自分のやりたいことを仕事にすべきか
今のご時世、「仕事があるだけでも十分幸せである」といろいろなところで言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
せっかく文明の進歩とともに周りの生活も豊かになっているというのに、就業に関しては未だに、ひと昔前で止まっているかのような不自由さを感じます。
ここでは、本当に自分のやりたいことを仕事にしてしまった僕が、実際のところどうなのか、個人的な目線で結果をまとめてみました。
※このページでは主にクリエイティブ業界に焦点を当てて説明しています。例えば薬剤師や、公務員などはまた世界が違うと思いますので、ここでの説明はちょっと当てはまらないかもしれません。
実際に行動してみる
ここの管理人である僕自身、元は全く別の業種からデザインの世界に転身していますが、まず僕の意見から言うと、素直にやりたいことをやっても良いと思います。理由は後ほど説明します。
ただその前に、そもそも仕事にできるかが問題です。
とりあえず方法としては2つあります。
①その業種の会社へ入る
メリット
最初はもちろん未経験での入社になりますが、未経験募集の会社は多いです。やる気さえあればよほど特別な業界でもない限り入社できると思います。また会社が実力主義でない限り、途中で挫折したとしても職場の支援があるので、少しづつでも成長していけます。
入る会社がいかに教育環境が整っているかが重要です。
デメリット
普通はゼロからの出発です。しかも狭き門ならなおさらですが、良いポジションなどは空いているはずがなく、基本的には全く関係のない雑用からがほとんどでしょう。
・そして会社には自分がいくら頑張っても手の届かないレベルの人間がたくさんいます。
特にこの2点がとても重要です。
②自分で独立(もしくはフリー)する
メリット
無理に関係のない作業を強いられることなく、好きなことから始められます。
やり方も自由自在ですし、もちろんノルマもありません。
デメリット
社会的には全く認知されていないいわゆる無名からのスタートです。自由な反面、すべての責任が自分にのしかかってきます。もちろん最初は全く仕事になんてなりません。せいぜいできても小銭稼ぎくらいでしょう。しかもこちらは自分で仕事を進めない限りは、全く進行しません。
どちらも一長一短ですが、どちらにしても最初は苦労します。ただ個人的には①の方が断然オススメです。
少なくとも、その業界の人に接触できる機会が増えるということと、会社にいればいつかはある程度しっかりした仕事を任されるという可能性があります。僕も最初は会社へ未経験として入りました。
夢の仕事という考え方
高校卒業後、本当はデザイン会社へ入りたかったものの、現実に押しつぶされて、仕方なく先生、親が敷いたレールの上を6年間歩き続けましたが、やっぱり諦めきれずにデザイン会社へ未経験として入社しました。つまり未経験者からという形で夢は叶ったわけです。
そこで4年間働き、キツイ現実を知るわけですが、気がつくといつの間にかデザインスキルが身について、業界のこともある程度理解できるようになっていました。
僕はどんな仕事であれ、たとえセンスがなくても、頑張って試行錯誤して進めていればその道のプロになることもできると思っています。そして、その選択が間違っていたにせよ、そこで培った知識は間違いなく武器になります。
僕の場合は、デザインの世界に入ったことがきっかけで現在、別の目標ができ、今はそれに向かって勉強と準備をしています。
やりたいことへの考え方
たいていの場合、夢を追いかけるとなると何かしらの代償が必要になります。
例えば、生活水準
最近ニュースでも話に挙がっていますが、それだけで生活をすることが非常に困難な業種も事実、あります。特にクリエイティブ業界の給与は上と下が極端です。
まずは、それらを仕事にする前に、現実的に給料がどのくらいの水準なのかを調べてから生活の基盤を考えて転職しても遅くはないです。当時、僕の場合はその仕事一本で生活ができました。
あとは、仕事の拘束時間
もその仕事によって大きく違います。一般的なものでは今の時代、大体月残業20~30時間ぐらいでしょうが、仕事によっては月残業100時間近いものもあるでしょう。(何とは言いませんが)
現実に働くことを考えると最低でもこの二つは絶対に押さえておいたほうが良いです。
素直にやりたいことをやっても良い
社会人経験が浅い方や大学生は、このような夢の話を目上に相談すると、ほとんどの場合引き止められます。。
リアルな話をすると、実際に夢を実現できる確率は大体10%ほどと言われています。もちろん総合的な確率なので、全てにおいて当てはまるわけではないですが、事実として全ての人が叶うものではありません。
親も含めて、社会人として多くの経験を持っている方はそのことをわかっていて、心配した上で引き止めるのです。
ただ、今の世の中、「ユーチューバー」「代行サービス」など、ちょっと前まで全く想像できなかった様々な職業が数多くあります。仕事を考える上で単純に「夢が叶う」、「叶わない」の2択で考えがちですがそうではなくて叶わなくてもその道を選ぶことでその業種の専門知識を手に入れて、新たな仕事の選択肢を見出すことも可能です。
つまりここで重要なことは、夢を追って叶わなければそれで終わりではなく、その過程で得た知識、スキルが他の分野でも必ず役に立つということです。さらに近年はインターネットの普及で、昔に比べると個人でも様々な分野で活躍できる環境ができています。それらを利用して、形は違えど別の方向性で夢を叶えることも可能です。
そして結局のところ、一体何をもって成功なのかは本人の考え方次第です。
とはいえ僕個人としては、行動するならまず、夢を追う追わないを悩むよりも、最初にお金を貯めてそれから行動して結果から判断する、現実的に最もローリスクな手段が一番だと思います。
ちなみに参考までに