ゲーム系のICOはあんまりイメージの湧かないものが多かったですが、今回のプロジェクトは投資関係抜きで考えても純粋に結構期待できそうな案件です。
目次
仮想通貨WAX(ワックス:WAX)の基本情報
最大供給量:1,850,000,000 WAX
システム(アルゴリズム):DPOS(Delegated Proof of Stake)
※ICOはイーサリアム上で実施、トークンタイプ:ERC20
公開日:2017年12月19日
公式:wax
WAXトークンは、ブロックチェーンテクノロジーのパワーを活用して、ビデオゲームでの使用だけでなくバーチャルグッズをトークン化して暗号化を容易にするユーティリティトークンです。
WAXプラットフォームは、何百万人ものトレーダーが1つの分散プラットフォーム上に独自の仮想ストアを作成し、即座の支払い、セキュリティ、信頼サービスを提供し、何百万人もの新しい参加者が成長するエコシステムに参加できます。
WAXはWorldwide Asset eXchangeの略だそうで、ゲーム内のアイテム取引に特化した分散型取引プラットフォームです。
例えば日本でいうPSN(PlayStation Store)の追加商品やニンテンドーeショップの追加要素など、それらをブロックチェーン上でまとめて一つのプラットフォームで管理、販売できると考えればいいと思います。
何がすごいかって、このプロジェクトを立ち上げたのが世界最大規模のゲーム内アイテム売買サイトである「OPSkins(オプスキンズ)」であるいうこと。
すでにかなりの規模のプラットフォームを所持しているため、数あるゲーム系の仮想通貨の中でもとりわけ期待されているようです。
DPOS(Delegated Proof of Stake)とは
このプロジェクトで採用している承認方式は、以前紹介した仮想通貨RaiBlocks(ライブロックス)で解説してます。
https://seihoukei.com/post-4135/
PoSはトークンの所持数によって承認権を得られる承認アルゴリズムですが、この方法ではユーザー(ノード)の選挙によって選ばれた64人のギルド(代表ノード)によってブロックが生成されます。
現在は64人となってますが、今後のゲームリリースに合わせて増えていくとのこと。
WAX Platform
WAX Protocol(プロトコル)はゲーム分野での仮想商品とサービスの転送と交換に焦点を当てた分散型ブロックチェーンソリューションです。現在のプロトコルは、ゲーム業界のサービスに焦点を絞っているようですが、その他の分野への活用も検討しているようです。
構成として、ユーザー、ギルド、転送エージェント、契約者の4種類のアカウントによって制御されます。
ユーザー
一般的なアカウントで、WAXトークンとデジタル商品を管理することができます。
ユーザーは、追加武器などの新しい仮想商品をプラットフォームで公開でき、
また、保持するWAXトークンを使って複数のギルドに投票することができます。
ギルド
WAXプラットフォームの管理ノードの役割を果たすこのアカウントは、ユーザーからDPOSによって選出されます。
選出されたギルドは取引のブロックを形成、つまり取引の認証を行う役割を果たします。
Transfer Agents(転送エージェント)
ユーザー間での仮想商品などのデジタル資産のゲーム内転送を担当し、2つの階層派生(HD)秘密鍵を制御します。
1つ目は仮想商品とWAXトークンの受け入れと、転送のためのマスタアドレスと子アドレスを生成するために使用されます。
2つ目は、ユーザーからのメッセージを受け入れる独自の公開暗号化キーを作成するために使用されます。
ゲーム内取引ではこのアカウントによって、決済実行契約を承認してもらい、仮想商品を転送・受信します。
Contracts(契約者)
契約はWAXプラットフォーム内で保存されたコードで、外部のエージェントアカウントによって実行されます。
WAXプラットフォームの開発が進むにつれて、新しい契約と制御機能がプロトコルに統合されます。
WAX Applications
WAX専用のアプリケーションです。
ビルディングリストウィジェットの作成、リモートウォレット上でのウォレットトランザクションの実行、および新しいユーザーのWAXプラットフォームへのシームレスなオンボーディングの実行を可能にする一連の機能を提供するブラウザベースのSDKです。ユーザーはサイトを離れずにアイテムを受け入れることができます。
WAXノードは、ギルドやその他のエコシステム参加者が運営する「完全なノード」です。 ギルドとして機能し、転送エージェントの結合を許可する必要があります。
トークン専用ウォレットを提供しています。
WAX Tokens
WAXプラットフォーム上のすべてのアクティビティと機能で手数料として使用します。
WAXトークンを使って、ユーザーが販売アイテムのリストを作成したり、互いにゲーム内価値を交換したり、仮想商品の移転を決済したり、契約を作成したり、WAX Guildを提案して投票することもできます。
主な特徴
ゲーム内の仮想商品購入
ネットワーク維持手数料
ゲーム内商品においてマイクロペイメント(小数点以下18桁)が可能
P2P取引など
取引の際は、ブロックチェーン上で行うので、高いセキュリティーが約束されます。
WAXの将来性
このプロジェクトは、現在のサービス、仮想商品が膨れかえったゲーム産業とは相性がいいと思います。
また、このプロジェクトに参加している主要メンバーでは、PlayStationとXbox用の「Call of Duty」シリーズの創始者であるプロデューサーのDave Anthony氏が参加しています。
最近の動向では、仮想通貨融資プラットフォームの「SALT」が「WAXトークン」をキャッシュローンの担保として承認しています。prtimes
WAXの購入方法
海外の取引所
Huobi.pro
EtherDelta
など。
扱っている取引所は少ないものの、そもそも巨大なプラットフォームOPSkins(オプスキンズ)がすでにあるので、利用価値としては問題無い気がします。