今回は最近ICOで上場したばかりの仮想通貨Request Networkと言うものを勉強します。
目次
Request Network(リクエストネットワーク:REQ)の基本情報
最大供給量:1,000,000,000(10億) REQ
システム(アルゴリズム):-イーサリアムベース:ERC20
公開日:2017年8月31日
公式:request.network
Ethereumの上に構築された分散型ネットワーク。誰でもどこでも支払いを要求できます。
第三者に関与する必要なく、安全な方法で検出し、支払うことができます。
現在(2017年12月時点)の仮想通貨ランキングで80位前後。
価格は1REQ = 29円程度です。
そういえば、イーサリアム関係で素直に普通の支払いに関連した仮想通貨ってあんまり見かけなかったですね。
ビットコインがあるからっていうのもあるんでしょうが。
今回の通貨はその支払いに視点を当てたものになります。
Request Networkのプラットフォーム
大まかな仕組みです。
ユーザーは請求元帳(請求書的なもの)に書いて支払いのリクエストを作成します。
要求は、ウォレットや金融アプリを通してネットワークを監視する受信者に送られます。
リクエストがユーザによって承認された場合、そのリクエストはワンクリックで支払うことが可能。
要求が完了し、ネットワークが更新されます。
要求が作成されると、その特定のケースに適用可能な取引法が考慮され、税金が適用されます。
必要に応じて、先行支払条件を選択することもできます。
イーサリアム本来が持っているスマートコントラクト機能を利用しているので、一連の支払い作業を自動化できます。
オンラインペイメント(決済)
「Pay with Request」は、従来からある「Paypal」と「クレジットカード」の代替案を提供するオンラインオプションになりえます。
支払い会社にわざわざ個人の銀行情報を書き込むことなく、ブロックチェーンの仕組みで安全に支払いができます。
また、仲介する第三者の存在がないので、手数料を取られることもないですし、2P2(ピアツーピア)の支払いでスムーズに取引が可能です。
※2P2(ピアツーピア)はざっくり言うと個人間でお金(情報)を送金しあうシステムのこと
請求書発行
過去記事で話したインボイスの件。
この通貨でもそのインボイス(請求書)に関した新しい提案がされています。
簡単に言うと、紙の請求書関係を全部ブロックチェーン上に乗せて管理してしまおうという話です。
Request Networkでは不変の元帳に請求書を作成して共有することができます。
監査と会計
スマートコントラクトなので、会計も自動でリアルタイムに行えるようになります。
企業では、会計に関わるコンプライアンス項目を大幅に簡素化できる可能性も出てきます。
Request Network Token
トークンはプラットフォーム上で手数料などに使われます。
Request Networkを介してトランザクションを実行するために、ゲートウェイはプロセス中で焼却/破壊されるREQトークンの形式で料金を支払う必要があります。
REQトークンを焼くと、REQの総供給量が減少します。
awesome-request-networkより
わざわざEthereum(イーサリアム)ではなくて独自のトークンを使う理由は
ガバナンス、金銭的自立、技術的独立性などが関係しているようです。
イーサリアムとは別として考えもらいたいってことですかね。
IoTへの応用
支払いの自動化は今拡大しているIoT(Internet of Things)技術にも応用できます。
ここから、これらのモノが自動的にサービスを提供して、ユーザーから料金を請求するシステムの構築が可能になってきます。
Request Networkが第三者を挟むことなく、先払い条件(延滞料、前払い、税金)を処理することができるわけですね。
Request Networkの将来性
IoT関連の仮想通貨は最近軒並み価格上昇していますね。
実際にIoTとブロックチェーンの組み合わせはかなり効率的な組み合わせだと思います。
チャートを見てみると、まだ三ヶ月しか経ってませんが上昇傾向にあるように見えます。
仮想通貨のランキングではちょっと低いので、まだなんとも言えませんが、何かをきっかけに大きく高騰する可能性はあると思います。
ただ、ここまで最新鋭のシステムが開発されているにもかかわらず、未だに請求書などの書類関係が紙で管理されている理由はやっぱり新しいものは信頼性にかけるしめんどくさいということでしょうね。
一度どこかで実用化すればそこから広がっていくんでしょうが。
Request Networkの購入方法
海外の取引所
Binance
EtherDelta
Liqui
などで扱っています。
Bittrexではまだ扱っていないようです(2017年12月時点)。
[ad]