仮想通過であるビットコインの口座開設は、通常の銀行や株なんかの口座と同じような感じで、開設できますが、仮想通貨は口座開設という言葉の代わりによく
「ウォレット」を作ると
いう言葉で表現されます。
今回はこの「ウォレット」についてお話ししたいと思っています。
目次
仮想通貨の必ず企業の口座に置いておく必要はない
一般的なお金や株なんかもそうですが、これらは普通銀行に預け、管理を任せることが一般的です。
でも、この仮想通貨「ビットコイン」に関しては、以前お話しした通り、管理銀行という概念がありません。
https://seihoukei.com/post-1240/
もちろん管理者は世界中にいるんですが、基本的にこのウォレットを作ること、つまり口座開設自体は完全に個人の責任に委ねられます。
なので、「銀行の審査がいる」とかの概念がないということになります。
ただ、今はほとんどが、どこかの仮想通貨の専門会社で売られているビットコインを個人が買い取る形式になっているので、その際に最低限の本人確認はやらないといけません。
ですが、あくまでそれらの会社は、仮想通貨の窓口であり、通貨自体を管理している銀行とは違います。
最終的な管理は個人で行う必要があります。
仮想通貨のウォレットとはなんなのか?
ウォレットとはその名の通り、お財布の意味です。
世間的には、口座を開設することと、この「ウォレット」を作ることが同じ意味合いで取られています。
しかし、ビットコインの「ウォレット」に関しては、このウォレット自体を、なんと自分のところで管理することが可能なんです。
つまり、本当の意味で個人のお財布となるわけですね。
まるで、現金を家の貯金箱で管理するが如く、仮想通貨も自分の懐で管理ができるというわけです。
仮想通貨が危ない?!
通常、ビットコインなどの仮想通貨は、ウォレットで管理するということが一般的です。
初めてビットコインなんかを買った人は、ほとんどがそうだと思いますが、
最初に、どこかの人気がある仮想通貨を扱っているサイトに登録して、
口座開設(ウォレットを作る)して、
それからビットコインを買う。
これで終わり、
つまり、ウォレット(口座)の管理を、どこかの会社に任せている。
これが現状だと思います。
普通の銀行だったらこれで終わりなんですが、はっきり言って今ある仮想通貨取り扱いの業者は、通常の銀行ほど信頼性はありません。
それに勘違いしてはいけないのですが、業者は銀行とは違います。
また、今の有名どころならよほど大丈夫なのかもしれませんが、以前一度、日本で取り扱い業者が破綻しています。
インターネット上の仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」を運営するMTGOX(東京・渋谷)が28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日受理されたと発表した。債務が資産を上回る債務超過に陥っていた。顧客が保有する75万ビットコインのほか、購入用の預かり金も最大28億円程度消失していたことが判明した。
大手の「マウントゴックス」という会社で、2014年にその会社が仮想通貨を一部消失させています。最終的には「バグの悪用により(ビットコインが)盗まれた可能性が高い」という見方になっていますが、今後もこのような事態が起きる可能性が否定できません。
じゃあ、やっぱり仮想通貨は危険なのか?
いいえ、違うんです。
勘違いしてはいけないのが、仮想通貨自体が危険なのではなくて、仮想通貨を取り扱うこのような業者が危険、ということです。
銀行だって破綻しているところは破綻しています。
そして、こういうものの対策として、昔なんかはよく、現金を自分の近くに保管することが「安全」という考え方がありましたが(今でもあるのかな?)。
これと同じく、ビットコインなどの仮想通貨も、このような事態にならないように「ウォレット」を完全に自分の監視下に置くことで、このような被害を避けることが可能です。
ウォレットの種類
簡単に話すと、この「ウォレット」には、
ホットストレージ
オンライン上に置いておくウォレット
コールドストレージ
オフライン上に置いておくウォレット
の二種類が存在します。
ホットストレージ
通常、どこかのサイトで口座を開設して仮想通貨を買った時点では、それは基本オンライン上に保管されていると思ったほうがいいです。
すぐに取引が可能で、移動もしやすいですが、その分、オンラインということなので、いろんな危険が付いてきます。
ですが、上記のような事件があったので、今では業者のほとんどが、オンライン上でむやみに顧客の仮想通貨をさらしているわけではなく、ほとんどオフライン上で保管しているそうです。もっとも、内部からの攻撃などには対応できるのかわかりませんが。
ウェブウォレット
下の記事にそのweb上で保管するにあたって今もっとも安全と思われる業者を紹介してます。
※大金の長期保管はお勧めしません。そのような場合は必ずコールドで。
どちらにせよ、仮想通貨を手に入れるにはまずはどこかで口座を開いて通貨を買うことが一般的です。仮想通貨は簡単に移動できますので、保管に関してはそこから考えます。あと、逆に移動ができない仮想通貨は怪しいと思って良いです。通常は移動ができないわけがありません笑
モバイルウォレット
手軽さではトップクラスです。
無知運びができる分、実際にこれで買い物だって可能です。しかしウェブウォレットと同じく、少なからずweb上にさらされるので、こちらもホットストレージだと思ったほうが良いでしょう。特にモバイルなんかはハッキングに会いやすいので、大金を入れるのには適しません。
種類としては
Bitcoin Wallet
bread wallet
coinomi
copay
などが有名です。
コールドストレージ
逆にコールドストレージの方は、取引の際は一度オンライン上に持ってくる必要があり、少し手間がかかる分、普段は安全に管理ができます。
デスクトップウォレット(ソフトウェアウォレット)
pc上で仮想通貨を保管することです。ソフトウェアをインストールしてそこに仮想通貨を保管します。
こちらはオンライン、オフライン両方に対応できます。
ただ、そのPC自体がなくなったり、壊れたりした時点で、保管しているデータが無くなるので、仮想通貨も無くなります。
有名どころでは
Bitcoin Core
Electrum
Copay
Multbit
などがあります。
「とりあえず保管だけしておきたいが、何かあればすぐに取引したい」そんな時には役に立つと思います。
ペーパーウォレット
仮想通貨のウォレットではある意味最強の分類に入ります。
読んで字の如し、本当に紙に仮想通貨のデータを保存します。
紙が取られたり、無くなったりしない限り、通貨の安全性は保証されます。
が、
その分切り替え作業がめんどくさいようです。
有名なものではbitaddress.orgというものがあります。
ハードウェアウォレット
仮想通貨をハードウェアに保存する方法です。
ペーパーウォレットの次に安全性が高いと言われています。
見た目はかなりかっこいいですね。
が、こちらも現時点では、正直めんどくさいのが現状です。
種類としては
Trezor
Ledger
KeepKey
Case Wallet
なんかがあげれられます。
ちなみに上記のTrezorは、今では普通に買えるようです。
結局どれがいいの?
僕に関しては、仮想通貨は投資の一環として考えているので、普段はオンライン上にさらしている割合が圧倒的に多いと思ってます。
頻繁にチェックして場合により取引も行うので、僕の場合はウェブウォレットがメインです。
ただもし、長期で保存をしたいのであれば、断然コールドストレージをお勧めします。