お風呂(シャワー)の頻度は毎日である必要があるのか?
僕は前職が工場系の油汚いお仕事だったので、その時は油や鉄粉を落とすために、毎日(多くて日に2回)お風呂とシャワーはしっかりしてました。しかし、最近はディスクワーク関係に移行したので、正直夏の暑い日以外はシャワーを2日に一回の時も結構あります。
個人的な話、実際のところ、シャワーを浴びないことで体臭が急激に増した経験はほとんどありません。
ただ一時期病気かかり、4日ほど全くシャワーも浴びずの状態が続いた時は、さすがに頭が臭くなったりしたのですが、正直2日程度ではほとんど何か変化を感じたことがありません。
むしろそれで肌ツヤが良く見える時もあります。そしてこれはどうやら偶然ではないようです。
お風呂(シャワー)がないと気持ち悪い?
普通の職業の人が、毎日入る理由のほとんどがこの「気持ち悪い」が理由だと思います。
実際、時間が経つとその時々の状況にもよりますが、身体中が油ぎった感じになります。
ただ、これは感覚の問題です。
そもそも人間の身体は元から肌を健康に保つための油分でコーティングされています。そのおかげで身体が、異常なひび割れなどにならないようにできています。
またいわゆる「皮膚常在菌」というものも皮膚上に約一兆個ほど存在しています。もちろん必要なので存在しており、おかげで感染症などにかからずに済んでいます。
僕が以前、工場に勤めていた時、冬場にしっかり体を洗った後お風呂を上がると、時折体が痒くなることがありました。これはまさに、この油分を過剰に落としすぎた結果によるものです。
身体は食器とは違う
毎日の体の洗浄は、社会的に当たり前と思われていますが、
実際の所、一部の研究結果では毎日のシャワーは過剰であり、洗い方次第では皮膚に問題が発生するという意見も出ています。
参照記事2016年5月9日
身体の過剰な洗浄によるデメリットは
「皮膚常在菌」の過剰な除去により、肌のバランスが崩れることで、有害な菌に対する抵抗力が下がってしまいます。
その影響で、「皮脂欠乏性皮膚炎」「乾皮症」という症状が出ることもあるそうです。
wiki皮脂欠乏性湿疹参照
皮膚は食器ではありません。単純にゴシゴシ洗えば当然摩擦で表面が削られます。(皮膚の再生サイクルは約28日です)ましてやシャンプーでこれを行うと「皮膚常在菌」に悪影響も及ぼし、一部の菌が著しく減少し、菌の環境バランスが崩れます。
これによって一部の有害な菌類が異常に発生して悪臭を放つ結果となります。(天敵のいなくなった生き物が異常発生する原理と同じ)
肌の痒みの原因とされているのが、皮脂の減少による皮膚バリアの破壊です。人間の肌は敏感なため、通常表面を何らかの形で守ってあげる必要があります。故意に表面の油脂等を落としすぎるとこのバリアが機能しなくなり、結果、皮膚病やアレルギーなどを誘発させる結果になります。
これだけのものが、体の洗浄のしすぎで発生する恐れがあるのです。
つまりは、体の洗いすぎは、
皮膚の荒れや、
乾燥による粉拭きなど、
雑菌の異常発生の原因
になるということです。上記の僕が感じた肌ツヤの良さはやはり無関係ではないようです(笑
体の洗い方は?
とはいえやはり、以前の僕のような、状況によっては毎日しっかりと洗わないといけないような状況はあります。
ポイントは
基本ゴシゴシこすらないことです。
こすりすぎは上記で話したような症状になりかねません。
CMでも見かけるような感じで、基本優しく肌を扱いましょう。余計な油分はそれで十分落ちます。食器のように完全に落としてはダメですよ。
※局部や脇など、凹凸の激しい箇所は臭いの大元です。逆にそれ以外の箇所は通常であれば異臭はしません。
洗うときはその辺を集中的に洗浄すると良いでしょう。
また、しっかりとボディーソープで体を洗って油脂を落とした後に、上がった後に再度保湿剤を付けるという行為を見かけますが、これは単純に考えて、わざわざ「体に元からある天然保湿剤を落として、人工保湿剤を塗っていること」と同じだと思います。
そもそも過剰に洗浄しなければ元から備わっている天然保湿剤で十分事足りるはずです。
状況によって洗い方を変えること
基本、冬場に汚れ仕事をしていない時は、お風呂に入らない日や、お湯シャワーのみの日も入れて良いと思っています。もともとお風呂文化や、洗剤などは昔からあるわけではないので、このせいで急激に悪臭が出てくるとは考えられまません。
日常的な体臭の問題は別にあると考えた方が良いです。
ましてや、「社会性で問題」となると実際のところ洗っているかいないかなんて、本人にしかわからないのですし。
※逆に一切体を洗わないのは論外です。何事も適度な感覚で考えましょう。