2014年に顧客から預かった資産の当時換算で470億円分(1BTC=6万円)、75万BTCものビットコインが消失したとして破綻した交換業者「マウント・ゴックス」の破産管財人が、残されていたビットコインなどの一部を売却しています。
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しかし、一度に大量に売却したことにより、現在の価格に悪影響を及ぼし、ビットコイン下落の要因の一つとして考えられていると各方面で伝えられているようです。
今回売却した仮想通貨は総額430億円分に上り、それらは現金で債権者に配当される予定です。
MTGOXがい今まで売却したBTCとBCHの数量
7日付で管財人(小林信明弁護士)による同内容の報告書が東京地裁に提出されています。
昨年9月以降に、ビットコイン約3万6千コイン(約382億円分)と、別の仮想通貨ビットコインキャッシュ約3万4千コイン(約48億円分)を断続的に売却しているようです。
ハードフォーク時にただで配布されているビットコインキャッシュも同様に返済に当てられています。
裁判所に挙げられた報告書では以下の通りです。
その他の情報では、実際にそれらしき取引履歴の痕跡を発見したというものもあります。
Want to know who was selling the bottom? 18k of MtGox’s BTC transferred the day before we hit $6000 on Feb 6th pic.twitter.com/nluQpexhoM
— Alistair Milne (@alistairmilne) 2018年3月7日
売却後の同社の残高は以下の通り(報告書より)。
BTCは、166,344.35827254BTC
BCHは、168,177.35927254BCH
もし今回の売却が下落の一因を担っているというのであれば、残るこの数量で市場をある程度意図的に操作することができますね・・・。
Bitcoin’s Tokyo whale(東京鯨)の存在
ビットコインの売却に関しては、Bitcoin’s Tokyo whale(東京鯨)と呼ばれる完済担当と思われる保有者による大量売却の痕跡があります。このことは大手海外メディア「bloomberg」でも取り上げられており、今後も残りの保有通貨を売却する可能性を示唆しています。
気になるのは、これを現金に換算して返済しているところ。
これは法律上どうしようもないことなんでしょうが、市場の価格を伺いつつ現金化して、同社がもっとも有利になるような一方的な返済をしているような気がしてなりません。
本来の現金の返済方法ではありえないものです。
コインチェックの時にもそうだったんですが、本来なら損失時のレートで、同じ通貨を同じ数量返済するのが普通だと思うんですが・・・。どこも返済時にこれをいろいろといじって複雑にしている気がしてなりません。
Bitcoinチャートの変動への影響
正直な話、どの程度影響を与えているかは全くわかりません。
他にもいろんな悪材料があるので。
ただ、上記の売買履歴と照らし合わせて、いずれも下落の最中に換金が行われているところを見る限り、どうしても悪材料の一つになっている気がします。
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