人はいったいどのくらいいるんでしょうね。
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