いつか出るだろうと思っていましたが、とうとう来ましたね。
ブロックチェーンとスマートフォンの夢の融合、SIRIN LABS社の新時代スマートフォン「FINNEY」。
とりあえずブロックチェーンだから、いろいろセキュアなところをアピるんだろうけど、それじゃあ振り下げて勉強してみます。
目次
仮想通貨SIRIN LABS Token(シリン・ラブス・トークン:SRN)の基本情報
最大供給量:573145073 SRN
システム(アルゴリズム):Tangle
公開日:2017年12月12日
開発:SIRIN LABS(2014年設立)
公式:sirinlabs.com
ホワイトペーパー:sirinlabsホワイトペーパー
私たちは、ハードウェアとソフトウェアを介してブロックチェイン技術を大衆にもたらすサイバーセキュリティ専門家のチームです。
私たちの使命:Finney Hardware / OSシステムからのブロックチェーンサービスへのアクセスを提供すること。 私たちはそれをどうしますか:コネクティビティ、計算(CPU)、電力取引、および無償取引を可能にする電話を提供することによって、ブロックチェーンテクノロジーを大衆にもたらす計画です。
現在(2018年1月27日時点)の仮想通貨ランキングでは89位。
価格は1SRN = 約319円程度です。
このプロジェクトの企業は、すでに高品質スマートフォンの提供業務をしており、仮想通貨とは別に事業を展開しているようです。商品としては結構高級志向のようで、すで販売されているものでは15000ドル、日本円で15万円以上の価格のスマートフォンもあります。
cnet.comより
今回のプロジェクトの目的は、簡単に言えばノード(コールドウォレット)を搭載したスマートフォンを作成。
それ自体がウォレットとして作動して、P2P取引できるようになっているみたいです。
ブロックチェーン対応スマートフォン「FINNEY」とは
スマホの基本スペックとしては以下のとおり
価格は10万円程度の提示しています。
256GBの内部メモリストレージ
8GBのRAM
Wi-Fi 802.11ac
BT 5.0
16MPメインカメラ
12MP広角セルフカメラ
SIRIN LABSサイバープロテクションスイート
SIRIN OSとは
これは、Androidベースで作られたブロックチェーン対応の独自OSです。
コアとして、スケーラブル(拡張可能)でかつASIC耐性がある分散型元帳を搭載しています。
ざっとした機能面では
セキュア(安全)なP2P取引のリソース共有
内蔵されたコールドストレージ(オフライン)ウォレット
分散型元帳の組み込み
の3つが挙げられます。
BlockShield
ハードウェアの「コールドストレージ」ウォレットを保護し、トランザクションの完全性を保証するSIRIN LABSの独自技術です。信頼されたディスプレイ、IPアドレス非表示、MACアドレスランダム化、物理セキュリティスイッチなどの複数の組み込まれた保護機能で構成されています。
cold storage機能
これは「Built-in hardware」ということなので、スマホにウォレット専用ハードウェアを内蔵しているもののようです。
起動に際しては物理的なスイッチを使用しており、本格的な独立したコールドウォレットとして機能するみたいです。
本プロジェクトのSRNトークン以外のもの、Bitcoin、Ether、Litecoin、Dash、Zcash、Ripple、Stratis、Dogecoinなどの主要な暗号化通貨を一通りサポートします。
すごいな。それ。
Cyber Protection(サイバープロテクション)
「SIRIN LABSサイバープロテクションスイート」の主力機能。
頭の先から足の先まであらゆるところを多重構造的にサイバープロテクトしています。
IPS(Intrusion Prevention System):侵入防止システムを採用しており、学習するタイプの防御マシンを搭載しています。wiki/侵入防止システム(IPS)
これによって外部からのハッキングなどを防ぐことが可能になります。
分散型元帳(DLC:DISTRIBUTED LEDGER CONSENSUS)モジュール
ここで使われる分散型元帳は仮想通貨IOTAの「Tangle」コンセンサスメカニズムを採用。
これにあたって、このプロジェクトはIOTA財団と協力していると公式では記載されています。
費用のかからないコンセンサス・メカニズムで取引を承認することができるので、マイニングを必要とせずに手数料無料でP2P(ピアツーピア)の迅速な支払いが可能になります。
これは正確には本来のブロックチェーンではなく、「DAG」というさらに新しい仕組みのものです。
仕組み上ブロック構成じゃないので、「次世代ブロックレス-ブロックチェーン」とか言われています。
まあ、「ブロックチェーン」と一括りにしてもいいのかもしれませんが。
(※なお、P2Pは簡単に言えば銀行なしで直接お金を送金できる仕組み)
Decentralized App-Store(分散型Appストア:D-AAP)
このスマートフォンでは独自の分散型のAppストアを展開する予定だそうです。
アプリ料金は、開発者とサービス開発者、エンドユーザーの間でP2Pで行われます。
この仕組みに関してはこれを主体とした別の仮想通貨があります。
この要素は上記のプロジェクトとかなり似ている気がします。
ちなみにアプリ内ではいわゆるマイクロペイメント(超少額料金支払い)に対応するとのこと。
P2P型リソース共有マーケット
内容から、データ容量などのリソースのP2P取引も想定されているようです。
中でも気になったのは、バッテリーの取引というもの。そんなことできるのか・・・
また、OSのブロックチェーン機能やその他の付属機能へのアクセスを可能にするソフトウェア開発キット(SDK)を開発。これにより、ユーザーグループ間でデジタルリソースやサービスが共有されます。
なので、自分で作った新しい機能すら、ユーザー同士で共有し合うことができます。
例えるなら、オンラインのマイクラで新しいものを作って提供しあうようなものでしょうか。
SRNトークン
トークンは最初、ERC-20互換トークンとして配布され、のちにIOTAネットワーク(Tangle)上のコインに変換されます。
つまりはIOTAのブロックチェーンを利用するっていう認識でいいのかな。
なお、SRNトークンは、SIRINLABSの既存製品およびサービスの使用、購入、ならびに将来の製品の事前注文に利用できます。同社の割引サービスにも対応しているようです。
SIRIN LABS Tokenの将来性
ロードマップを見る限りでは、FINNEY開発からデバイスの開発、OSβ版リリース、生産ラインの設立までを今年中にやるようです。なお、同じOSを使用して「FINNEY PC」というデスクトップコンピュータも開発中です。
こちらはP2Pリソース共有機能とクラウドサービスを利用して、GPU、CPU、RAMなどを追加するそうです。本体は256GBストレージで、24インチの2Kディスプレイを採用。
ホワイトペーパーを見る限り、一見内容にちょっと無理があるようにも見えますが、もともとそういうデバイスやPCを販売している企業ですし、すでに細かいスペックまで設定しているあたりでかなりの本気度がうかがえますね。
実際、他のマニアックな仮想通貨と違って、西日本新聞や大手の情報誌にもニュースが載っているので、純粋なプロジェクトとして期待されているようです。
サイバー攻撃にも強いとのことなので、このスマートフォンに限ってはわざわざウイルスバスターなどを入れなくても良いようになるかもしれません。
チャートの方も、今の時点では綺麗な右肩上がりになっています。
ただまだ、上場を始めて2~3か月程度しかたってないのでこの先も上がるとは断言できませんが、他の草コインよりははるかに期待できそうです。
SIRIN LABS Tokenの購入方法
海外の取引所
Liqui
EtherDelta
などで扱ってます。
まだ、マイナーな取引所でしか扱っていないので欲しい場合はこの辺の取引所を開拓する必要があります。
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