草コインの1円以下の一覧が欲しい、って人は多いはずです。
結論から言うと、その一覧は公式の名簿ではありません。見ているのは、価格サイトに並ぶ1枚あたりの単価です。1円を下回っていても、割安とは限りません。
2026年10月4日にCoinGeckoを確認したところ、単価の桁が極端に小さいシバイヌでも、時価総額は約33.5億ドルでした。今回は、一覧の読み方だけ整理します。僕が銘柄を選んだ話ではないので、どれを買うかは書きません。
1円以下は、1枚の値段の話です。暗号資産全体の大きさは、単価に枚数を掛けた時価総額で見ます。
目次
草コインの1円以下一覧は、公式の名簿ではない
草コインは、法令上の名前ではありません。金融庁が使っている言葉は、暗号資産です。草コインは、単価が低かったり、知名度が低かったりする銘柄をまとめて呼ぶ俗称で、どこからどこまでをそう呼ぶかの線は決まっていません。
だから「1円以下の草コイン一覧」という決まった名簿も、金融庁からは出ていません。検索で出てくる固定のリストは、誰かがその時点の単価を書き写したものです。
金融庁は、暗号資産は法定通貨ではなく、価格が変動し、急落して損をすることがある、と説明しています。単価は動くので、記事に銘柄名と価格を並べても、翌日には1円以下ではなくなっていることがあります。
この記事に、1円以下の銘柄リストは載せていません。載せるなら、その日の価格表を自分で見るほうが正確です。CoinGeckoは取引所ではなく、入金もできません。
仮想通貨の単価が1円未満でも、時価総額は大きいことがある
価格サイトの時価総額は、その時点の価格に循環供給量を掛けた数字です。CoinGeckoは、時価総額=価格×循環供給量、と説明しています。循環供給量は、市場に出ている枚数の推計です。確認できないとき、時価総額の欄は「-」になります。「-」の銘柄は、大きさを比べる材料が足りていません。
単価が小さくても、枚数が極端に多ければ、時価総額は大きくなります。1円以下は「1枚が安い」という話であって、その暗号資産全体が小さい、という意味ではありません。
シバイヌで見る、単価と時価総額
2026年10月4日に、CoinGeckoの価格表でシバイヌ(SHIB)を確認しました。表示上の順位は35位、時価総額は3,352,828,391ドルで、約33.5億ドルです。
価格の表記は、0.0のあとに小さい「5」を付けた5692、という形でした。この小さい数字は「小数点の直後に0が何個続くか」を表します。5なら0が5個なので、0.000005692ドルと読めます。
仮に1ドルが200円でも、0.000005692×200=約0.0011円です。1円を大きく下回ります。これは為替を丸めた計算例で、その日の円建て価格そのものではありません。それでも時価総額は、表の上位に入る大きさでした。
| 項目 | 2026年10月4日に確認した内容 |
|---|---|
| 銘柄 | シバイヌ(SHIB) |
| 価格表での順位 | 35位 |
| 単価の読み | 0.000005692ドル |
| 1ドル=200円と仮定した1枚 | 約0.0011円(計算例) |
| 時価総額 | 約33.5億ドル |
単価だけを見て「小さいコインだから狙い目」とは言えません。これは買う勧めではなく、一覧の数字の読み方の例です。
同じ確認日に見た金融庁の登録一覧(令和8年8月21日現在)では、bitFlyerの取扱暗号資産にSHIBとPEPEの記載がありました。単価が小さい銘柄を、国内の登録業者が扱うこともあります。ただし金融庁は、一覧に載っていても価値を保証したり推奨したりするものではない、と明記しています。取扱はその後も変わるので、買う直前の一覧を見てください。
一覧の数字は、表示通貨を先に見る
1円以下かどうかは、価格の単位が円でないと判定できません。
CoinGeckoには、円建てと題した価格ページがあります。2026年10月4日にそのページを開くと、見出しは円でしたが、表の価格欄はドル記号のままでした。見出しが円でも、数字の単位が円とは限りません。画面の通貨記号を確認してください。
0.01ドルは、1円ではありません。1ドルは1円より大きいので、ドルの小さい数字を、そのまま円の感覚で読まないほうがいいです。円表記に切り替わっているのを確認してから、「1円以下か」を見てください。
切り替え方がその画面で分からないときは、ドルのまま1円以下と判断しない、で十分です。単位が違う一覧を、円の一覧として保存しないようにしたいところです。
価格、取引高、時価総額は、CoinGeckoの説明では1〜10分ごとに更新されます。保存した画面や、ブログに固定された一覧は、見た瞬間から古くなっていきます。
1円以下の一覧で並べて見る列
単価の列だけを安い順にしても、割安の順位にはなりません。並べて見るのは、次の4つです。
| 列 | 分かること |
|---|---|
| 表示通貨 | 円かドルか。単位が違うと、1円以下かの判定が壊れる |
| 単価 | 1枚の値段。1円以下かどうかは、円表記のここだけで見る |
| 時価総額 | 価格×循環供給量。全体の大きさの目安。「-」なら比べない |
| 24時間の取引高 | その期間に、どの程度の金額が売買されたかの目安 |
一番先にセットで見るのは、単価と時価総額です。単価が1円未満で、時価総額も小さい、はあり得ます。その場合でも、翌日には単価が動きます。
取引高が極端に小さい銘柄は、表示されている単価で、そのまま売買できるとは限りません。出来高は「売買の厚みの目安」として見る、くらいが近いです。
一覧のあとで確認すること
一覧は、買う手続きではありません。数字を読んだあとに残るのは、別の確認です。
金融庁は、暗号資産交換業者には登録が必要で、利用前に登録を受けた事業者かを確認するよう求めています。無登録で営業している者への警告も、名前の一覧として公開されています。登録業者であっても、価格が急落するリスクや、サイバーセキュリティのリスクは残ります。取引内容は、事業者から説明を受けて理解してから、です。
「必ずもうかる」という勧誘は、金融庁が注意を促している類型です。1円以下の一覧を見せて、これから何倍になる、と話すメッセージは、一覧の読み方とは別問題として切ったほうがいいです。
購入の手順そのものは、草コインの見つけ方と買い方をまとめた記事にあります。あちらは買い方の話で、この記事は一覧の数字の話です。取扱銘柄は変わるので、買う直前の確認は、金融庁の登録一覧を優先してください。
暗号資産は法定通貨ではなく、価格が急落して損をすることがあります。登録一覧は価値の保証でも推奨でもありません。無登録の業者や、「必ずもうかる」という勧誘には応じていないでください。不安な勧誘は、消費者ホットライン188、または最寄りの警察に相談できます。
- 1円以下の草コイン一覧は、公式の名簿ではなく、その時点の単価表
- 1円未満でも割安とは限らない。大きさは、価格×循環供給量の時価総額で見る
- 2026年10月4日のシバイヌは、1枚が1円を大きく下回る計算でも、時価総額は約33.5億ドルだった
- 判定の前に表示通貨を確認する。見出しが円でも、数字がドルのことがある
- 価格は数分で更新される。固定の一覧はすぐ古くなる
