PoWとPBFTを組み合わせた仮想通貨Zilliqa(ジリカ:ZIL)とは? 特徴や将来性、チャートなど

シェアする

ビットコインがまた盛り上がって来た今日このごろ、去年からBitcoinのホールドをしている人にとってはまだまだ不安しかない価格推移に見えることでしょう。

アルトコインラッシュも一段落したようにも見えましたが、まだ新しいICOは次々に出てきているようですね。

さて、今回はその中にある最近出てきた暗号通貨Zilliqa (ジリカ:ZIL)についてちょっと詳しく解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

Zilliqa(ジリカ:ZIL)の詳細情報

通貨名(通貨単位):Zilliqa(:ZIL)
最大供給量:12,600,000,000ZIL
ネットワーク:ERC20、イーサリアム
システム(アルゴリズム):PoW、PBFT
公開日:2018年1月12日
開発:シンガポール(CEO:Xinshu Dong)
公式:zilliqa.com
ホワイトペーパー:docs.zilliqa.com/whitepaper.pdf
公式ブログ:blog.zilliqa.com/tagged/japanese

Zilliqaは、オープンで無許可の分散型ネットワークを安全に拡張できるように設計された新しいハイスループットブロックチェーンプラットフォームです。最近の実験では、Zilliqaプライベートテストネットワークは、3,600ノードの2,488トランザクションのピークスループットを記録しました。

最近流行りのシャード系仮想通貨です。
このシャーディング(分割)については過去の記事でも解説しています。

プロバイダーサービスを変える仮想通貨IOStoken (IOST)とは? 特徴や将来性、チャートなど
ビットコインが最近やっと反発しましたね。 つられて、他のアルトコインもだいたい10%くらい反発上昇しています。 さて、現状の仮想通貨...

わかりやすく話すと、トランザクションを複数人で分担して処理すること。

トランザクションは一連の情報処理のことで、Visaカードでいうと、カードを支払い装置に指したあとのデータ処理完了の待ち時間が、このトランザクションの処理時間となります。

Bitcoinなどの仮想通貨でも同様にこのトランザクションはあるんですが、今のところ、一直線的にしかデータを処理する事ができず、早い者勝ちで一つのトランザクション(正確にはそれを入れるブロック)を順番ずつ処理していく状態になっています。

このプロジェクトではその方法を並行して、バラバラにやっていけば効率がいいんじゃないかっていう、そういうことを言ってます。

公式のブログでは、以下のように説明しています。

例えば1,000ノードのネットワークがある場合、100ノードずつ10のシャードに割り振る。
シャードは並列にトランザクションを処理できるため、一つのシャードが秒間10トランザクションを処理可能とする場合、10シャードは合計でその10倍、つまり秒間1,000件の取引を処理できることになる。

この理論で行くと、同様の処理能力でシャードが100個あると、100倍の10,000件の処理が可能になってきます。

PoWとPBFTを組み合わせた方法

この仮想通貨はPoW(プルーフオブワーク)を採用してますが、ブロック生成には使いません。

PoWは、最初にノードをDSコミッティー(Directory Service Committee)という専用ノード群にグループ分けするために使われます。
ここで早くPoWをこなした人(ノード)が、最も古いノードを追いやってグループに入ります。

更に、グループをシャードに振り分ける作業で、もう一度参加者全員がこのPoWを行い、その結果でシャードの振り分けが決定します。

つまり、参加者はPoWをして、まず身元の確認を得て、シャードのグループの一人としてブロック生成の権利を得る、ということですね。

ちなみにこのシャードのグループは最低600ノードと決められているため、悪意あるノードが大多数を占めるような確率は低くなってます。

また、この方法では、シビル攻撃に対する対策としてもこのPoWを重要視しています。
シビル攻撃とは、簡単に言うと、一人で複数のノードを作って多数決の合意に使うこと。

ツイッターでいえば、ニセアカウントを大量に作って、フォロワーが増えてるように見せるアレです。

このネットワークシャーディングでは、ブロック生成の前にまず一つのノードで一回はPoWを実行してグループに入る必要があるため、上記のようなことは難しいとされています。

このマイニングでは、従来のビットコインと同じように採掘プロセスを経て、今後10年間で少しづつトークンが発行されて、ネットワークに貢献した分のインセンティブということでマイナーに与えられるようです。

PBFT(プラクティカル・ビザンチン・フォールト・トレランス)の実行

次に各グループは、ブロックの生成作業を実行します。

このときに使われるのがこのPBFT(プラクティカル・ビザンチン・フォールト・トレランス)と呼ばれる合意方法。

各シャードには、リーダー各のプライマリーノード(primary node)と、それ以外のバックアップノード(backup node)と呼ばれるものにわけられます。
そして次のようなフェーズを得て最終的にブロック生成が行われます。

プレー・プレペアフェーズ(Pre-prepare phase):リーダーの指示
プレペアフェーズ(Prepare phase):各ノードの承認作業と情報共有
コミットフェーズ(Commit phase):最終決定

署名に関しては、署名のサイズを小さくためにElliptic Curve Based Schnorr Signature Algorithm(EC-Schnorr)という仕組みを採用しています。

ZILトークンとは

ZILはZillingsの略語で、ネットワーク専用トークンになります。
これはトランザクション処理のための支払いや、スマートコントラクトの実行に使用します。

2017年12月に公表されたトークン生成イベント(TGE)というもので、全体の60%が発行されています。
初期はERC20トークンとして発行されますが、今後2018年内に正式なZILトークンとしてZilliqaメインネットに移行される予定です。

Zilliqaの将来性

このプロジェクトの、その他の機能としては、Zilliqaスマートコントラクト言語を使用して、プログラムが有向グラフとみなされるデータフロープログラミングスタイルに従っているところなど。このプログラミングは確か並列処理に適しているものだった気がします。まあ詳しくは知りませんが笑

2017年9月にはテストネットの状況を公開しており、4つのシャード(合計2,400のシャードノード)を使用して、1秒間に1,389回のトランザクションを処理する実験結果を、その一ヶ月後には6つのシャード(合計3,600のシャードノード)を使用して、秒当たり2,488回のトランザクション処理を行ったそうです。

今のリップルコインでだいたい言われているのが秒当たり1,500回のトランザクション処理らしいので、結構なスループット能力であることは伺えます。

チャートを見る限りは2018年3月5日のバイナンスで上場した頃からゆっくりと価格を上げ始めて、最終的にムーン(一気に上昇)していますね。

とくに目立ったニュースなどはないものの、他の通貨と比べてもその上昇率は大きいため、それだけ期待されていることになります。
ただ今の時点では、この期間では上がり過ぎの可能性も否定できません。

3月24日には、NEOのトリニティプロトコルのイベント共同開催に参加しており、NEOのスケーラビリティ関連に何らかの影響をあたえることがわかっています。

また、2018年4月10日には、16億人のイスラム教徒を対象とした世界初のシャリア(法律遵守)トークンであるNoorcoinとのパートナーシップを組んでいます。

さらに、ロードマップの状況を見ると、
もう今年の第2四半期にはZilliqa public mainnetの最初のバージョンを開始するとの明記があり、かなりの速さでプロジェクトが進められることがわかっています(もっとも実現するかどうかは別として)。

Zilliqaの購入方法

海外の取引所
binance
huobi.pro
など。
ほとんどの数量はバイナンスで扱っているようですね。

[ad]

合わせて読みたい

あわせて読みたい

関連情報

関連情報

スポンサーリンク

シェアする

フォローする