仮想通貨界に久々に凄そうなのが登場しました。
それがこのICONっていうやつ。
今現在では日本でも情報がまだ薄くて、ちょっとよくわかんなかったんで詳しく調べてみました。
目次
仮想通貨ICONの基本情報
最大供給量:400,230,000 ICX
システム(アルゴリズム):LFT(Loop Fault Tolerance)
ブロックチェーン:Loopchain(ループ チェーン)
公開日:2017年9月22日
開発:韓国
公式:Icon
ホワイトペーパー:ICON-Whitepaper
”Hyperconnect the World”
ICONプロジェクトは、世界最大の分散型ネットワークの1つを構築しています。ICONプロジェクトは、異なるガバナンスを持つ独立したブロックチェーンが仲介なしに相互に取引することを可能にする分散型ネットワークを構築することを目指しています。誰でも新しいブロックチェーンプロジェクトを作成し、ネットワークに参加できます。
現在(2017年12月27日時点)の仮想通貨ランキングでいきなりの26位。
価格は1ICON = 600円程度です。
内容を見るかぎり、イーサリアムの強化版とも見て取れますが、これに関してはビットコイン、イーサリアムを含むすべてのシステムやコミュニティー内で利用出来る(相互性もある)みたいです。
そうなると正直すごいです。
仮想通貨ICONのまとめ
いろいろ難しくて混乱するんで先にまとめます。
ICONはイーサリアムの強化版
「theloop」社開発のLoopchainを使用して、異なる分散型元帳ネットワークをリンクさせることができる
異なるアルゴリズムのブロックチェーンを繋ぐことができる
ICON Network
ICONは、韓国国内ではすでに銀行、証券、保険、病院、大学、E-Commerceなど多様なコミュニティとつながっており、ブロックチェーンID、決済及び取引などの分散型アプリケーション(DAPPs)サービスは、特定のコミュニティの垣根を超えて使用することができます。
ICONを介して証券会社で発行されたブロックチェーンIDを使用することで、他のコミュニティで安全に電子署名を行うことができるほか、病院で支給されたコインを使用して、他のコミュニティで支払いと両替をすることもできます。
※DAPP(複数形はダップス)とは
Decentralized(分散型)とapplication(アプリケーション)を組み合わせた造語。
分散型であり、世界中のいくつものコンピューターの分散型ネットワーク上で実行されるアプリケーションのことを言います。
イーサリアムでもこれを使ってます。説明が難しいですが、例としては「EtherDelta」などがこれで実行されているアプリに当たります。
使用例としては下のようなことが可能です。
ブロックチェーンID
スマート・コントラクトを介して発行されたブロックチェーンIDによって、ICONにつながれたすべての現実世界で安全に統合認証と電子署名を行うことができます。
支払いと交換
ICONウォレットは、非中央集権型取引所(DEX)を介してリアルタイムで送金、支払い、両替ができ、ICONネットワーク上の銀行、証券、保険、病院、大学、E-Commerceなどの現実世界とのつながりを介して、実際の生活ですぐに使用することができます。
スケーラビリティ
ICONは、BitcoinやEthereumをはじめとする様々なブロックチェーンと相互につなぐことが可能。
現実世界をベースとしたブロックチェーンとも簡単につなぐことができます。仮想通貨の世界と現実の世界をすべてつなげることで、異なるビジネスをつなぎ、分断されていたビジネスの無限の拡張を可能にします
ICONネットワークの構成要素
ざっとした構成要素
※仮想通貨でのノードとは、例えばビットコインのマイナーなど。ブロックの生成、検証、保持を担当する人のこと。
※ここでのコミュニティとは、人と人、人(会社、団体など)とお店、銀行、会社などが互いに社会的関係を持っている状態。簡単なやつだと楽天会員とか。
コミュニティ
コミュニティは、同じガバナンスシステムを持つ異なるノードで構成されるネットワークです。
金融機関、政府、学校、eコマースプラットフォーム、ヘルスケア、Bitcoin、Ethereumはすべてコミュニティとみなすことができます。(各コミュニティは、ノードの特性と状況によって、ノードの構成とスケールが異なります)
Cノード
Cノード(コミュニティノード)は、コミュニティガバナンスのコンセンサスや意思決定プロセスに影響を及ぼす一般的なコミュニティの一部。(いわゆるブロック生成役です)
Cノードは、個人および組織(銀行、ブローカー、保険会社、学校、政府など)で利用可能であり、ノードポリシー(ルール取り決め等)は各コミュニティのメンバーによって決定されます。
C-Rep
C-Repは、ICONのガバナンスの一環として機能するコミュニティの代表です。 ICONにおける取引の検証とガバナンスに投票する権利があります。
C-Repは各コミュニティの決定に従って選択され、C-Repはあるノードから別のノードに変更することができる。つまり、各ガバナンスの状況や目的に応じてC-Repの職務を譲渡することができます。さらに、C-Repは、ICONの維持および活性化のためのインセンティブ(報酬)を受けます。
Citizen Node
Citizen NodeはICON Republicの一員です。誰でも、ループチェーンで作成されたDAPPによってCitizen Nodeとして参加できます。ただし、Citizen NodeはICON Republicのガバナンスの議決権を有しておらず、取引を行う権利しかありません。
Citizen Nodeは、特定の条件が満たされた場合に投票権を持つC-Repになることもできます。
ICON Republic
ICON Republicはさまざまなコミュニティのコネクターです。それはC-Rep(代表者)と他のCitizen Nodeから構成されています。 ICON RepublicのガバナンスはC-Rep投票によって決定され、したがって分権化されます。ICON Republic自体は、コミュニティ間のコミュニケーションチャネルとして機能し、コミュニティのガバナンスに直接関与しません。
ICONネットワーク内の接続のタイプ
単一のコミュニティ内のノード間の接続:
接続された、金融、政府、学校、eコマース、ヘルスケア、Bitcoin、Ethereumなどの各コミュニティは、異なるブロックチェーンに編成され、異なるコンセンサスアルゴリズムを利用することができます。
ICON Republic内のノード間の接続:
ICON Republicはループチェーンによってサポートされています。ICON Republicは実世界と暗号世界の両方のさまざまなコミュニティをつなぐように設計されており、リアルタイムトランザクション処理を可能にするコンセンサスアルゴリズムLFT(Loop Fault Tolerance)を採用しています。
コミュニティとICON Republicとのつながり:
コミュニティとICON Republicは、DEX(地方分権型取引所)を通じてリアルタイムで接続されています。
異なるコミュニティ間の接続:
異なるコミュニティ間の接続は、ICON Republicで利用可能です。
ICON RepublicはDEX(Distributed Exchange)を通じて各コミュニティにリアルタイムで接続され、CノードはICXベースのC-RepとICON Republicを介して異なるコミュニティの他のCノードにもリアルタイムで接続されています。
ICON Nexus
ここが肝です。
このICONを使用すると、多数のブロックチェーンがポータル経由でNexusと呼ばれるものに接続されます。
Nexusは※ループチェーン(次項目に説明あり)ベースのブロックチェーンです。
Transmission Protocol(BTP)は、それぞれのポータルを介してNexusに接続された独立したブロックチェーン間のトランザクションを容易にします。
loopchain(ループチェイン)
これは、異種のブロックチェーンコミュニティを橋渡しする役割を果たすそうです。
loop chain自体は「theloop」というところで開発されたブロックチェーンの独自技術です。詳細な情報は上記公式サイトを参考にしてください。
このTheloopは、ソウルに本拠を置くスマートコネクトソサエティのプライベートブロックチェーンソリューションの大手プロバイダーです。
スコア
SCOREは、ループチェーン上で実行される当社独自のスマートコントラクト。
LFTアルゴリズム
同じく、同開発元からのアルゴリズムをこの仮想通貨ICONは採用しています。
ループチェーンは、ブロックチェーンに参加するノードに異なる権限を設定します。
つまり、異なる合意構造ルールのものが共生できる環境ができるということですかね。そうだとかなりすごいです。
階層システム
ループチェーンは、ブロックチェーンに参加するノードに異なる権限を設定します。
マルチチャネル
同じブロックチェーンネットワーク内に独立したチャネルを作成し、要求、コンセンサス、スマートコントラクトを実行できます。
仮想通貨ICONの将来性
公式の説明ではもう既に各所でプロジェクトを進行している模様。
例えば、韓国の大学では2017年末までにこのプラットフォームを使ったU-Coinというものを試験的に実装開始する予定らしいですし、命保険会社と大手大学病院はブロックチェーンのブロックチェーンテクノロジーを保険金請求や支払い処理に組み込むためのブロックチェーンパイロットプロジェクトを共同で進めているとのことです。
また、ICONは、2017年11月28日にAion、Wanchain社とBlockchain Interoperability Alliance(ブロックチェーン相互運用同盟)と呼ばれる同盟を結んで、異なるブロックチェーン間の相互通信能力を向上させることも目標にプロジェクトを進めているようです。
coinpostより
チャートは大小あれど、登場初期からひたすら上昇傾向です。
最近のブームの影響と12月のBinanceの上場で、途中で大きく上昇しているので少し下がってますが、今後も期待できるんじゃないでしょうか?
これ、僕も買う予定です。
仮想通貨ICONの購入方法
海外の取引所
Binance
など。
まだ今の時点では上場しているところは少ないようです。
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コメント
初めて投稿いたします。
自分は、今年の5月10日に、BOSという仮想通貨(韓国で初めての仮想通貨?)のICOに参加して、40,000BOSを保有しております。
貴方のICONとBOSの違いが良くわかりません。もしそのあたりがわかれば教えていただけると助かります。なお、このBOSはCosmosプロジェクトと提携しており、いわば、AionはCosmosの小型版のような存在です。(Cosmosは、2018年2月にメインネットがローンチされ、イーサリアムもCosmosの上で、イーサーミントとしてハードスプーンされることになっております。イーサリアムがその弱点であるスケーラビリティをCosmosで解決することになったためです。CosmosのステーキングトークンがATOMSであり、そのATOMSもICOで取得しております。)
BOSは、スマートコントラクトを凌ぐ、トラストコントラクトであり、1ブロックをビットコイン10分、イーサリアム15秒、BOS4~5秒。MFBA。トランザクションスピードは、ビットコイン7tx/s、イーサリアム25tx/s、BOS1,000tx/s のようです。
富川さん、コメントありがとうございます。
BOSという仮想通貨は初めて聞きました。
ちょっと調べてみましたが、確かにこれはスマートコントラクトを進化させたTrust Contractsというものを持っているようですね。
しかも韓国では結構有名のようです。
これに関しては現存する仮想通貨との大きな違いとして「素早い取引速度を促進させるブロックチェーン技術を提供している」とのことなので、ICONの理念とはちょっと違うようですが、性能の違いなどを書き始めるとかなり長くなりますので、後日隙を見てまた記事にしてみたいと思います。