セキュリティ会社のRedLockによると、ハッカーはテスラのクラウド環境に侵入し、コンピュータパワーを盗んでマイニングによる暗号通貨獲得を狙っていたそうです。
gizmodo.com
クラウドセキュリティに関するレポートによると、RedLockの調査チームは、Teslaに対してハッカーの侵入を周知して、セキュリティの脆弱性を報告しています。
そこの内容では、Amazonクラウド環境下において、Teslaの使っている数百ものオープンソースシステムがパスワードなしでアクセスすることができたそうで、ハッキングはそのうちの一つを実行していたそうです。
もともとRedLockで働いていた研究者は先月にこの事実を発見して、調べたところ、保有していたアカウントがTeslaであったことから、RedLockのCEOで共同創設者のVarun Badhwar氏がこれを電話で伝えて事が発覚したとのこと。
ただし、この際にハッキングで使われていた部分は、個人情報に重大な影響は及ぼしていないものとしており、Tesla公式発表でも「影響は内部で使用されているエンジニアリングテスト車だけに限られている」としています。
同様にRedLockでは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud などのパブリッククラウドサービスを使用している組織のうち約8%がハッキングによるコンピューティングパワーの盗難に合うと推定している報告書を発表しています。
最近のハッキングでは情報だけではなく、このような「PCパワー自体の盗難」が横行しており、価値としてはそれで得られる仮想通貨の方が価値が高いとも言われているそうです。
一見、情報漏えいよりはマシだと思われがちですが、このマイニングパワーに使われることによる影響は、PC動作全般に目に見えて出てきます。
企業としてはコンピューターパワーも考慮に入れて運営しているため、増幅した電気代や動作への悪影響によって何億円ものコストを支払わされていることになります。
また個人でも、普通に電気代が急増するそうですね。
何も知らないと、ましてや仮想通貨の知識すらないと、なんでいきなり電気代が上がったのか全く検討もつかないでしょう。
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