【やりすぎ問題】Moneroがハードフォークを実施し、最大で6つ(7つ?)の通貨に分断する可能性

シェアする

匿名性仮想通貨のMoneroがネットワークのアップグレードに伴い、ハードフォークにより、最大で4つの通貨ができる可能性が出てきました。

もともと、このアップグレードでは、3月に中国のBitmain社が発表したモネロマイニングに対応したASICのマイニング専用機(チートマイニング機:Antminer)に対抗するための処置として取られた手段で、これによってASICを使えないようにするハードフォークが行われました。

しかし、やっぱり例のごとく「現状維持をしたい派」が現れて、これを拒否します。

反対派はそのまま更新されていない古いブロックチェーンを使い続けるため、ここで新しいブロックチェーンと古いブロックチェーンに別れることになります。

この古いブロックチェーン側で使われる暗号通貨が「Monero Classic」となります。

原因は違えど、まんまイーサリアムクラシックと同じような流れですね。
ちなみにこのハードフォークは4月6日に実施されていたようです。
getmonero.org

ちなみにアップグレードでは以下の更新があります。
・ASICの耐性
・最小のリングサイズを7に変更

リングサイズに関しては、別記事で解説しています。

仮想通貨のMoneroモネロ(XMR)っていうのは安全なのか?
最近になって、アルトコインである仮想通貨のMonroeモネロ(XMR)が急激に値を伸ばしています。よくわかんですけど、何があったんでしょうね...
簡単に言うと、Moneroではリング著名というものを使って匿名性を維持していますが、リングサイズとはその時に使われる陽動の数です。

今回のハードフォークに伴って(便乗して)、その他に4つのモネロが出回っているようです。
いずれもASICの承認するものばかりです。

「Monero」:更新後の本家
Monero Classic」:(XMC)更新反対派
Monero Classic」:(XMC)同名の謎通貨
Monero 0」(モネロゼロ):(XMZ)
Monero Original」:(XMO)
MoneroV」:(XMV)

スポンサーリンク

Monero Classicがなぜか2つある

今回の件では、なぜかMonero Classicが二つ誕生しています。
それぞれで勝手にフォークを実施した結果がこれです。

もう何が何やらわけがわかりませんね。

同名だとロゴを見て、素人は区別するしかないですが、現時点ではティッカーすら同じです。
これじゃ平等とかいうよりも、単なる自分本意なだけじゃないでしょうか?
利用させる気はあるのでしょうか?

各メディアも混乱しているようです。

金色ロゴのクラシックは、一部の開発者と愛好家によって作られている通貨で、採掘には常に競争があるとして、Moneroのアップデートを拒否。逆にこのようなアップデートを「集中管理された開発者のコントロール」と呼んで批判しています。

青色ロゴのクラシックは、PZと呼ばれるビットコイン初期の専門家によって解説されています。
このPZの情報があんまりなのでよくわかりませんが、Litecoinコミュニティに関係した人だと思います。
以下の記事では、litecoinチームのメンバーという風に書かれています(もっとも本物かどうかわかりませんが)。
https://medium.com/@ltc273

公式発表の文中でも、Litecoinの話題が出ているので、その人でまちがいないかと。
こちらも「ASICの存在を受け入れる」として、ざっくり話すと以下のように理由を説明しています。
・ASIC対策してもどうせすぐにまた別のができる
・ASICにもいいところはある
・ASICはもはや生態系の一部

ざっと見ると内容は一緒のように思えますが、金色ロゴのクラシックの方は、他のフォークとは関連もなく、協力していく予定はないとしています。

Monero 0(モネロゼロ:XMZ)とは?

公式サイトでは、随分と攻撃的な記載がされていますね。
Moneroプロジェクトでのアップグレードはトロイの木馬であり、Proof of Workの有効性を損なうように設計されているとして、自分たちが元のMoneroだと言っています。

また、リプレイプロテクションはないと公式で断言しています。
それ以外の詳しい情報はあんまりないです。

なんだか投げやりな感じがします。

Monero Original(XMO)とは?

ハードフォーク:2018年3月28日

XMR 1 に対して1:1の割合で配布されます。
HitBTCの取引所がサポートしているようです。
公式サイトなどはなく、代わりにgithubがあります。
関連情報はmediumで語られているようです。

内容では、この通貨は元のチェーンをそのまま使い続けるとされています。

MoneroV(XMV)とは?

ハードフォーク:4月30日
コイン発行上限:2億5600 XMV
ブロック時間:120秒
ブロックサイズ:最大2xM100(可変)
ホワイトペーパー?:monerov.org/MoneroV-Roadmap.pdf
XMR 1 に対して1:10の割合で配布されます。

MoneroVチームとプロジェクトは、Moneroプロジェクト開発チームとは無関係です。
HitBTC、BTC-alpha、Ovisなどの取引所がサポートすると言われています。
従来のMoneroとの違いは供給量の違いや、スケーラビリティー問題への対処方法など。

他とは違って、特にこのフォークではmoneroのプライバシー機能に影響を与え、単一のデータ漏えいが連鎖反応を引き起こす可能性があると言われています。
coindesk.com

この辺はちょっと難しくてよくわけりませんが、詳しく知りたい人は下の解説文を見てください。
cryptobriefing.com/monerov-fork


公式では支持しないとはっきり言われていますね。

ところでフォークってホワイトペーパーいるんだっけ?

ハードフォークの別の危険性

フォークに関してはリプレイ攻撃と呼ばれるリスクが存在します。

すべてのフォークは、もともとブロックチェーンが一緒のため、旧チェーンと新チェーンで、送信(取引)履歴が混同する可能性があります。

これが起きないように通常のフォークではリプレイプロテクションを採用するのが一般的ですが、噂ではどうも新しいフォーク先のモネロが「この対策を行っていないのでは?」と言われているそうです。

一方で、Moneroの開発チーム、では特にこれらのフォークに関して、情報漏洩やコインを奪われなうように注意するように促しています。

フォーカーは、Moneroをフォークしている場合、ユーザーにMoneroキーの再利用を依頼しないで、フォークの新しいキーを作成させるようにしてください。
ユーザーは、Forkerが(この通知が公開された後に)フォーク用にMoneroキーを使用するように求めている場合、Moneroに対する大規模な攻撃の一部としてあなたを操作しようとしています。
cryptobriefing.com

説明では、特にMoneroVを名指ししています。

一番気になる点はほとんどの通貨が通貨が自分がオリジナルだと主張しているところ。
もともと匿名性のある通貨でもあるため、いろいろと危険な香りがしますね。

MoneroC?

情報の中にMoneroCと呼ばれるものもありました。

Moneroはv0.12.0.0にハードフォークしました。
MoneroCは、開発と環境の多様性を促進するために、元のMoneroチェーンv0.11.1.0を維持する予定です。
– リングサイズを大きくする
– アンチASICおよびボットネット
– MimbleWimble統合

こちらも公式サイトはまだありませんがツイッターを見る限り、考え方はMoneroVと同じだそうです。

こっちは規模からみても、もはやネタみたいな感じですかね。

[ad]

合わせて読みたい

あわせて読みたい

関連情報

関連情報

スポンサーリンク

シェアする

フォローする