【紙?オンライン?】仮想通貨を保存するためのおすすめのウォレットの種類とその比較

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仮想通貨を買ってしばらくすると、ウォレットっていうものがあることを知ります。

僕も最初こそまったく興味がなかったんですが、取引所に置いて半年を超えてくると、だんだん不安になってきて、特に何万枚とか持っている通貨なんかは、

このまま取引所に放置でいいのか?
これ、取引所使えなくなったら終わりじゃね?

とかいう不安が出てきました。

と言うもの、仮想通貨の人気が出てきた頃から、

東京の「Mt.Gox:マウントゴックス」事件でのビットコイン消失
2016年のbitfinex取引所のハッキング事件

などや、

実際に度々起こる
POloniexなどの出金トラブル
各取引所のログイン不可
出金停止措置
など

あまりにも多い取引所のトラブル。

調べてみると、
ほぼすべての取引所で何らかのトラブルが起こっていること
が見受けられました。

僕の場合、
当時は、取引所にXEMを3~4万通貨入れっぱなしにしていた時もあって、この機会に

「枚数の多いの通貨だけでも移動させる手段を持っておこう」

という結論に至りました。

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仮想通貨のウォレット(wallet)とは?

仮想通貨の本来の用途は、ただ取引所で取引するだけのものではなくて、何らかの手数料や物の売買に使われるものです。

で、一般的にこういった使い方をするためには取引所から直接使用するのではなく、自分のPC、または所持しているクラウドなんかのストレージにコインを保管しといて、目的の場所に送金して使用します。

なので、普通は各仮想通貨の公式サイトで専用のウォレットを提供しているのが当たり前です。

実際、イーサリアムをICOの資金に使う時も専用のウォレットから送金しないといけませんし。

仮想通貨ウォレットの仕組み

ウォレットには種類があって

ホットウォレット
コールドウォレット

に大きく分類され、

ホットウォレット
①デスクトップウォレット
②オンラインウォレット

コールドウォレット
③ハードウェアウォレット
④ペーパー(コールド)ウォレット

にさらに分類されます。

デスクトップ上のウォレット

クライアント型になります。

自分のPCにウォレットのデータ(例えばHTMLデータとか)をダウンロードして、そこに保管する形になります。
普通は公式サイトからダウンロードしてそれを使います。
安全性
手軽さ

メリット

管理が非常に簡単です。

基本的に完全にPC上に存在するので、PCをオフラインにすれば(そんなことはないでしょうが笑)かなり安全性の高いウォレットとして使えます。
もちろんPC電源を落としても(変なタイミングで落とさない限り)の無くなりません。

また、今の時点では個人のPCの仮想通貨を対象にしたハッキングは限られているので、ウォレットの中ではトップクラスの安全性です。

万が一、PCが使えなくなった時にも「復元用パスワード」というものがあるので、それを別のPCに打ち込むことで復旧できます。

デメリット

「復元用パスワード」やログインパスなどを無くすと最悪復旧できません。
ほぼすべての管理を自分で行うので、定期的に様子を見る必要があります。

また、最近は仮想通貨が人気になってきているので、今後個人のPCを狙ったハッキングが増える可能性があります。

オンライン上のウォレット

オンライン型になリます。

個人向けのネット上のウォレットです。
個人向けといっても、基本プライベートキーとかはウォレット提供元に預ける形になります。
安全性
手軽さ

メリット

ダウンロードも必要なく、専用サイトへの登録だけで管理できます。
ちゃんとした管理サイトであれば、ある意味個人で管理するよりも安全性は高いかもしれません。

デメリット

オンラインのため、結局のところ取引所に預けるものとそこまで変わらない気がします。

一応各管理元では「受け取った通貨をオフライン上で管理する」などの対策は取っているようですが、正直形には見えないのでなんとも言えません。

また、最近の取引所はオンラインウォレットと併設している場合がほとんどなので、ぶっちゃけこれを使うくらいならそのまま取引所に預けていてもいいかもしれないっていうのが個人の意見です。

モバイルウォレット

こちらはスマートフォンなどのアプリで管理するオンライン上のウォレットです。
PCで管理するよりもさらに手軽になっている分、ハッキングのリスクが高いと思われがちですが、そもそもこれを狙ったものが少ないようで、実際は通常のウェブウォレットよりも安全と言われています。

ただし、スマホが盗まれたり、復元用パスワードを紛失したりすると、最悪資産がなくなる可能性があります。

ただ僕個人としては、モバイルに長期で大金を入れるのはおすすめしません。

ハードウェアのウォレット

オフライン型になリます。

完全に仮想通貨を別のハードウェア(専用装置)に保管する方法で、その装置がない限りパスワード等が盗まれても盗難される心配がありません。
安全性
手軽さ

【結論ほぼ100%ハッキングの防ぐ】コールドウォレットの仕組みと購入方法
暗号資産保管用のウォレットといえば、まず初めに思いつくのはメタマスク(MetaMask)だと思います。 今流行りのスワップも簡単にできるし...

ハードウェアウォレットの凄さは別記事で詳しく解説しています。

メリット

もうほぼ実際の財布と同じような役割を果たします(厳密には違いますが)。
盗難の危険があるのは、そのハードウェアをPCなどに接続した場合のみで基本的にはそれ以外での危険性がほとんどないです。

一応、本体が盗まれる危険性もありますが、今までそういう話は聞いたことがないです。

デメリット

逆にそのハードウェアがなくなるとパスワードを持っていても通貨は戻ってきません。
なので、

紛失

破損

など、
装置自体の管理はちゃんとしておく必要があります。

また、安全性とは話が逸れますが、そもそもこのハードウェア自体の値段が高いです。
正直な話、最近やっと日本で普及し始めたばかりなのもあってか、これを使っているという話はあんまり聞いたことがありません。

また、ハードウェアウォレットの購入方法によっては、別の危険性が発生します。

とりあえず仮想通貨のハードウェアウォレットは公式で直接購入しないと危険です
きっと今から流行ると思うんで、被害が出る前に言っておきます。 仮想通貨のハードウェアウォレット(Hardware Wallet)は公式で直...

追記:最近人気になってきたようなので、連日品薄状態が続いているみたいですね。

ペーパー(コールド)ウォレット

オフライン型になリます。

こちらはウォレットのアドレスと秘密鍵を印刷することにより、紙ベースで保管する方法です。
噛み砕いて話すと、仮想通貨を紙幣の状態で保管する方法になります。
安全性
手軽さ

メリット

今の時点で、すべての保安方法で最も安全な管理方法と言われています。

そのペーパーウォレットを保管しておけば、もうパスワードも何も関係なく盗まれる心配がないです。

デメリット

紙幣は古くなれば銀行で交換してもらえますが、こちらはそれができません。
つまりハードウェアウォレットと同じく、
紛失
破損
してしまうと同じく中身が使えなくなってしまう可能性が高いです。
紙なので、日差しで色あせてしまったり、水で濡れて読み取りできなくなってしまったりすると、それでも使えなくなります。

また、長期保存を目的にしているので、頻繁に出金する際にはこの方法は面倒です。
基本ペーパーウォレットは使い捨てなので、入出金のたびに毎回データを作って紙を印刷する必要があります。

仮想通貨ウォレットへの移動方法

取引所からの移動方法をざっと説明します。

デスクトップウォレット

基本的には

①対応OSのソフトをダウンロード
②パスワードを設定
③ウォレットアドレスに入金

で完了します。

上の画像はBitcoinのウォレット「Copay」のダウンロード画面です。
こんな感じで、いろんな種類のOSに対応したファイルがあるので、自分のものにあったものをダウンロードします。
僕の場合はMacに保存しているので、「.dmg」形式のものでダウンロードします。

ダウンロードしたものを開いて説明通りに進めると、「メールを送って〜」とか、「パスワードを設定して〜」とか言われるので、それを設定すれば基本的にそれで完了します。

あとはウォレットの自分専用アドレスに、最初は少量送って入金を確認してから使用する形になります。

オンラインウォレット

こちらはダウンロードがない分デスクトップよりもさらに簡単になってます。
基本的にはサイトへ行って

①メール、パスワード登録
②バックアップパスフレーズ等の設定
③ウォレットアドレスに入金

で完了です。

こっちは取引所の場合と違って自己管理の部分が多いので、パスワードの忘れた場合なんかは自分でバックアップフレーズ等を使っての復旧になります。

また、ペーパーウォレットなどに保管しているビットコインをこのウォレットに移す(インポート)こともできますが、その際はペーパーウォレットの秘密鍵が必要になります。

ハードウェアウォレット

あんまり情報がないこの管理方法ですが、以下のサイトに詳しく載ってましたので貼っときます。
仮想通貨保管用のハードウェアウォレットの仕組み・使い方

基本的には

①ハードウェアを差し込む
②ハードウェアの専用サイトにアクセス
③ハードウェアをパスワードで解除
④サイト上で送受信する

思ったよりも簡単に使えるみたいですね。

ちなみに現在の時点で有能なハードウェアウォレットは

LedgerNanoS(レジャー・ナノS)

対応通貨:
ビットコイン(BTC)
Bitcoin Cash(BCH)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リップル(XRP)
ライトコイン(LTC)
DOGECOIN
Zcash
DASH
STRATIS
イーサリアム系トークン

TREZOR(トレザー)

対応通貨:
Bitcoin(BTC)
Bitcoin Cash(BCH)
DASH
Zcash
ライトコイン(LTC)
イーサリアム
イーサリアムクラシック
イーサリアム系トークン

この2種類が対応通貨も多いため人気みたいです。

ペーパー(コールド)ウォレット

ペーパーウォレットの保管方法ですが、ビットコインでは「bitaddress.org」が有名です。

使い方の詳細は下のサイトを参考にしてください。
ペーパーウォレットの作り方

ちなみにビットコイン以外にもペーパーウォレットはもちろんあります。
例えば、イーサリアムのペーパーウォレットだと、「myetherwallet」というオンラインウォレットから作れます。

リップルのペーパーウォレットだと、Ripple総合まとめからコールドウォレットの欄に行くとあります。

仮想通貨ウォレットの比較

総合的な見方で、個人的に使いやすいと思って使っているおすすめのウォレットは

①ビットコイン
copay
ダウンロードも簡単でサクサク動きます。

ビットコイン用のデスクトップウォレット「Bitpay」の導入方法と使い方
ビットコイン用のウォレットはたくさんありますが、今回は最も平均的で使い易いデスクトップウォレットの「Bitpay」(ビットペイ)の作り方と基...

新機能を据えてBitpayというものが発表されました。

②イーサリアム
myetherwallet
オンラインの分類らしいですが、個人的にICOを始めてから頻繁に使ってます。
送受信も簡単で早いのでイーサリアムの拠点的な役割になってます。

イーサリアム専用ウォレットMy Ether Wallet(マイイーサウォレット)の作り方と基本操作
そういえば、このサイトでイーサリアム(Ethereum)専用ウォレット「My Ether Wallet」の基本操作方法をちゃんと解説していな...

追記:使い方によってはオフラインでの保存が可能です。

③リップル
RippleClient
当初からリップルはMr.Exchange(旧Mr.Ripple)に保管していたんですが、色々と問題があって、安定した保管場所を探していました。公式は途中で使えなくなっていましたので、上記のサイトから使える「RippleClient」をダウンロードしました。

仮想通貨Ripple(リップル)のオススメの専用デスクトップ(クライアント型)ウォレットのダウンロードと使い方
なんか最近、コールド系のウォレットが(やっと)流行りだしているので、僕が普段から使っているリップル専用のオススメのウォレットを紹介します。 ...

公式がなくなった現時点ではもっとも使い易いウォレットです。

今の時点でフル活用しているのはこの3つ。
あとは頻繁に移動するので、取引所に預けているのが現状です。

専用ウォレットの必要性

ネット上には

ハッキングの危険性

が一番取り上げられている場合が多いですが、

僕が一年保持してみた感想としては、

取引所の改装やメンテナンスによる使用の大幅変化

これが一番めんどくさいです。

そりゃ確かに取引所の安全性の向上は重要ですが、たかだか一年の間で何度もそういった改装を行い、その度にサイトのログイン方法や規約、扱い方などがころころ変わってしまうと、正直使っている側としては使いづらいことこの上ないのです。

長期で保存するならなおさらの事、久々に入った取引所で「サイトを大幅リニューアルしました」(どことは言わないけど)なんてことがあった時には「あれ、僕の通貨はどこに保存されてるの?」なんてことも・・・

この点で、こういうウォレット、特にデスクトップ系のものは長期間置いていても使い方はほとんど変化しないので、扱いやすさにおいては取引所のものよりもはるかに良いです。

ちなみに個人的には

デスクトップウォレット
次いで、オンラインウォレット

この二つが最も実用性が高いと思います。

コールドウォレットは最近普及し始めた仮想通貨の保存方法としてはちょっと現実味が欠けます。
ビットコインでもたった一年ちょっとでこれだけ変化がありますし、今後どうなるかわかりませんし、だからこそ逆にすぐに移動ができるウォレットの方が今の時点では実用的です。

どうしても長期保存したい場合でもデスクトップウォレットで十分です。

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