最近はソーシャルメディアとブロックチェーンをつなげるプロジェクトの動きが活発になってきています。
その中でもマイニングと呼ばれる手法を応用した新しい仮想通貨プロジェクトがあったので、紹介しときます。
目次
暗号通貨Mithril(ミスリル:MITH)の詳細情報
最大供給量:1,000,000,000 MITH
ネットワーク:ERC20、イーサリアム
システム(アルゴリズム):PoS
公開日:2018年1月8日
開発:台湾(バックにM17 Entertainment)
公式:mith.io
ホワイトペーパー:mith.io/whitepaper.pdf
公式ブログ:medium.com/mithriltoken
MithrilはEthereum Blockchainの分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。
ミスリルは、新規および既存のソーシャルメディアネットワークに統合して、コンテンツクリエイターに対してネットワークへの貢献報奨を与えます。
ミスリルではこれをソーシャルマイニングと呼びます。
創業者はJeffrey Huang氏で、彼が運営している17Mediaは、おそらく聞いたことがある人がいるかもしれません。
多分コマーシャルでもやってたような気がしますが、この17Live(イチナナ)は誰でも簡単に、無料で利用できるライブ配信アプリとして、日本でもテレビで話題に挙げられていたはずです。
今の台湾では若者を中心として、まるでユーチューバーのように稼げる配信アプリとして話題になっています。
中心核のSocial Miningとは
ここで言うソーシャルマイニング(Social Mining)とは、ここのプラットフォーム上でユーザーがコンテンツを作成して、ライブなどで配信することで評価され、それでトークンを採掘できる方式のことを指しています。
他のメディア系トークンとはこの辺が少し違いますね。
総Mithrilトークンのプールの35%は、ユーザーがこのソーシャルマイニングを介して採掘することができます。
この方法では年間採掘量が昨年の半分の量に減少します。
従来のビットコインのようにマイニングによる採掘量がだんだん減少していくため、次第に報酬が少なくなるとされていますが、今のbitcoinのように付加価値がついて1コインあたりの価格上昇でより需要が増えると予想されています。
肝心のマイニング報酬量に関しては、初期はコンテンツに対する1000のレビュー評価でだいたい1ドル相当の報酬があるはずだと、あるインタビューで答えているみたいです。
また、下の内容では今のツイキャスのアイテムに似たような方式のものに対してもそれと同等の価値のMITH報酬を与えるだろうとされています。
unhashed.com
報酬に関しては、いくつか疑問点もありますね。
マイニングでの採掘が枯渇したらどうなるのか?
報酬量は提携先の運営によって一方的にコントロールされるか?
この辺がまだわかりません。
Lit Storiesアプリに採用
すでに同社が運営するLit Storiesアプリ(ベータ版)というもので、このソーシャルマイニングが採用されているそうです。
電話番号登録、またはフェイスブックアカウントのリンクによってここのアカウントを開設できます。
サイトは非常に若年層むけの軽い感じになってます・・・。
このアプリでは、STORYと呼ばれるSnapchatのストーリーに似たような時間をコントロールできる機能が備わっているようです。
従来のものと同じように24時間テキスト、画像、動画、スライドショーなどの投稿が共有されて、保管できるようです。
Mithril Vaultで情報共有
このプロジェクトはイーサリアムのブロックチェーン上に記録を残すため、すべての履歴(Transaction)は閲覧できます。
ただこの確認方法では今のイーサリアムのイーサスキャンのような理解の難しいデータ群から履歴を探す形になるため、一般向けではありません。
その為、このプロジェクトではMITHのすべてのトランザクションを他の連携しているプラットフォーム上で直接追跡できるような仕組みを考えているようです。
その方法がこのMithril Vaultと呼ばれるもののようですね。
Mithril Merchant Networkで使う
他のユーザーから貰ったMITHは、Mithril Merchant Network内で、それ自体を通貨として、提携した小売パートナーで商品を買うことを想定しているようです。
これもすでに数社のお店の名前が上がっており、衣料品小売業者などが受け入れるとしています。
Mithrilの将来性は?
名前だけ聞くと、最初は正直胡散臭い感じがしましたが、調べてみると思っていたより構想がしっかりしている感じです。
もともとすでにこのイチナナが国内でも知名度を挙げているため、その辺のよくわからないプロジェクトとは違って信頼性もまだあります。
また、パートナーとして、アルトコインのQuantum(クオンタム:QTUM)を持つQTUM Foundationが挙がっているのも大きいです。
何より一番期待されるところは、ソーシャルマイニングという部分。
個人がやるユーチューバーのようなライブコンテンツと今のマイニングをあわせているところが他の似通ったプロジェクトとはちょっと違った感じに仕上がっていますね。
現在のプラットフォームはイーサリアムを使っていますが、公式を見るかぎり、将来的にはEOSやZilliqaなどでネットワークを作ることも想定しているようです。
最終的な目標としては自身のオリジナルプラットフォームを構築するようなことを話しています。
一方チャートの動きに関しては、まだICO直後のためしっかりした値動きはわかりませんが、今のところかなり順調に上昇し続けています。
気持ち悪いくらいきれいに上がっていますね。
上場初期の約0.1ドルから今現在はその10倍の1ドル程度まで挙がっています。
ICOとしてはアタリの部類になります。
Mithrilのロードマップ
将来的な計画を表したロードマップでは、今年の4月以降に専用のウォレットの制作に取り掛かるようで、ベータ版は7月以降、完成品は9月以降になるようです。
Mithrilのオリジナルブロックチェーンのリリースはアルファ版で2019年4月以降となるようですね。
Mithrilの購入方法は?
現在は
bithumb
hitbtc
など。アジア系取引所大手に上場しています。
4月にはbitfinexにも上場していますね。
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