雷電(Raiden)。
とりあえず名前かっこいいですね。
今回はこの新しい仮想通貨を勉強します。
目次
Raiden Networkの基本情報
最大供給量:100,000,000 RDN
システム(アルゴリズム):-
トークン:ERC20準拠
公開日:2017年11月8日
公式:raiden.network
EthereumのBitcoinのLightning Networkバージョンで、即時性、低料金、スケーラビリティ、プライバシー保護型の支払いを可能にします。
現在仮想通貨ランキングで57位。
日本円で1RDN = 240円程度。
この仮想通貨、簡単に言うと、
従来の仮想通貨よりも
安くて
高速で
支払いや取引ができるシステムの構築。
これを武器にしているようです。
スケーラビリティ
スケーラビリティは拡張性のことです。
ビットコインなどでも問題になっているこのスケーラビリティの問題。
トランザクション(処理)を増やすとか、ブロック上限を上げるとか、毎回その度にいろいろといざこざ(分岐とか)が起きていましね。
もともとそう簡単には拡張できないようになっているみたいです。
しかし、この「Raiden Network」は決済チャネル技術というものに基づいて、利用者の数に応じた拡張された決済システムを提供するそうです。
これによってRaiden Networkが大きくなればなるほど、最大スループット(一定時間あたりのデータ処理能力)が高くなり、事実上上限がない仕組みになっているとのことです。
payment channel(ペイメントチャネル)
Raidenは、Ethereum ERC20トークン用のオフチェーン転送ネットワークです。
このオフチェーンっていうのはブロックチェーン外で送金や取引を行う仕組みのことです。
一般にはState Channel(ステートチャネル)って呼ばれるみたいで、これはその一種です。
ブロックチェーンでは時間のかかるところを部分的にこのオフチェーンで補う形にしています。
で、これによって、通常何十分かかかる送金速度を超高速で完了させることができます。
取引手数料(Transaction fees)
ブロックチェーンがパンクすると、最近のBitcoinのように高い手数料を払わないといけなくなります。
一方「Raiden Network」の転送手数料は、チェーン上の取引手数料よりも数桁低いとのことです。
手数料の桁が変わるってすごいですね・・・
マイクロペイメント
通常の支払いシステムでは少額の取引や決済を行うと経費が掛かり現実的ではないので、少額の金銭の支払い(転送)の手段として考案されたものがこの仕組み。
例えば。普通にビットコインとかの送金時に100円程度の手数料がかかる場合とか。
それ以下の、例えば5円とかの超小額金額を定期的な使用費な感じで連続的に送金する場合は、毎回手数料の100円を払う形になります。
そんなの効率悪すぎですよね。
ここまで手数料が安くなると、マイクロペイメントとしてその仕組みも使えるようになります。
プライバシー・秘匿性
Ethereumトランザクションは公開されていますが、Raiden転送は、支払人、受取人、転送を転送するノード間ではプライベートになります。
チャネルが決済されると、世界中の取引の合計のみが表示されます。
Raidenのプロジェクト
Raiden Network以外にも、2つのプロジェクトを進行しているみたいです。
μRaiden(Micro Raiden)
2者間での超高速取引と手数料の小額化が可能になるペイメントシステムみたいです。
公式が想定してるのは、ユーザーとDapp(非中央集権型アプリケーション)、つまり1対多数での取引への応用らしいです。
(ただし、多対多の支払い設定には適していないそうです)
Raidos(Raiden2.0)
先ほど紹介したState Channelを一般化するためのサイドチェーン技術。
現在Raiden NetworkはETHやERC20トークンの送受信に限定されてますが、RaidosはEthereumの一般化された計算機能を、あらゆるスマートコントラクトをホストできるサテライトチェーンのネットワークを通じて拡張することを目指しています。
Raiden Networkの将来性
名前通り、とにかく早いことが特徴の仮想通貨みたいですが、この手の手法は他の通貨でも検討しているものがあるので、今後本格的に実用化できるかどうかが問題です。
その辺も雷電の名の通り、早めに現実世界に実装してもらいたいところ。
さて、
チャートで見ると、比較的安定して上昇しているようです。
ランキングもいきなり100位以内に入っているので、個人的にはかなり期待してます。
Raiden Networkを取り扱う取引所は
海外の取引所の
binance
etherdelta
などで扱ってます。
今の所、どちらかというとマイナーな取引所でしか扱っていないようですが、これだけ勢いがあると今後Bittrexなどの大手に上場する可能性もあるかもしれませんね。