仮想通貨ランキングの上位10以内に食い込まんとする勢いのアルトコインの一つにこのEOS(イオス)っていうものがあります。
現在(2017.7時点)でのランキングは11位。
価格は$1.74(日本円で約192円ほど)くらいに位置にしてます。
これも、気が付いたらいつの間にか上位に入ってたパターンの仮想通貨。
僕の情報収集が遅いせいでしょうが笑
で、とりあえず気になったので、またまたEOSの詳細情報調べてみました。
EOSトークンの基本情報
公式サイト:eos.io
ホワイトペーパー:github.com/EOSIO
ネットワーク:ERC20、イーサリアム
アルゴリズム:DPoS(Delegated Proof-of-Stake)
新規ICOとしてEOSトークンの販売開始:2017年6月
総発行枚数:10億枚
※ICOは仮想通貨界のIPO(証券取引所上の新規株式公開)みたいなやつ。
世の中のトークンが暗号通貨取引所に上場することを指す。
詳しくは後々別記事で書く予定・・・
EOS.IOソフトウェアの開発元はソフトウェア会社のblock.oneというところです。
このソフトウェア自体は、イーサリアムと同じようにスマートコントラクトを使用した分散型アプリケーションなどを構築するために使用できます。
現在の開発元は、あくまで開発だけに着手しており、実際の運営はコミュニティーなどの不特定多数の人間に任せる形になっています。
つまり、bitcoin.coreのようなオープンソースで、ソフトウェアを開放しているということですね。
EOSトークンは無価値、使用不可
まず目に飛び込んできた情報。
それは
このトークン(仮想通貨)は買っても一切利用価値がないこと
配布終了から23時間後に移転不可になること
具体的には2018年6月のEOSIOソフトウェア正式リリースまでにすべてのトークンが配布完了となり、Ethereumブロックチェーン上で固定されて、移動できなくなるそうです。
つまりは完全に資金集めのためだけのトークンだということです笑
このことは上の公式サイトと、下のツイッター(英文)に書かれています。
なんともびっくりの内容です。
これは仮想通貨とは呼べないのでは・・・?と正直思いますが笑
なんかさらっと仮想通貨の分類に混じってますね。
ここで言う 価値 は利用に当たっての 価値 であり、実際の投資に対する価値とはまた違います。
EOSの目的(プロジェクト)は?
さて、そのトークンで資金集めをしたこのEOSのプロジェクトは
とりあえず公式での文章を書き出しました。
トランザクションとは簡単に言うと「ひとまとまりの情報処理の単位」のこと。
仮想通貨でいうと、「AのBitcoinアドレスからBのBitcoinアドレスに対して、××× BTCを送金」といった指示のことです。
この処理は仮想通貨のみではなく、様々なシステムに存在しますが、このEOSはそれらのものよりもはるかに速い速度と量でそのトランザクションをサポートできるらしいです。
最近では、ビットコインやイーサリアムでも大量に処理が入ると、処理が追いつかなくなって動きが遅くなったりします。
ビットコインなんてシステムの処理能力の改善から、通貨の分裂まで話が発展しているくらいです。
その辺の話はまた今度しますが。
このEOSはそういうことがないようなスマートコントラクトを実行できるブロックチェーンを作ることを目的として開発されたそうです。
※スマートコントラクトの意味は、過去記事ずっとランキング第2位に居座ってる仮想通貨「Ethereum(イーサリアム)」ETHとは一体何?を参照してください。とりあえず簡単に言えば、プログラムの自動実行的なものです。
あと、最後の項目の使用料の話ですけど、例えば、通常の仮想通貨の取引でもそうですけど、最低限度の少量の手数料が発生します。このEOSではトランザクションの処理では、その手数料を払う必要がないとのこと。
これまでは何らかのシステムやらをブロックチェーン上で構築するとネットワーク手数料がかかるため、こういう手数料を払わなくていいってことは開発企業としてはコストの削減になるんじゃないでしょうか。
以上、大体の仕組みはこんな感じです。
ここまでの説明で分かると思いますが、この仮想通貨はその辺の個人向けというより専門的な開発者向けのような感じがじますね。
技術的にはズゴイのかもしれませんが、どう凄いのかと言われると、庶民の僕にはちょっとよくわからないです笑・・・
EOSIOとは何か?
このソフトウェアで展開されるブロックチェーン全体を公式ではEOSIOと呼んでいます。
EOS.IOとEOSIOの違いは明確に書かれていませんが、多分ネットワークとソフトウェアの違いかと思います(ただし公式でも混同している部分があります)。
このEOSIOブロックチェーンとイーサリアムの主な違いは以下の通り
・トランザクション処理を並列的に実行できる(予定)ため、処理能力が高い
・開発されるアプリのネットワーク利用料金が大幅に安くなる(ただになると想定されている)
・トークン価格とトランザクション手数料は分離している
・ノードやアプリは非同期通信可能で、すべてのデータを持っておく必要が無い
細かいところで言えば、他にも色々と違いはあるようですが、ざっと話すとこんな感じです。
並列処理に関しては、他のブロックチェーン3.0なんかでよく言うシャーディング機能とはまた違った方法を実装するみたいです。
EOS.IOではインターブロックチェーン通信(Inter-blockchain communication)と呼ばれる機能を使って、ブロックチェーンをすべてダウンロードすることなく、トランザクションを処理できます。
アルゴリズムBFT-DPOSの採用
PoSはプルーフオブステークと呼ばれる合意アルゴリズムで、トークンの保持量が多いほどブロック生成を進める権利が得られやすくなるというものです。さらに頭にD(delegated)が付くと、その保持者の中から選挙によって少人数を選び出してブロック生成者を委託します。
一方でBFTはビザンチンフォールトトレランスと呼ばれ、全体の承認結果を最終的に一つにまとめるための手法として使われます。
説明が難しいですが簡単に言うと、この方法では数名の嘘つきや間違った答えに惑わされることなく、全体として正常な結果を出すことができます。
更にEOS.IOには非同期ビザンチンフォールトトレランス(aBFT)と言うものが組み込まれていて、従来のBFTよりも早く承認結果を出すことが可能になってます。
ここで言う選ばれたブロック生成者はユニークブロックプロデューサーと呼ばれ、全部で21ノード選ばれます。
最終的なブロックの生成にかかる時間は0.5秒と言われています。
EOSの将来性
たいていこういう理論ガッツリ系のプロジェクトは机上の空論で止まっている場合が多いんですが、EOS(イオス)に限ってはかなり順調にプロジェクトが進行しているようですね。
いまいちよくわからない部分が結構あったんで、今まであんまり触れなかったんですが、気がつくともう時価総額ランキングでなんと10位以内に入っており、5月5日にはEOSIO 1.0正規版の元(マイルストーン)になるEOSIO Dawn 4.0が発表されています。
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