現在のビットコインは容量、スケーラビリティの問題などで、様々な対応策に追われていますね。
この問題を解決するべく現在ではいろんな仮想通貨が登場していますが、その中でも最近注目されているのが、BitTorrentの発明者が提案する「環境に優しい仮想通貨Chia」というもの。
今回はこれに関して調べてみたので、紹介します。
ビットコインの問題点
最近人気のビットコイン(Bitcoin)は、1トランザクションあたりでなんとアメリカの家庭の1週間分の電力が浪費されているそうです。
この、電力を消費している作業がビットコインのアルゴリズムである「Proof of Work」というもの。
これは、コンピューターに難しい計算(取引の承認作業)をさせて、正解を早く出した人が報酬としてビットコインがもらえるという仕組みです。
マイニングというやつですね。
これ、誕生当初はある程度儲かったみたいですが、今では大手の中国マイナーグループなどがこぞって参加しているため、個人でマイニングするのはもはや不可能とまで言われています。
下のサイトは、実際にマイニングしている人たちの結果報告です。
ビットコイン採掘(マイニング)で本当に利益が出せるのか実際にやってみた
使用機器にもよるらしいですが、効率よくやってもお小遣い程度が限度のようですね・・・
しかも、中国はかなり本気でやっているようですし。
Bitcoin採掘の7割を中国が占め、元開発者が「実験は失敗だった」と表明
上の記事のように専用施設まで立てる始末。
こんなん無理じゃん笑
仮想通貨Chia
私たちは、無駄が少なく、分散化され、より安全な暗号化を行うための「proofs of space and time」に基づいてブロックチェーンを構築しています。
公式:chia
プログラマーであるBram Cohen(ブラム・コーエン)氏が考案したのは、
proofs of timeとproofs of spaceを合わせた新しい手法
ざっくり言うと、
proofs of spaceは、人びとが多くの場合既に持っていて、追加費用なしで使うことができる、ファイルストレージを用いた方法です。
これにproofs of timeを組み合わせて、proofs of spaceの惰弱生を克服します。
詳細な説明は公式の説明を参考にしてください(超英語Vr)。
Chia Network
(※PCリソースなどを提供してコインを取得する行為を、仮想通貨界ではfarming(ファーミング)と呼びます)
②ファーマーがproof of space(参加者のコンピュータの空き容量)を見つける。
③proofs of timeのサーバーが、その容量を用いて計算する。
④計算結果を検証済のブロックとしてネットワーク上にパブリッシュする。
間違っていたらすいません笑
ヒジョーーっに難しいです笑
BitTorrent(ビットトレント)とは
ブラム・コーエンにが開発した、Peer to Peer(P2P)を用いたファイル転送用プロトコル及びその通信を行うソフトウェアです。
※P2Pに関しての詳細は下の過去記事をみてください。
ビットコインの構成要素の一つです。
上記の方法を使って、アップデートされた欲しいデータをダウンロードします。
このファイル共有ソフトウェアに関しては、一時期流行った「Cabos(カボス)」などが有名です。
これは、自分が欲しいと思った画像や音楽などを、個人が貼り付けたファイルなどのリストから検索してダウンロードするものです。
で、通常人気があるものはその分ダウンロードに時間がかかったりしますが、このBitTorrentだと「人気のあるファイルであればあるほど、ダウンロードが速くなる」という特徴を持っているらしいです。
プロジェクトはいつ公開する?
公式サイトでは
We plan to sell Chia to the public next year to allow everyone to invest in a better digital money.
Subscribe to the announcements list to learn more.
私たちは来年、誰もがより良いデジタルマネーに投資できるよう、Chiaを一般に公開する予定です。
詳細については、アナウンスメントリストを購読してください。
とあります。
来年とは、結構早いですね。
個人的には期待してます。
ちなみに現在は技術者も募集しているみたいですね。