帝国データバンクが行った「人手不足に対する企業の動向調査(2017年10月)」では回答した約半数の企業が人手不足との結果になりました。
有効回答企業数:1万214社(調査対象は全国2万3,235社)
以上の条件で会社側に正社員が不足しているかどうかを回答してもらった結果、
不足していると答えた企業は49.1%と5割近くに達したそうです。
計算するとその数、実に5000社以上。
これは1年前(2016年10月)から7.3ポイントの増加だそうで、これで正社員の人手不足は、2006年5月の調査開始以降で過去最高を更新したらしいです。
人手不足によって倒産?!
これに関連した話で、東京商工リサーチの「「人手不足」関連倒産(10月)調査」では2017年10月の「人手不足」関連倒産は39件(前年同月22件)にのぼるそうです。
「人手不足」関連倒産より
調査を開始した2013年以降では、2015年6月(38件)を上回り、最多件数を記録しています。
ちなみに産業別では、最多は建設業の11件(同4件)だったそうです。
現場作業は人手いるもんね・・・
また、2017年の1-10月の産業別では、建設業とサービス業などで約半数を占めるとのこと。
地区別ではやはり関東がズバ抜けて多め。
人手不足の業種は?
帝国データバンクが行った調査では、
業種別ではソフト受託開発などの「情報サービス」が70.9%と7割を超え、トップとなったそうです。
次に「メンテナンス・警備・検査」や「運輸・倉庫」「建設」など6業種が6割台とのこと。
「情報サービス業」はどんな仕事?
こういう系のものはどうしても労働時間が長期化したり、深夜や年末年始などで顧客企業の営業時間外での作業が必要となる場合が多いので、それが高い離職率につながる理由のひとつと言えます。
また、規模で見てみると、大企業ほど不足感が高く、大企業の積極的な採用活動が中小企業の人材確保に大きな影響を与える要因になっているそうです。
なお、回答した企業のほとんどは仕事が多くて人手が足りていないとのこと。
非正規社員の人手不足
帝国データバンクが行った調査では、
非正社員では企業の31.9%が不足していると感じているそうです。
中でも上位10業種中5業種が小売や個人向けサービスとなっており、消費者と接する機会の多い業種で不足感が高いとのこと。
そして、最も人手が不足していると感じている業種は「飲食店」。
(80.5%、3 カ月前 比 2.5 ポイント増、1 年前比 5.5 ポイント増)
その下に2位の「飲食料品小売」、続いて「人材派遣・紹介」、「メンテナンス・警備・検査」、「各種商品小売」が入ってます。
まあ、
やはり、といった感じです。
何せ、地方では場所にもよりますがバイトの求人の9割くらいをこの業種が占める始末。
それを見る限りでは、誰でも人手不足感がうかがえるような感覚になりますね。