次世代のブロックチェーン技術、Blockchain 3.0とは

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近年、ブロックチェーンの世代分類に新たにBlockchain 3.0と呼ばれるものが出てきています。
一体これは従来のものと何が違うのか、それをちょっと調べてみました。

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ブロックチェーン1.0とは

支払い機能に特化した通貨(暗号通貨)。
仮想通貨自体は明確に「支払い機能」として作動して、基本的に余計な機能は備わっていません。

ただし、ブロックチェーン1.0=ビットコインというわけではなく、支払い機能を持った分散台帳機能の電子通貨のだいたいがこれに当たります。

基本的には今あるすべての仮想通貨がこの1.0から派生したものになります。

ブロックチェーン2.0とは

支払い機能以外の特徴を持った仮想通貨(暗号通貨)。
仮想通貨自体はどちらかというとトークンなど呼ばれることが多く、これらのほとんどはプラットフォームを利用する時の手数料として機能します。(ただし支払い機能がないわけではない)

特にイーサリアムのような契約機能にブロックチェーンの不変的な記録機能を合わせたスマートコントラクト機能はその代表格としてあげられます。

ちなみにこのスマートコントラクトの概念ができたのは1996年であり、イーサリアムが誕生する2013年よりも前からすでに違う開発者によって考えられていました。

ブロックチェーン1.0と2.0の違い

今まで登場していた仮想通貨のプロジェクトはいずれもこのブロックチェーン1.0と2.0の分類に入っていました。
おそらく去年2017年の中頃までは、そうだったはずです。

ブロックチェーン2.0、またはbitcoin2.0、crypto2.0などという言葉が流行り始めたのはイーサリアムが台頭にで始めた頃。

分散型アプリケーションやDApps(Decentralized Applications)などの、従来のビットコインでは実現できなかった新たな仕組みを搭載できる仮想通貨として、支払い以外の機能を持ったプロジェクトが多数登場しました。

今ではスマートコントラクトの代表格のアルトコインの先駆け、イーサリアムや、ブリッジ通貨としてのripple、分散型取引所(DEX)を構築できるNxtcoin、純粋に情報を管理するFactomなど、いろんな種類の通貨がこれに分類されます。

現在の上位のアルトコインのほとんどはこれに分類されます。

一方でブロックチェーン1.0と呼ばれる通貨はあくまで通貨としての利用価値しかないもののことを指しており、ビットコインやライトコインなどの比較的初期に誕生した通貨のほとんどがこれに分類されます。

ただし、そもそもこれらの分類はバージョンなどやブロックチェーン構造自体の明確な違いではなく、ただ世の中で使用する上での一種の概念の違いのようなものを表しているもので、具体的な定義などは存在しません。

例えば今あるビットコインに新たな機能が備わった場合(ハードフォークになると思う)、場合によっては誕生した通貨の分類が変わることもありうると思います。

ブロックチェーン3.0とは

一般的には、ブロックチェーン2.0よりもさらに金融関係から離れた部分に存在する仮想通貨がこれに分類されると言われています。

よく一例であげられるものはIOTAなどのDAGを利用した全く新しい仮想通貨です。

度々仮想通貨のランキングをチラっと見るときがあるんですけど、最近になって、いきなりかなり上位の方に謎の仮想通貨

これらの技術は、例えばIoTのような金融から離れた状況下で活用できる仮想通貨として知られています。

ただ、これが「ブロックチェーンの金融以外の分野へ適用」とよく言われていますが、すでにあるブロックチェーン2.0にもこのような仕組みを持った通貨は存在している気がします。

結局、個人的には明らかに従来と違う機能を備えているプロジェクトはこの分類にしてもいいと思っています。

海外の情報ではICON、AIONなど、幾つかの通貨をあげて、次世代のBlockchain 3.0プロジェクトとして紹介しているものもあります。
itsblockchain.com

また、最近多いサイドチェーンを活用したものや、異なるブロックチェーン間で情報を伝達できる機能を持ったものは、明らかに従来のブロックチェーンとは違います。

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