5月3日、IOTA(アイオータ)財団が以前から続けてきたプロジェクト「Qubic(キュービック)」の公式発表を行いました。
これによって今のIOTAをベースとしたスマートコントラクトやオラクルシステム(Oracles)、アウトソーシングコンピューティングなどを可能にするそうです。
ethereumworldnews.com
このIOTAについては、詳細内容を別記事にまとめています。
仮想通貨の中でもとりわけ特殊な部類で、ブロックチェーンを使わずにDAGという技術を活用したTangleという似たようなものを使っています。
ブロックの概念がなく、マイクロペイメント(少額支払い)を可能にするということで、IoT業界への活用が期待されています。
もともとこのIOTAは、仮称”Jinn”という新しい3進数のマイクロプロセッサを手掛けているステルスハードウェアのスタートアップから生まれたそうです。
今回のQubic(キュービック)は「Project Q」と呼ばれており、もともとIOTA財団が2014年以降からJinn Labsとして開発を進めてきプロジェクトです。
プロジェクトの詳細は6月3日に公開される予定ですが、現時点でわかっていることは上記に書いたとおりの内容までになっています。
Oraclesとは
これは簡単に言うと、今のAugur(オーガー)のような予測市場に関するシステムのことです。
天気、民衆心理など、プログラムの外側にある情報をデータとして取り込んで、実運用に役立てる方法で、今のスマートコントラクトにこれを導入することによって外部からの情報による制御ができると思われます。
内部情報だけでのコントロールに関して、コントロールされる側のユーザーはそのシステムの運用者自身を信用する必要がありますが、このように外部の複数の情報を元にしたOraclesシステムを使うことで、現実世界の信憑性のある情報を取り入れることができます。
じょうほうを見る限り、IOTAでは、タイムスタンプなどの外部データをネットワーク内に取り込むようなことを想定しているみたいです。