京都市内のJR山陰線の線路内に無許可で立ち入ったとして、京都府警右京署は10日、鉄道営業法違反の疑いで、タレントの松本伊代(51)と早見優(50)を書類送検した。引用
タレントの松本伊代さんと早見優さんが、書類送検されるというニュースが飛び込んできました。
書類送検と聞くと、なんとも物騒な感じのニュースですが・・・
容疑の内容としては、
1月13日午後1時すぎ、2人は番組のロケで京都にある嵐山の世界遺産・天竜寺の近くを訪れた際に、京都市右京区嵯峨野々宮町のJR山陰線の線路内に無断で立ち入ったそうです。
この時に「京都 竹林の道の途中 踏切で優ちゃんとパシャリ」「その瞬間踏切が鳴り 慌てて逃げる2人!」として、その時の写真をブログアップしたところ、批判が殺到。
結果として、書類送検された模様。
一方で、
「書類送検はやりすぎ」「ちょっと大げさ」などの声も上がっているようです。
しかし、実際現場付近では、同じように線路内に立ち入る人も少なくないそうで、いわゆる「撮り鉄」と呼ばれる人たちが大勢位いるので、その悪質な撮り鉄への見せしめ、としてのことかもしれませんね。
もちろん本人たちは反省しており、
松本伊代さん「この度は、私の不謹慎な行動にて、ご迷惑とお騒がせをいたしまして大変申し訳ございませんでした」と謝罪。「今後は気を引き締めて行動いたします」
早見さん「このたびは、私の軽率な行動でご迷惑をおかけしましたこと、またご心配をおかけしまして、深くお詫び申し上げます。今後は気をつけます」
と、ちゃんと謝罪してます。
もちろん、このことで読売テレビにも、JR西日本から番組制作における安全管理の徹底の申し入れも入りました。ちなみにその時の放送は諸般事情を検討した結果、取り止めになったそうです。
なぜ線路内への侵入は危険なのか?
まず、全国で起きている人身事故の件数、
2016年ではなんと1000件近くになります。
そのうち、それにより死亡率はいずれの地域も80%前後。
参考元
ものにもよりますが、電車の一般的な速度は時速100km前後あり、これは一秒で約30m移動することになります。
300m離れていても、10秒で到達します。この10秒が長いと思う人もいるでしょうが、その10秒間に必ずしも電車の存在に気づけるとは限りません。
遠くまで見通せる場所でも10秒の猶予しかないのに、そこに障害物やトンネルがすぐ手前にあったりすると、さらに気づく時間が遅れます。
また、命の危険もそうなのですが、一旦電車を停止させることによって、場合によっては多大な時間とお金が損失します。電車は一分単位で、計算されて動いているので、それが狂うと後方の電車への影響もあります。
書類送検とは何なのか?
「送検」という手続は、刑事事件を警察から検察に送る作業のことです。
いきなり逮捕するわけではなく、一旦は検察官に事件を預けます。
書類送検後の流れは書類送検を受けた検察官が起訴するか、不起訴にするかによって異なります。
起訴された場合:
起訴➡︎裁判➡︎判決(懲役or執行猶予or罰金or無罪判決)
不起訴の場合:
不起訴➡︎無罪放免
この書類送検によって、前科がつくわけではありませんが、有罪になった場合は前科持ちとなります。
他人事でもない
このようなことは身近にも起きる可能性はありますし、線路のあるところも様々です。
つい「きれいな風景がある」と油断して、気付いたら線路上に足を踏み入れてしまう危険だってあるので、他人事とは思わずに、今後、旅行なんかでは注意していきたいところです。