退職の理由は人ぞれぞれですが、どんな理由があれど、世の中では定年退職と寿退職以外はただの中途退職扱いになってしまうのが現状です。
仕事がなければお金は入ってこないし、お金がなければ生活ができないので、初めて仕事の退職して失業状態になった場合は無職の人間として仕事を探さなければいけません。
この状態になった時にまずどうすればいいのか?
ここでは、僕が実際に初めて無職になった時の経験を踏まえて、その期間で本当に気をつかわないといけない部分など、解説していきます。
目次
まずは失業保険を確認する
お金に余裕があった場合、その人の生活状況にもよりますが、一般的には30万円あれば3か月程度は問題なく生活できるといった感じ。
逆に貯金がなく求職する場合、これはもう失業保険を活用すべきです。
兎にも角にも生活資金がなければなんともなりません。
初めて退職した場合において、転職先が決まっている場合であれば気にする必要はありませんが、そういうあてがない場合は求職者として失業保険を受け取る手続きを行うことをお勧めします。
失業保険は「雇用保険」によって与えられる一つの権利のことを指すと思って良いです。
この雇用保険は必ず正社員であれば加入する義務があり、給料からも勝手に天引きされています。
具体的には
31日以上の雇用見込みがあること
1週間当たりの所定労働時間が20時間以上であること
厚生労働省より
普通に働いていれば間違いなく保険料を払っていますし、権利も発生しています。
これによって何十日かの間、定期的に補助金が国からもらえます。
上記であえて「お勧め」と表記しているのは、必ずしも取得できるわけではないため。
以前にすでに保険を適応していて、その効力を全て使っている場合は再度一年以上就労に着く必要があります。
特定の条件を除き、一般的には全就業一年未満では受給資格がもらえません。
helloworkより
失業保険で必要な物と手順
ちゃんとした会社であれば
雇用保険被保険者離職票(1)
雇用保険被保険者離職票(2)
雇用保険被保険者証
以上の物を受け取ることができます。
失業保険に必要なアイテム
もらえない場合でもちゃんと受理してくれます。
その場合はハローワークにその旨を伝えるといいそうです。
あとは必要なものを持って、最寄りのハローワークへ行きます。
ざっとした手順としては
①求職者として申請
②雇用保険受給者初回説明会へ行く
③認定後に定期的にハローワークに仕事を探しに行く
全部手続きはやってくれるので手順の心配は要りません。これでしばらくは最低限の生活が保障されます。
なお、もらえる金額や期間は人によって違いますが、普通は90日前後の間、適応されると思ってもらっていいです。
また、一般的には希望退職の場合や自己都合退職では3ヶ月間は待機期間となり、保険の適応はその後からになります。(例外もあります)
上記に納得のいかない場合はその旨をハローワークに伝えましょう。内容によっては希望が通ることもありえます。
気持ちの整理をする
退職した場合、本人が思っているよりも心が焦っている場合が多いです。
焦るあまり、再就職に支障が出てしまい、とんでもない会社に転職してしまうこともありえます。
一番の気がかりは無職でいられる「時間」が限られているということ。
現在求職中の方はこの言葉を聞いただけでも、動揺してしまうかもしれません。
まずは今後どうしたいかを整理して何なら紙に書いてみることもオススメです。
これを延長として、僕の場合はPCなどに今後やるべきことをメモ書きして常に見える状態にしています。
転職を望むなら、転職サイトを活用すれば良いです。
条件を絞ってあとは探すだけ。
今はネットでも簡単に探して連絡を取ることができるので、見つけさえすれば想像以上に簡単に早く転職まで持っていくことができます。
年金、保険、各種税金に関して
すぐに転職をするしないに関わらず、年金や保険は切り替えが必要です。
健康保険任意継続:20日以内に手続きが必要
ただし、これを厳密に守るのは大変ですし、面倒ですね。
もし、忘れた場合でもいきなり何らかのペナルチィが発生することはなく、事前に請求のハガキが送られてくるのでそれを使って料金を支払えば済みます。
一方で、しばらく求職するのであれば、近くの市役所や役場で切り替えの申請をします。
この際に国民年金では免除申請を行うことができます。普通はただの求職中であれば申請が通るはずです。
保険料を納めることが、経済的に難しいとき:国民年金機構
国民健康保険は免除が難しいです。支払いが難しい場合は市役所や役場で相談しましょう。
免除については個人市・県民税についても同様に難しいですが、こちらは失業にあたっての手続き等は必要ありません。
求職者がやる手続き等まとめ
結局、転職のあてがない求職者がやるべきことは以下の通り。
①市役所、役場へ行って保険と年金の切り替えをする
②必要書類を持ってハローワークへ行って失業保険を受ける
③あとは転職先、もしくは稼ぎ口を探すことに集中すればいいです。
※この間に税金の請求が一気に送られてくる場合がありますが、それが普通と思ってもらっていいです。
一見いろいろあって混乱しますが、めんどくさいのは保険年金の切り替え作業くらい。
上記の①②まではそんなに時間もかからないので、ささっと手続きを完了させて本当にすべきことに集中しましょう。
SOHO(ソーホー)という手段
あまり聞きなれない言葉ですが、このSOHOとは、「Small Office/Home Office」の略で「パソコンなどの情報通信機器を利用して、小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者」のことを指します。
在宅ワークや一部のフリーランス、クラウドワークス、ブロガーなど、自宅やオフィスを借りて個人で収入を上げる働き方をSOHOと呼びます。
今ではユーチューバーもある意味この分類に入るのかもしれません。
ネット上で完結できる仕事が増えたことにより、こういう働き方が一般の人にもできるようになりました。
時間や場所にとらわれず、自分のペースで作業ができる反面、完全に自己管理のもとで仕事を進めていくので、メンタルが大事になってきます。
ここでも、クラウドワークスや、ブログ収入化の方法を解説しているので、詳しく知りたい人は過去記事を参考にしてみてください。
自己管理の大変さ
失業してからは早く収入源を見つけないといけないという強迫観念に囚われて、私生活がおろそかになります。
個人的に最も難しいと思うのは食事の偏りと、睡眠時間。
今まで普通に働いていた人がこれを経験すると間違いなくこの辺がずれます。
食事の偏りは体に目に見えて現れます。
実際そうなると、体がだるくなったり、急激に体重が増えたりします。
睡眠時間がおかしくなると、まとまった時間が取れなくなり、今後の行動にかなり支障が出ます。
これらの対策としては以下の通り。
食事に関しては、野菜を取ることが望ましいですが、難しい日もあるでしょう。そういう時はビタミン剤などを補助的に摂取すればまだマシにはなります。節約できて栄養が取れるレシピに関しては、ここで紹介している方法もオススメです。
上記はコストもかからずに実践できます。
起きる時間というよりも、むしろ寝る時間を以前の正常な状態に近づけましょう。
そうすることで自然に起きる時間も決まってきます。人は必要以上に寝ることができないようにできています。
最初は手間取るかもしれないですが、寝る時間さえしっかり守れば勝手にリズムができるはずです。
僕も最初の会社を辞めた時はしばらく睡眠時間がめちゃくちゃでしたが、これらの習慣に関しては時間をかければある程度しっかりと制御できます。というか勝手に定まっていきました。