仮想通貨取引所のオーダーブックにスマートコントラクトによる分散型管理を取り入れた新しい仮想通貨として、Particlというものがあります。これも前から気になっていたので、今回はこのプロジェクトを勉強していきます。
仮想通貨Particlの基本情報
最大供給量:1,374,956,859(約14億) LRC
システム(アルゴリズム):イーサリアム、ERC20
公開日:2017年8月1日
公式サイト:Loopring
ループリングは、分散型取引所プロトコルです。
Loopringは、トレーダー、参加者、および一般機関に、世界中の暗号取引所で取引をインテリジェントに実施し、カウンターパーティリスクやトレーディングコストを削減、DDOSなどの脅威からの保護などを行いつつ分散型自動取引執行システムを提供します。
通常、仮想通貨やトークンを別の通貨に交換したい場合、現状では仮想通貨専用の取引所にその通貨を送って、一旦取引所内に置く必要があります。
取引所を信用する必要がありますが、そこではカウンターパーティリスク(倒産リスク)や、無駄な送信手数料がかかるので、仮想通貨間の取引では一定量のリスクを払う必要がありますが、このParticlではそのリスクを低減させることが可能です。
取引を効率化させるという意味ではリップル(ripple)と同じような役割を果たします。
その大まかな仕組みを説明すると、トークンをわざわざ取引所に送ることなく、しかも注文が送信された後からトークンを相手に転送することもできるという夢のようなプロジェクト。
オーダーに出したトークンはロックされることなく、足りない分を後から勝手に支払ってくれるということも可能らしいです。
Ring-Matching(リングマッチング)
Loopringは、仮想通貨取引所とブロックチェーンとの間に分散され、自動化されたトレーディングインテリジェンスインターフェイス(つまり高機能な通貨取引機能)であり、バランスシート(貸借対照表)を使用して、ユーザーがプラットフォーム内で流動性を生成し、 同時にすべての市場に配置されます。
すごく簡単に噛み砕いて言うと、通常の取引所の代わりに専用の取引ネットワークを構築する、ということでしょう。
通常の取引所のオーダーでは、オーダーブック(板)にしたがって注文が入りますが、この方法ではオーダーブックを一つの中継場として、「Ringマイナー」と呼ばれる人たちが完全なオフチェーンの状況下で注文を受け取り、対象の注文を適合させたのちに「Loopring スマートコントラクト」に提示します。
この際にはRing-Matching(リングマッチング)というプロトコルを用いて、高い流動性を維持しつつ注文を受け付けます。
「Loopring スマートコントラクト」は、Loopring独自のスマートコントラクトで、これによって一連のオーダーを自動で管理、オンチェーンでウォレットなどから直接的に通貨の取引がなされます。
この方法では従来のマイナーのように「Ringマイナー」には一定の報酬が入ります。
またこの方法では、最終の「Loopring スマートコントラクト」に注文の提示が入るまでの間、注文で提出したトークンはロックされません。
資金はギリギリまで自由に動かすことができます。
また、この仕組みでは通常の分散型取引でも、ブロックチェーンのみに依存することなく、取引を機能させることができるようです。
詳しい話は下のリンク先に記載されています。
loopringエコシステム
LRCトークンの使用方法
「Ringマイナー」への手数料として機能します。
Loopring上で取引をする際はこれが手数料となるようです。
この手数料には通常の取引手数料と「ring-matching cost saving(リング・マッチング・コスト・セービング) fee」の2種類があります。
仮想通貨Particlの将来性
現在のLoopringでは、直接ERC20トークン同士を交換できる機能を考えていますが、今後、他のすべてのトークンで同じ機能を提供できるように考えているようです。
また、ロードマップでは4月にLoopringプロトコルで取引するためのウォレットを起動するとの説明がされていますね。
businesswire.com
チャートを見ると、この発表があった時点では若干の値上がりを見せてはいますが、そもそもビットコイン自体に悪材料が揃っている現状では上から押さえつけられているように見えますね。
時価総額ランキングでは確実に上がってきているので、将来的には期待できるのかもしれないですが、現状ではなんとも言えません。
仮想通貨Particlの購入方法
海外の仮想通貨取引所
Binance
HitBTC
など、その他の多数の取引所でも扱っています。
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